ハローマン NET RUNNER

匿名ネットランナー(インターネットの混沌が生み出した生命体) SF、人間、社会、音楽な…

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匿名ネットランナー(インターネットの混沌が生み出した生命体) SF、人間、社会、音楽など、様々な分野で、興味があることは何でも書きます

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Where is my self-driving car? 僕の自動運転車はどこにいってしまった?

Where's my flying car?  巷でこんな有名なくだりがある。「Where is my flying car?」(僕の空飛ぶ車はどこにいったんだ?)空飛ぶ車について、あるジャーナリストが21世紀の直前に、空飛ぶ車がまだ実現していないことについて言及したものである。「結局どうなってしまったんだ? 3年間の保証付きの空飛ぶ車は?」  飛行機と自動車を合体させたこのアイディアは、今ではレトロフューチャーの夢に過ぎない。だが、この夢は形を少し変えてeVTOL(電動

    • 終末論的We`ll meet again

      ※下の記事の抜粋を追加・修正したものです  We`ll meet againほど時代が変わっても心に響く歌は少ないだろう。希望だけを伝える単調な歌詞が、その重みをはっきり感じられるメロディーとともに重ね合わり、心になにかの幻影を作ってくれる…  人類規模の総力戦になった第二次世界大戦が始まる直前の1939年に、この曲は作られた。  第二次世界大戦でVera Lynnが歌ったこの曲は、数々のイギリス兵に希望を与えた。彼女は前線へ向かうイギリス兵のために開いた数々のコンサート

      • 人類の未来(SF的幻想シナリオ with  名曲)

         ヒトはつねに未来とともに生きている。人々は自分たちの未来について考えることで、自分たちの今の愚かさや、生きる目的を見つけようとしていた。未来を描いた姿は良くも悪くも実現したときもあったし、実現しなかったときもあった。  今回はそんな人々が予想・幻想する未来を、数々の名曲とともに紹介する。 宇宙に進出した人類  宇宙に進出すること、それは今も昔も誰もが憧れている夢である。   資本主義は無限に富を増やし続けるシステムだが、そのリソースは無限ではない。地球の資源はすべて有限

        • ポストソビエトミュージックの魅力(考察)①

           ソビエトミュージックと聞いて何をイメージするだろうか? 日本の某アニメで話題になった「カチューシャ」や、あの特徴的な始まり方をする国歌の「デュエエエエン」か? もちろん、ロシアの音楽はそれだけではない。  鉄のカーテンで西側と遮断されていたとはいえ、旧ソ連にはクラシックはもちろん、ジャズ、ディスコ、ロック、ポップなど、様々なジャンルの音楽が演奏されていた。  旧ソ連の音楽の雰囲気は、その歴史的・事件的な背景によって左右されていることがある。アフガン戦争やチェチェン戦争で疲弊

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        • 音楽
          3本

        記事

          どのようにして人類はAIに滅ぼされるのか? SFで考察①

          AIが人間を凌駕する勢いで進化していく中、FLIやPause AIのようなNPOは「手遅れになる前に」AIの開発を阻止しようとする動きが高まっている。このような運動は、AIに仕事を奪われたりターミネーターのような未来を危惧していることから生まれ、AIが社会不安の原因になりつつあることを示唆している。  巷で聞く「AIが人類を滅ぼす」というのは一体どんな感じなのか? 現実にあり得るのか? 幾つかのSF作品を通して考察する。 AIが人類を滅ぼすのは過度な妄想?  SF作品で

          どのようにして人類はAIに滅ぼされるのか? SFで考察①

          アンドロイドとは何か SFで考察

           アンドロイドは人間のパートナーか奴隷か。映画や小説で描かれる姿は両方ともある。  AIブームの今、人間を模写しようとする技術はますます進化し身近な存在になりつつある。  だがアンドロイドは、古典的なテーマであるのにも関わらず、まだ身近ではない。  この記事ではそんなアンドロイドについてお話と考察をSFの世界を交えて話していきたいと思う。  アンドロイドという言葉の定義の仕方は様々だが、ここでは「人間の姿と感情を模写した人工的なロボット」と定義しておく。 SFのアンドロイ

          アンドロイドとは何か SFで考察