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だるま山

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だるま山 #3

だるま山 #3

「はははは。それはお返しじゃ。だるまのお返しじゃよ」

「だるまのお返し?」

「お前が世話しただるまには、よう見たら足が生えていただろう。

あのだるま、おそらくタヌキじゃ。

タヌキがだるまに化けたのじゃ。

最初にやって来ただるまは、きっと森で迷子になった子ダヌキきじゃ。

一人で寂しく、夜になると外は寒い。

まだ小さいから一人で餌も獲れんかったんだろう。

この寺を見つけてたぬきのままで

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だるま山 #1

だるま山 #1

とある山奥にひっそりと佇むお寺がありました。

山奥も山奥。

一年を通して、このお寺に参拝客が来ることはほとんどありませんでした。

そんなお寺には、和尚が一人と小坊主が一人棲んでいました。

小坊主は朝早く起きてお寺の掃除をするのが毎日の仕事です。

掃除が終わると朝ごはんの準備をして、和尚と一緒に朝ごはんを食べます。

食べ終わると和尚は本堂に、

小坊主は写経と言ってお経を書き写す練習をし

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だるま山 #2

だるま山 #2

次の日、小坊主は朝の掃除をします。

もちろんだるまのいる客間もです。

もしかすると、一晩明けていなくなっているかもと思い襖を開けましたが、

だるまは綺麗に布団を畳んで、窓から外の景色を眺めていました。

朝ごはんは、和尚に言われた通り昨日と一緒の蒸した栗とご飯です。

米粒一粒残さず、だるまは朝ごはんを食べてしまいました。

だるまが来たからといって小坊主の仕事は変わりません。

寺の隅々を

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