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徳島から大阪へ 2024年5月4日写真日記

 訳ありで高知駅を朝5時前に発車する特急に乗って徳島方面へ。大歩危駅はてっきり高知県内と思っていたら、徳島県だった。「大股で歩くと危ない」という意味らしく、「小股で歩くと危ない『小歩危』という駅もありますが…」というツッコミをよく聞く。

 阿波池田駅に到着。自分が乗ってきた「特急しまんと」をよく見たら、一度は運用から外れた?2000系の車両だった。

 1年半前も、高知駅から同じ時刻に同じ特急に乗ってきて、やはり同じように乗り継ぎの時間に町中を歩いた三好市池田町。

 屋根にうだつ(卯建)が見られる有名なたばこ屋。朝日が昇ってきたばかりの朝6時過ぎ。

 徳島なのに大阪の酒店。前回も今回も、店が空いている時間帯に来れず、残念。

 阿波池田駅に戻ってくる。朝5時前に発車する特急に乗ってきたのに、徳島行きの特急への乗り継ぎ時間が45分もある。

 特急「剣山」が入ってきた。国鉄型特急のキハ185系は四国でも九州でも現役。

 阿波池田駅を発車して徳島駅へ。車窓からの眺めは相変わらずノスタルジック。

 南北を山に挟まれ、吉野川に沿って東に向かう。特急なのに、74キロを76分かけて走る慎重さ。ちょうど東海道線の鈍行が、東京駅から二宮駅までの73.1キロを72分で走るスピード感。

 8時2分、徳島駅に到着。どこかで見たことのあるキャラクターが古めかしい跨線橋の階段に貼られていた。

 国鉄型の車両にこだわるオタクにはうれしい、水色塗装のキハ40系。これみよがしに停まっている。

 1時間だけ駅裏の徳島城跡に行ってみる。グーグルマップで見た限り、30分で往復できそうだったが、意外と険しかった。

 一番上まで来ても、芝生以外に何もない。町を俯瞰できない。すぐに下りる。天気が良かったので写真を撮る気になったものの、曇っていたら撮らなかった。

 石垣の写真を撮って、「わざわざやって来ました」感を無理やり高揚させる。

 もし写真キャプションが消えたら、どこの堀だったか思い出さないと思う。そもそも予習が足りなかった。

 徳島駅前からバスに乗って徳島港に着く。何十年貼られっぱなしなのだろう。右端がアップデートされていない。前回この張り紙を見たのは半年前の、熊本県の無人の南荒尾駅。都市部で見かけた記憶はない。

 和歌山港行きの南海フェリーに乗る。徳島港は、ずいぶんときれいなエメラルド色。

 方向的に、向こうに見えるのは淡路島。天気が良くて写真になりやすかったが風は意外と冷たく、乗客はあまり外に出ていなかった。

 2時間で和歌山港に到着。知り合いが和歌山にいて、港まで出迎えに来てくれたが、こちらはすぐに大阪に向かい、相手はすぐに仕事に戻るとのことで、5分で分かれた。みんなの後をくっついていけば、難波電鉄の和歌山港駅に着く。

 駅に待っていた車両は「めでたいでんしゃ」。外観も内装もさかなだらけ。

 めでたいでんしゃの終点は、一駅先の和歌山市駅。特急のサザンに乗り換える。「好きっぷ」というチケットを買うと、船賃となんば駅までの電車運賃がセットで2,500円。船賃だけでも2,500円なので、実質的に電車が無料に。

 サザンを新今宮で下りてJR天王寺駅/近鉄大阪阿部野橋駅へ。飛鳥駅に行く。高知を夜明け前に発ったのに、すでに陽が傾きはじめている。

 飛鳥駅から徒歩15~20分、高松塚壁画館へ。現状を復元したもの、少し見やすくしたもの、という2種類が展示されていたが、違いが分からなかった。

 もっと見やすく復元された飛鳥美人。一番見やすい。ちなみに写真撮影可、SNSへの掲載可、と明示されている。 

 高松塚壁画館の隣にある高松塚古墳。これだけ眺めていても、さすがに分からない。

 雑木林にしか見えない、「塚穴古墳(文武天皇 檜隈安古岡上陵)」(グーグルマップからのコピペ)。文武天皇の後は理解できない。裏手には、というより本来の正面には鳥居があって、宮内庁による但し書きが掲げられている。

 明日香村のことをネットで調べると、「日本の原風景が残る地域」という表現が何回もヒットする。

 飛鳥駅から大阪に戻る。写真の特急には乗っていない。はっきり言ってダサい車両ばかりの近鉄にしては、かっこいい部類に入るデザイン。

 JR天王寺駅(右)と近鉄大阪阿部野橋駅(左)の狭間。「あびこ筋」という通り名らしい。

 ネカフェでシャワーを浴びて3時間休憩して大阪駅へ。以前に写真を撮った記憶があるストリートミュージシャン。クラウドを探してみたら、ちょうど1年前に撮っていた。だいぶ風格が備わった感あり。「今は路上(の収入)だけで生活できている」と話していた。「蒼(そら)ひより」という名前。

 実家に静岡に向かう夜行バスのターミナルへ。道中何かあって時間をロスても十分に間に合うよう、高知を朝5時前に発った理由がこれ。

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