NEW TOKYO CROSSING

首謀者:タカハシナオキ (Twitter:@turnsblue_vo) ネット発、古す…

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首謀者:タカハシナオキ (Twitter:@turnsblue_vo) ネット発、古すぎず、新しすぎない、馴染みがあるけど面白いコンテンツをお届けする、個人商店的な放送局。 〜2020年3月までは、毎日週三回をベースにお届け。

マガジン

  • 1000 words music

  • 種植える日常

    不定期週の金曜日に公開。高橋直生のお友達たちによるテーマフリーのエッセイ連載です。

  • 中身のない、中身しかない

    毎週水曜日更新。これから大学に入る人へ。遥か昔に学び舎を巣立った人へ。 どこにでもいる学生の、眩しすぎず、暗すぎないエッセイ集。 週一回更新予定。

  • NEW TOKYO CROSSING

    毎週月曜日更新(予定)の、Podcastを軸としたコンテンツ番組。 ホストの高橋直生が、気になった物事、自身の近況などなどを語ります。 理想形は、友達やリスペクトしている人を呼んで語り合う場所にすることです。

  • 僕たちは何度でも出会う

    打率2割の、僕の人生 見つかってしまった、お前の人生 こんなはずじゃなかった、君の人生 この街で僕たちは、出会うように仕組まれていた。 これはノンフィクション・フィクション。 週一回更新される、現実のような虚構のお話。 毎週金曜日更新。

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ABOUT/NEW TOKYO CROSSING

1.NEW TOKYO CROSSINGへようこそ。こんにちは。 NEW TOKYO CROSSINGへようこそ。 ここは単なる遊び場です。とあらかじめ宣言しておきます。 これから肩肘張ったステートメントを書きますが、あくまで遊び場なんです。 エッセイ、ラジオ、youtube、ブログ、、 楽しいと思うことをやりながら、たまに新しい仕掛けをします。 2.NEW TOKYO CROSSING ステートメント 僕たちは、東京で、カスタマイズして生きている。 僕たちは、「自分が面

    • ~極超音速ミサイルを発射する時が来た~ サム・フェンダーの理性的直感

      今日から好きな音楽について、特に歌詞について好きな時に 書いていくことにします。縛りは1000文字にします。 少ない方が楽なもので。 これは批評文じゃなくて感想文です。僕の感性のレッスンなので、音楽詳しい人、タコ殴りにするのやめてくださいね。 1.英国の新星SSW サム・フェンダー今日は英国の若きSSW Sam Fenderについて。 僕は全然詳しくないので全くわかりませんが、キャパルディとか、トムオデルとか、色んなタイプのSSWが出て来てる気がします、最近のイギリス。僕は

      • 【種植える日常】 不要不急のひとづきあい

        不要不急をせまられた私たちの生活は、けずられて、けずられて、シャープになっていく。 病院は行くけど、美容室はいいか。 ゲームはいるけど、洋服はいいか。 お刺身は買うけど、ケーキは…? いつも通りにできることが少なくなる中、それでもやりたいこと、やるべきことがじわじわと浮かび上がってくる。 我が家でも、外出する必要がなくなり、待ってました!とばかりに動くことをやめた私と対照的に、 母は、家の中にせっせとヨガマットをひいては、スマホの中の小さな先生に目を凝らしながら、二の腕

        • 【A=A 第三回 無愛想の(再)定義】

          どこにいる大学生が人生の夏休みで経験したいくつかの旅のお話、「A=A」。 前回までと、今回のあらすじ。 7年ぶり2回目の海外渡航。しかも初の単身海外でシンガポールへ。 パスポートを取得し、ついに始まってしまった海外旅行。 今回はCAさんと入国審査を通して考える「無愛想」についてと、 ちょっとした、おもしろ恥話。 序文はこちら 第一回はこちら 第二回はこちら 3-1.無愛想でもいいじゃないキャビンアテンダント(CA)は、つくづく大変な仕事だと思う。不規則な時間でも、常に人々

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        記事

          【A=A/第二回】 外を眺めに

          成田空港に行くのは実に7年ぶりのことだった。 僕の地元からは直通バスが出ているから、空港へのアクセスは非常に便利だ。昔は京成ライナーか成田エクスプレスしかなかったアクセスも、今や関東近県のあらゆる場所からバスが通っている。さもよく使う口調で喋ったが、あくまで7年ぶりだ。バスは高速を駆け抜け、都内を走り、湾岸エリアから千葉県に入る。成田空港は千葉県の北側にある。なかなかに遠いくせに、以前の呼称は「新東京国際空港」だった。なかなか大胆なことをしている。 僕は移動の時に外を眺める

          【A=A/第二回】 外を眺めに

          【A=A連載】 ボイド&リセット

          2019年の7月のことだった。 ふとしたきっかけから、シンガポールに単身で渡ることが決まった。 しかしそれは旅行ではなく、サークルを介したちょっとした案件という感じであった。 だから半旅行・半出張というような、謎の立ち位置の海外経験となった。 就活を終えて、嫌が応にも意識が高まっていたのか、何かをせねばならぬという焦りにかられていたのか、安堵感から過度に寛容になっていたのか。なぜか僕は行くことにしたのだった。もちろん、一人で海外に行くなんて初めてのことだ。 それまで海外旅行

          【A=A連載】 ボイド&リセット

          A=A 序文

          外に出られない。 外に出られないということは、旅も必然的にできない。 僕は大学時代を通して、「旅が好きかもしれない」ということに気づいた。 2020年の世界がウイルスの脅威にさらされ、人類にとって「移動」というごくごく当たり前の行為が、あらゆる物事を司っていたことを痛感させられる。 移動を事実上奪われた世界は、それでも強行突破を図り勤労に繰り出すリスク・ディストピアと、「おうち」という限られた空間で、技術と知恵を駆使して日々乗り切ろうとする市井の働きと、そのどちらにも勘付くこ

          「Q.」-食はどこまで自由になれるか?- (前編・イベントレポート)

          0.「食を楽しむ」という感覚は、我々にどれくらいあるだろうか?会社、学校、家庭。 1週間を過ごす我々は、実は多くの日々が同じようなルーティーンの中だ。 その中で、私たちにとって食事、日々のルーティーンワークのうちに入るのかもしれない。 つまり「食」は、多くの人にとって生活の中に自動的に組み込まれているものということも言える。逆に、「食を楽しむ」という感覚や体験は、日々の中でどれくらい我々にあるだろうか。例えばたまにする外食だったり、ランチの時間になると、今日は何にしようかと考

          「Q.」-食はどこまで自由になれるか?- (前編・イベントレポート)

          「Q.」-食はどこまで自由になれるか?- (後編・インタビュー)

          ここからは、「Q」を主宰した相川由衣と、企画に参加したはらだかずとみ。 の両名へのインタビューを通し、このイベントの裏側を探ってゆきたい。 もともと、二人は劇団「かりんとうばんぱく」を主宰し、所属する2名。そんな全く違う畑にいた両名が開いたレストラン。 一体どんなきっかけがあったのだろうか。私はこのnoteを通し、ノンフィクションなエンターテイメントを志向している。今回は、素人代表として、不器用ながらに率直な疑問をぶつけた。 インタビューから見えたのは、「食」を通して、人々に

          「Q.」-食はどこまで自由になれるか?- (後編・インタビュー)

          大学生のインスタグラムと文キャン裏の小径

          大学生の充実度は、インスタグラムである程度測れる、のだろうか。 そこに漂うモード、文面のテンション感。大学生は自分の見せ方を学ぶ場所だ。自分のインスタグラムを見ると、統一感はない、文面は暑苦しい。 「見られたい自分」に自分を合わせていくことは、到底難しいことだと悟る4年間になってしまった。 僕たちは作家になっている、とよく思う。 インスタグラムに「ストーリー」という機能があるが、よくよく考えてみれば恐ろしい言葉だ。僕たちは自分自身を編んでるということなのだ。 ストーリーに日々

          大学生のインスタグラムと文キャン裏の小径

          区切る、ということ

          卒業は、最後のお楽しみだった。 この連載も、卒業式はいつぞやか来る最終回に取っておこうと考えていた。 卒業式ほど形式張った空虚なものはなく、しかしながら僕に取って中身しかなかった4年間を区切るために、どうしても必要な儀式だった。 だから僕はずっと、楽しみにする心と、永遠にこの日が来て欲しくない寂しさを飼い慣らしていた。 今僕の心の中には靄がかかっている。 元はといえば自然の摂理だが、猛威を振るったウイルスは、僕たちからあらゆるものを奪っていってしまった。物質、娯楽、情報、

          区切る、ということ

          【種植える日常】 なぞる料理、うむ料理

          もうすぐ大学を卒業する。 謎のウイルスにより、卒業式も、サークルの追い出しコンパも中止になり、あっけなく幕を閉じた大学時代。 思い返すと、料理には、ずいぶん楽しませてもらったなと、思う。 料理を始めたきっかけは、恋人に食べてもらいたくて、とかいう自分でも鼻で笑ってしまうくらいありがちなものだ。 (お湯に味噌を溶いただけの味噌汁を出して、時が止まったのは、いい思い出だ。) それまで料理なんてしてこなかった私は、クリームシチューのダマを噛みしめるたび、ボソボソのカルボナーラを

          【種植える日常】 なぞる料理、うむ料理

          斜視・改訂版

          ※今回は以前個人として書いたエッセイにセルフライナーノーツを加えて再編したものになります。 「お前はめんどくさいやつだからな」 先日ライブハウスで言われた一言。誤解のないように注釈するが、この発言自体は愛があって、決して嫌な思いをしたとかではない。 ただ、この言葉の意味はずっと考えている。 めんどくさいってなんだろうなと。(その行為自体が"めんどくさい"が) 話は変わる。 人生で、ずっと目で追い続けてしまうほど影響を受ける人や面白いと思う人は、それほどいないと思うが、僕

          斜視・改訂版

          授業 その一 楽単

          謎に第二外国語が週4回もあるのを 「英語なんてできて当たり前なの早稲田の学生さんは」 と言い放ったスペイン語のマダム講師はさておき、(先日TOEICを受けて爆死した) 大学において、授業ってなんだったのだろうか。大学において、優先順位という言葉は必要だろうか? 楽単って言葉があるが、僕は最後まで楽単が好きになれなかった。 僕にとって授業は、 どんなに事情があって聞けなかったとしても、そこに足を運んで、先人たちの教養を耳に取り入れ、テストを通して世界と向き合う、単位を超えた

          授業 その一 楽単

          差し出せ手のひら、きっかけが舞う

          入学式を終え、桜真っ盛りの大学に繰り出すと、桜よりも幅を利かせて待っているものがあった。 たった一年しか歳が変わらない「先輩」と言われる人たちが、はけることを目的に撒いているビラというやつだ。入学式は同時に、新歓のゴングでもある。 どこにどうきっかけが広がっているかわからないから、「先輩」は無造作に勧誘する。僕は根っからの文化系だったわけだが、なぜかワンダーフォーゲル部の新歓ブースに連れて行かれ、山について熱弁された。今思えばこれもまた一興だ。 新歓というものは、今思えば

          差し出せ手のひら、きっかけが舞う

          僕たちは何度でも出会う 第1回

          実家から持ってきたエアコンは年々効きが悪くなっている。 3年経ってようやく愛着が湧いたワンルームで、伸びきったTシャツの襟首をパタパタとさせながら、僕はテレビに視線をやった。テレビは事象だけを撫で回し、僕たちをわかったようにさせる。僕たちを正しいようにさせる。 「東京五輪開催間近・・・」「東京は今日も猛暑で・・・」 どうせ僕たちは熱狂してしまうのだから、なんでこのタイミングでやらなくちゃいけないのかとか、そういうことを教えてくれよ。どうせもっと天気はおかしくなるんだから、

          僕たちは何度でも出会う 第1回