下北沢散策・観劇・片山正通展

またまた旅の続き。

2日目は、下北沢ぶらり散歩からスタート。
ふらりとレコード店や古書店に立ち寄り、漁る。

やっぱり日本の首都東京。
下北のユニオンもレコードの品揃えが大阪と段違いで震える。
新宿のユニオンなんて最近のインディロックの中古もわんさかあってびびる。
天国かあそこは…。

散歩の途中、シェルターやqueなども見つけてちょっと嬉しくなる。

そして例のカフェでパスタを食べてみたり。


散歩の後は、小さな劇場で舞台を見ました。
観劇ってそもそもしたことないかも。
宝塚とか大きな舞台も見に行ったことない気がする…。

なわけで、もちろん小さな舞台も初体験。
入るときめちゃくちゃ緊張したけど、始まるとひたすら面白くて入り込む。

見た舞台はこちら。

maningen labo vol.1
『まるで神様~私と同じ顔の悪魔~』


話の内容は結構シリアスだった。

「そこには完璧な人などいない…という奇跡」

舞台のそのコピー通り、登場人物は完璧ではない人間ばかり。
いい人ぶるのをやめた人、無職、善人ぶった元詐欺師、売れない訪問販売員、親を失った障害者…。
でもみんな、それぞれ不器用な愛を秘めていて、そこにほっとしたり、感動したり。

音楽のライブもそうだけど、お芝居も映画で見るのと生で見るのとはパワーが全然違う。
わずか数メートル先で、役者さんたちがひたすら喜怒哀楽を全面にさらけ出して演じている。
その力にただ圧倒されて、見終わった後もなんか胸のあたりがザワザワして、勝手に泣けてきたりして、びっくりした(笑)


舞台を見た後は京王線に乗り、次はオペラシティまで。

片山正通的百科全書を見に行きました。

インテリアデザイナー片山正通さんの秘蔵コレクションがずらりと展示されてて、こちらもすごく楽しかった!

入ってすぐにまず蔵書の本棚があり、次にCD棚。
ロック好きな片山氏の数々のコレクション、好きなバンドのアルバム見つけると思わずニヤっとする。

RadioheadやらP.I.LやらのCDが小さな音でかかってました。もちろんサカナクションも。

館内撮影OKだったのでいくらか写真を撮ってみたのですが、一番気に入ったのがこちらの剥製。

そしてどでかい木彫りの人形。
(同じ方向を見つめる剥製たちがシュール 笑)

あと、こんなのも。

言わずと知れたJDのあれ。
純金で作られたやつだそうです。すごい。

ちなみに、山口一郎氏の映像は1時間以上待ちの行列で、見るのを諦めました。

美術館をめぐるだけでも本当に楽しいな。東京。


旅は楽しい。
ひとりで巡る旅も、誰かと連れ立つ旅も、どれも楽しい。
でも、旅は同時に孤独を思い知らせてくれたりもする。

初めて降り立つ駅。
見慣れない看板や広告と、見た事ない制服を着た女の子たち。
飛び交う標準語。
一目で旅行者と分かる、大荷物の私。
当たり前だけど、ここにいる人たち誰も私を知らない。

駅の自販機で買った見た事ないパッケージのお茶。
一口飲んで、それをよそよそしくかばんにしまったとき、なんか猛烈に孤独を感じた。

世界はずっと広いってこととか、自分自身まだまだちっさいなってこととか。
まだまだちっさい枠の中でなんかやった気になって満足してない?とか。
ありのままで勝負しないの?とか。
自分から狩りに出ないと男なんてできないと思ってない?とか。
細胞レベルで恋してる?とか。

答えは出ない自問自答。
ちえみ混ざった。


孤独は寂しい。孤独は虚しい。
でもそんなことにいちいち怖気付いていたら成長しないだろうなって思う。
小さな井戸の中で、いつの間にか安全地帯で誇大化する蛙になってしまったとしたら…
それはもっと怖い。

怖さ、虚しさ、寂しささえもダシにして、それが誰かの幸せにつながるような、なにかを生み出してやりたい。
だからもっと頑張ろう。
前もここに書いたけど、コーヒーを嗜むみたいに苦い孤独も楽しめるようになれたら。

そのために必要なこと、そういえばちえみも教えてくれてる。

探さない。待つの。


…そんな物思いにもふけってしまうぐらい、いろんなものを見て触れて話して、充実した旅だったなということで(笑)
本当にありがとうございました。

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