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生活支援サービス立ち上げの物語

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田舎からスタートアップ。リハビリ専門職による高齢者の在宅生活支援サービス立ち上げまでの軌跡。
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#高齢者

第20話 介護士でなくリハビリテーションセラピストが生活支援を行う理由

厚生労働省が定義する介護保険の理念には明記されていることがあります。
それは、

○ 自立支援・・・単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを 超えて、高齢者の自立を支援することを理念とする。

というものです。
つまり、やってあげるのではなく自立してできるように支援してね。
ということが理念なのです。

介護保険事業に関わっている人でこれを理解している人は意外と少ないのではないかと

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第19話 作業療法の定義が変わったよ

第19話 作業療法の定義が変わったよ

突然ですが日本における作業療法の定義が変わりました。

作業療法とはリハビリテーションの分野のひとつです。その日本における定義がこの度変更されたのです。33年ぶりです、すごいことです。憲法が変わったかのような衝撃。

現行の定義はこうです。

身体又は精神に障害がある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指

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第18話 高齢者は社会資源だ

第18話 高齢者は社会資源だ

高齢者はできることが少なくなっている
だから手助けをしなければならない弱い存在だ
社会的な資源を投じて保護しなければならない

社会にはこういったイメージが少なからずあるのではないでしょうか?

しかし一般的なこのイメージが高齢者をより追い詰めている要素があると僕は思います。
なぜならそういったイメージに当てはめるように制度や施設やサービスが作られてしまうことで、本来ならば高齢者ができることも社会

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