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フワッと触れた相手の髪の毛

今回は最近ホッとした出来事を書こうと思います。
集まる時にはやはり距離を置かないといけない昨今…
そうは言っても、いつも近いしな??って思う相手とは、
あまり気にしない。
逃げられないし、そんな空間もないのが現実。

話かけられたついでに近寄り、座っているその人の背中側に立った。
その姿勢も疲れるので、背中合わせにこちらも座った。
真正面から何度も話したことのある相手の声は、
背中越しの振動から、いつもより近く感じだ。
こちらが笑う時には、相手はその振動をきっと感じていただろう。
しかし目の前にはいないので遠くにも感じる。
なんせ表情が見えないのだから。

そのまま軽いストレッチのため、お互い軽く寄りかかりあった。
その時、相手の髪の毛がフワッと自分の頭に触れたのを感じた。
遠い存在だった人の髪の毛が、自分の頭に触れるのは実に妙な気分だった。

目上の人であり、時には支え合う仲間のような存在。
近くて遠い相手の髪の毛がフワッと触れた時に、
妙な気分と共に緊張もあった。
少し時間が経てば不思議と少し安心感さえあった。
相手が話すたびに自分の背中に感じた、相手の声による振動のせいかもしれない。

温かい人だ。
否定形を言葉の中にも、あまり用いない。
言葉数は少ない方なのに、安心する。

近くて遠い、妙な体験だった。
知り得たことは大きかったはず。

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