建設的なコミュニケーションが成長を促進。シニアエンジニアから学ぶ技術と言語化の力
New Innovations で働く高専生・大学生に、企業で働くことで得た経験や後輩たちに伝えたいことについてインタビューしました。
些細なきっかけから「学生」とは違う新しい環境へ
——New Innovations で働きはじめたきっかけを教えてください
山口:New Innovations で働いていたロボコンサークルの先輩からの誘いがきっかけです。働くことのイメージはあまり沸いていなかったのですが、飲食店で接客をやるより、ちょっとでも好きなことでお金を稼いだほうが楽しそうだし、向いていそうだなと思っていました。
竹内:高専3年生の時に、趣味で作った大きな電源回路をX(旧:Twitter)に投稿したら200くらい「いいね」が付いたんです。それが中尾さんの目に止まったようで、DMをもらいました。4年生ではインターン参加も推奨されていたので、働いてみることに決めました。
吉田:僕はロボカップで見知った仲間がNew Innovations で働いていて、誘いをもらったのがきっかけです。知識やスキルを持っている方がたくさんいる環境で学びたいと思い、入社を決めました。
——New Innovations で働きはじめて、ロボカップやこれまでのものづくりとの違いを感じたり、発見になったことなどはありますか
竹内:工具や設備が部活の時とは比べられないくらい整っているんです。種類の多さもさることながら、なにより一つ一つ高額なものなんです。部活ではお金が足りなくて別のもので代用している機械を使えることに感動しています。
山口:お金の規模感は全く違いますよね。高専ロボコンだと多いチームでも予算は年100万円くらい。多そうに聞こえるかもしれませんが、ロボットを作るとなるとアルミや電子部品を調達するだけですぐなくなってしまうので、節約しながら開発しているんです。企業での環境は本当に恵まれていて、開発しやすいなあと感じています。
あと、僕は整理整頓がきっちりされていることにも驚きました…。
竹内:たしかに、部室だと正直どこに部品があるのかわからなくなっていることがしょちゅうありますね(笑)今はコンテナに整理されていて、どこに何があるかわかりやすいです。
シニアエンジニアの存在で自分の現在地を認識
——働いているメンバーについてはいかがでしょうか
竹内:ロボカップで世界大会に出場したような人が多いので、設計能力の高さや、自分とは違う観点を持っていたりすることに驚いています。開発のスピードも部活とはまるで違いますね。人数は高専ロボコンより少ないと思いますが、一人ひとりの能力が高いので、ポンポンものが作られていくんです。
吉田:自分が井の中の蛙だったんだなと痛感しましたね。ロボカップではハードもソフトも回路も担当してきましたが、どの分野においても自分よりも高いレベルの人がいるんです。ロボカップで世界一を取ったこともあるのですが、調子に乗っていたなと打ちのめされました。
山口:シニアエンジニアの存在は大きな違いですね。ものづくりに携わってきた年数が桁違いなので、技術の高さはもちろん、手の抜きどころもわかっているんです。限られた時間の中で開発するための線引ができるようになってきました。
議論している時に、論点がズレてしまったり、話の行き先が分からなくなってしまったりした時にも、相手を不快にせず、建設的なコミュニケーションを取ってくれることもすごいなと感じています。
竹内:たしかに、言語化する能力は皆さんすごく高いですよね。Notionに開発したアプリの設計内容や画像を載せてレビューをしてもらう際、テキストコメントでも発見があります。言語化することで解決が早くなるので、自分もこのスキルを高めたいです。
吉田:あとは、設計手順を頭の中でイメージして具体化するスピード感がものすごく早いです。おそらく数多くの設計図をこれまでみてきて、ある程度パターン化されているから、新しいものにもすぐ対応できるのかなと思います。
成長実感が自己探求と挑戦の後押しに
——自分自身の成長も感じますか
山口:入社したときは概念的なこと、特にソフトウェアの設計が苦手だったのですが、少しずつできるようになってきている実感があって、すごく嬉しいです。
吉田:ソフト開発とハード設計で自己成長を感じました。ハード設計をNew innovations で行うようになってから、自分が今まで行ってきたハード設計はあたかもCADを用いた粘土遊びであったことを痛感しました。またソフト開発も同様に今まで使用していなかった言語などを学ぶ機会があり、自分の成長につながっていると感じました。
竹内:高専ロボコンの時は、回路をどれだけ小型化できて、いかに壊れないようにするのかを重視していました。「root C」の回路を見せてもらった時、「物は壊れる前提で、壊れた時にいかに元の状態に素早く戻せるように設計している」と教えてもらって、思考が一気に広がった感覚がありました。
山口:これまでは、ものづくり=趣味だったのですが、仕事におけるものづくりは仕事であると線引ができたように思います。手を動かしている時間は好きなのですが、仕事の場合は長時間ずっと動かしていることもできません。時間には制約がありますし、ミーティングをして開発についての方向性を決めたり、思考を深めたりすることも、仕事におけるものづくりでは大切なんだと思います。
竹内:趣味の工作であれば、最初に全体構成を作らずに、とりあえず作ってから修正していけばよかったのですが、チームで仕事としてものづくりをするとなるとそうもいきません。
メカや制御の仕様を固めないと、会社のお金やチームの時間を無駄にすることになってしまうと身をもって実感しました。給料をもらって開発するとはどういうことかがわかった気がします。
——これからの世代を担う後輩たちに伝えたいことはありますか
竹内:自分は何が好きか、何に取り組んでいきたいのかは、一通り経験してから決めることをおすすめしたいです。ロボコンの担当には大きく分けて機械、制御、回路の3つがありますが、各分野楽しく感じる部分、辛く感じる部分がそれぞれ異なっているので、実際に体験することでどれが自分に合っているかわかると思います。また、ロボコンでは各分野が切っても切れない関係なので、例えばいい回路を作ろうとすると、おのずと制御と機械の知識が必要になってくることを毎年痛感しています。知らないで終わるより、世界を広げてみてほしいです。
吉田:僕はチームメイトやチーム運営の大切さを伝えたいです。ほぼ一人でロボカップに取り組んでいたこともあったのですが、世界大会に進出はできるものの、トップ層には入れませんでした。その後、素晴らしいチームメイトに出会えたからこそ世界1位になれたと思います。そこで個々人をまとめて動かしていくことの大切さも学びました。
大きなことを成し遂げるにはチームが必要なんだと思います。
山口:そういう意味では、スタートアップで働けていることはすごく魅力的だなと思いますね。「半年も経つと全くの別企業になる」とよく言われますが、自分が入社したときからオフィスの規模も大きくなって、組織が拡大して、部署やプロジェクトの数も増えていて、まさにそれを目の前で実感しています。
変化のある環境で自分の好きなことを見つけたり、腕試ししたり、新たな発見をすることが、将来の自分たちのためになっていると思えますね。
New Innovations は、OMO領域における技術者及び事業企画を積極採用しています。人型ロボットをはじめ様々な開発に携わってきたシニアエンジニアや、幼少期からロボット製作に携わり国内外のロボットコンテストで優勝した若手人財まで、幅広いメンバーが活躍している開発組織です。少しでも興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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