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学びの話。【チーズはどこへ消えた?】

こんにちは。Taikiです。

今回は【チーズはどこへ消えた】についてアウトプットしていきたいと思います。何となくベストセラーである本書の存在を知っていた為、いつかは読もうと思っていましたし、またビジネス書のオススメをネットで調べると高確率でヒットする書籍だったので、まず間違いないであろうと思い、読み始めました。

この書籍の大きなテーマは『変化』です。「世の中は常に変化し続けるもの」ですが、もし自分自身が変化しなければどうなるのか?また勇気を出して変化するとどの様なことが起きるのかが書かれています。本書はストーリー仕立てで進んでいくので、普段本を読むのが苦手な方でも内容はすぐに理解できると思います。(内容も難しくは無いので、小学生以上であれば読むことが出来ます。)また登場人物もとてもユニークで、童謡の様な印象を受けました。登場人物は小人が二人、ネズミが二匹です。

1. 登場人物について

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小人のヘム
登場人物の中で変化に対して1番臆病で、何かと理由をつけて「チーズが消えた」ことを認めず、分析をしたり、根拠のない希望で慰めたり、そして時には人に責任を転嫁したりして、現状からなかなか脱却できない小人です。

小人のホー
慎重に考えて現実を受け止め、勇気を出して次の一歩を踏み出していく小人です。現実を受け止める中で多くの葛藤があり、自問自答をくり返しながらも、一歩ずつ先へ進み、自分を変えていく行動を取っていきました。
恐らくこのホーが人間の感情や行動に近く、本書の主人公のように見えます。

ネズミのスニッフ
変化を敏感に察知するネズミです。実はチーズが徐々に減っていることに気付いていて、「いつかチーズはなくなってしまう」と予測していたために、次の行動にすぐ移ることができました。

ネズミのスカリー
変化に対して素早く動くネズミです。察知力ではなく、速い行動力で次のチーズ見つけようとしました。誰よりも早く行動に移せば、誰よりも早く新しいチーズを見つけることができると信じていました。

小人のホーが一番人間らしいのですが、それぞれに性格や個性が異なるので、各登場人物に自分を重ねることで、どんな人でも感情移入してしまうと思います。

2. あらすじ

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2匹のネズミと2人の小人は、毎日迷路の中を走り回り、その日の食料を探し求める日々を送っていました。そんな中、幸運にもステーションCという場所で、大量のチーズを発見します。

ここから、ネズミと小人との間に行動の変化が表われます。

ネズミはあまり知恵が回らないので、毎日朝早くに家からチーズがあるステーションCまで走っていきます。一方、知恵が回る小人は、チーズの近くに引っ越し、朝はゆっくり過ごしたうえで、昼過ぎにチーズがあるステーションCに向かうようになりました。小人の二人はチーズがある場所もわかっているので、せわしく動き回ることは、必要ないと考えていました。

そんな平和な日々が続いたある日、ステーションCからチーズが消えてしまいました。実はチーズは消えてしまったのではなく、ネズミや小人が食べ続けた結果なくなってしまっただけなのです。

物語は大きく変化していきます。チーズが無くなったことに対する小人とネズミの行動が全くもって異なりました。このなくなったチーズに対して、ネズミと小人の行動がまったく違ったのです。

ネズミは「チーズが無くなった」という変化を受け容れ、以前までの生活に戻り、新しいチーズを探すために別の場所に走り出していきました。しかし小人は「自分たちは知恵があまり無いようなネズミじゃない。知恵があって賢く、特別な小人である」と思っていたので、チーズがなくなったという「変化」を受け容れようとはしませんでした。

「これは何かの間違いだ」「明日になればチーズは戻ってくる」「チーズを誰かが持っていったのだ」「チーズが消えた原因を調べなければならない」と考え、明日にはチーズが戻ってくると信じ、ステーションCから離れようとしませんでした。

当然、消えたチーズが戻ってくることはありませんでした。ある日、小人の1人であるホーは「新しいチーズ」を探しに、現在住んでいる場所から離れる決意をします。

はたして二匹とネズミと二人の小人は、新しいチーズを手に入れることが出来るのでしょうか。

この物語で非常に重要となるのが「チーズ」です。このチーズは様々な意味として捉えることができます。例えば「人生における成功」として捉えたり、また「ビジネスにおける出世や昇進」とも捉えることができます。「チーズ」を手に入れる為に必要なことは何なのか、またどうするべきなのか、それを教えてくれるのがこの「チーズはどこへ消えた」です。

3. 学んだこと

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「変わらなければ破滅することになる」
この文章は人間の特性を的確に表していると思います。人間は誰しも変化を嫌い、現状を維持しようとします。しかし、その現状が良くない状態であればどうでしょうか?それでも「いや、まだ大丈夫」「現状で様子見よう」と思いますか?少なくとも現状よりも良い状態を望むのであれば、変わらないといけないと思いませんか?恐らく現状を維持し続けると、状況は良くなるどころか、悪くなる一方だと思います。よく聞いた言葉で「現状維持は衰退の始まり」という言葉がありますが、「変わらなければ破滅することになる」と同意義だと思います。

「つねにチーズの匂いをかいでみること、そうすれば古くなったことに気がつく」
変化の機会を見失わないようにするには、常に状況を把握することが大切です。目を見張っていないと、チーズが減るような、腐るような事態に気づけないかもしれません。またそうすることで、慌てたり、判断が鈍ったりすることを避けることができます。「常に現状を把握しておくこと」はビジネスだけではなく、プライベートでも大切ですね。

「新しい方向に進めば新しいチーズがみつかる」
逆に言うと、「新しい方向に進まなければチーズは見つからない」となります。これだけを聞くと、すごく当たり前のことを言っている様に見えますが、とても重要なことだと思います。今まで以上に成果を上げたいと思うならば、「今のやり方は本当に正しいのか?」「現状維持で良いのか?」を常に考え、新しい方向に進む準備をしておくこと、そして、その機会がきたら、すぐに向う覚悟をしておくことが大切だと思います。新しい方向に進まなければ、新しいものは見つかりません。

「恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる」
変化を悪いものとして捉えている人が多いと思いますが、変化に伴う恐怖が永遠に続くわけではありません。恐怖は壁を乗り越える前に感じる感情であり、乗り越えてしまえば感じません。それも人生から考えると、ほんの一瞬です。それが分かると恐怖への向き合い方が変わりますよね。壁の向こうにある、「楽な気持ち」になるために、今ある恐怖から逃げないことが重要だと思います。

「それを楽しむことができるとわかれば人は進路を変える」
つまり、「もともと自分が興味がない、もしくは嫌だと思っていることでも、それを楽しむことができると分かった時点で、興味が出てきたり、好きになったりすることがある」ということだと思います。そるなると人は喜んで進路を変え(変化)、変えてよかったと感じるのではないでしょうか?また「なぜ今まで嫌がっていたのか、興味がなかったのか」とさえ思ってしまうかもしれません。この心理さえわかっていれば、変化への恐怖も少しは和らぐのではないでしょうか?

以上です。

私のトータルの評価は ★★★★☆ です。

「変化」の大切さや重要性について分かりやすく教えてくれる内容でした。変化に悪いイメージやネガティブなイメージを持っている方にはお勧めの書籍です。

See you soon・・・

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