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2021年に聴いた曲

spotifyのお気に入りを振り返る時間がやってきました。せっかくなので、今年からはそれをインターネットに刻みつけておこうと思います。

月の兎はヴァーチュアルの夢をみる / 月ノ美兎

リリース時の驚きでいうとこれが一番でした。

『月の兎はヴァーチュアルの夢をみる』は、バーチャルYoutuber・バーチャルアイドル月ノ美兎の1stアルバムです。VTuber界隈にはあまり詳しくないのですが、Spotifyのサジェストで表示されたものをなんとなく聴いてみて完成度の高さに驚きました。調べると、ソニー・ミュージック傘下のSACRA MUSICからのリリースで、制作陣もとんでもないことになっていました。

"ウラノミト"は、作曲/編曲をMONACAの広川恵一が手掛けており、まっすぐなカワイイ=サウンドです。MVの作り込みもとてつもないので、一度ぜひ視聴いただきたいです。

そうこうしていると、次の"光る地図"の不穏な空気が。こちらは長谷川白紙の作詞/作曲/編曲です。
長谷川白紙さんの音作り、不安定なサウンドが本当に好みです。彼女の楽曲が先日Google Pixel 6のcmソングに抜擢されたので、長谷川白紙サウンドを一度耳にした方も多いかもしれません。

"みとらじギャラクティカ"は、電波な曲構成で慣れない方が多いかも。IOSYSチームの制作です。
曲中の「3倍アイスクリーム」が出てきたときに即座に検索をかけましたが、ツイートやブログなどですでに指摘されており、未だに現役のミームなことに驚きました。一応元ネタを以下掲載しています。


BOOT ROADER / Mameyudoufu

Megarexさえ聴ければいいや。

Megarexからのリリースを他にも紹介したいところですが、ここではMameyudoufuのアルバム"BOOT ROADER"を選択しています。"Dot to Dot"など聴いていると、Mameyudoufuは本当にHardcore系の速い曲にボーカルを乗せるのがうまいなと思います(Shullyの声も本当によい)。

ただ、このアルバムで一番のお気に入りは"Midnight Grow - Blacklolita Remix"です。何がいいって、drop部分がとにかくいい。ダンスミュージックのdropって「踊る時間」なので特に洋楽だとシンプルな構成になっていることが多いですが、この曲はそこが違う。音の変化が何度聴いても楽しく、大好きな曲です。

Journey EP / Fellsius

新進気鋭のトラックメイカーFellsiusのEPです。TREKKIE TRAXよりリリース。

全体的に攻め気味のエレクトロですが、楽しめるギリギリのバランスを保っているのがすごい。踊れる部分・曲にノッていける部分を残しつつも、可能な範囲で限りなくビートを崩していて、新時代を感じるアルバムになっています。

3曲目"Talk"や4曲目"Arc"は「踊り」寄りで、まずこれを聴くのが良さそうです。個人的には、2曲目"Cave"の、前半の大崩しが後半に集まっていく構成が好みです。
箱でかかると映える音作りになっているなという印象です。出掛けていって、おおきいスピーカーで一度は聴いてみたいものです。

T2[Trip] & B3[Believe In You] / Scot Project

Tranceの大御所Scot Projectからも。どちらもシングルですが、この際今年リリースの2曲をまとめて紹介してみることにします。

今回の"T"や"B"と同様、Scot Projectはこのアルファベットのシリーズを長年リリースし続けています。なお、アルファベットの次についている数字は重複を避けるためのもので、Tは2度目、Bは3度目のリリースであるという意味です。

どちらもハードトランスですが、"T2[Trip]"は特に往年のサウンドの雰囲気がします(連符のスネアの音を聴くと特に)。"B3[Believe In You]"は、タイトルと同じ声ネタがかっけえ一曲になっており、箱でいかにもかかっていそう。

HOME TOWN ~Cover Songs~ / 土岐麻子

先日アルバム"Twilight"をリリースしたばかりの土岐麻子。本来はそちらを紹介するべきなのでしょうが、ここはあえて当カバーアルバムを紹介したいです。
素敵な歌声だなといつも思います。かなりの有名所を選曲されているので、きっと1曲くらいはご存知かと思います。それをとにかく聴いてほしい。

なお、最後の"HOME"だけは昨年リリースのシングルからのオリジナル曲となっています。これもとにかくいい。聴くと帰路がありありと浮かんできて、素晴らしい表現だと思います。

太鼓の達人 ナムコオリジナルサウンドトラック 「神曲コレクション」

BEMANIで育った身としては、こちらに触れざるを得ない。最後は太鼓の達人のサントラを紹介します。

猫も杓子もサブスクライブな今日。ゲームのサウンドトラックすらも聴けるようになってしまいました。一番活発に公開されているのはカプコン・サウンドチームの楽曲(モンハンとかロックマンのBGMが聴けてうれしい)かと思いますが、ナムコからもついに太鼓の達人のサントラが解禁されています。KONAMIもこれに続いてほしいところ。

神曲コレクションという表題のとおり、かなり厳選されて楽曲が収録されています。"エンジェルドリーム"に始まり、"mint tears"、(BEMANIユーザーにはおなじみTatshの別名義世阿弥より)"幽玄ノ乱"、さいたまシリーズからは"きたさいたま2000"など、音ゲープレイヤーなら一度は目にしたことがあるはずのタイトルが集まっています。

久しぶりに聴いて思うことですが、その知名度・楽曲数の割に癖の強いさいたまシリーズ。メタルっぽいシャウトだなという点を除けば、とらえどころのない不思議なコンテンツです。果たしてどういった文脈で生まれたのか…

おわりに

どうしても自分の知っている範囲の楽曲を聴きがち、というのがお決まりの反省点になりつつあります。記事を書いてみて、より顕著にこれを感じるようになりました。お正月は、皆さんの2021年ベストアルバムレビューを覗きながらゆっくり過ごそうと思います。

2022年も新たな楽曲が聴けると思うと期待で震えます。アーティストの苦労はつゆ知らずこちらはキーをタイプするだけ。消費者側は気楽でいいもんです。

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