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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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#読書記録

『自閉症の僕の毎日』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本を紹介します。 東田直樹著 『自閉症の僕の毎日』 (KADOKAWA 、2024) 本書はエッセイ本で読みやすく、カフェであっという間に読んでしまった。 著者は話すことが出来ないため、本書もパソコン打ちである。 これ分かる!!となったのは、本書38ページに記載されている、 「思考し過ぎる脳」の話。 思考し過ぎることへの疲れは、確かに脳が考えるのをやめてしまうような感覚に陥る。 私も著者と同じく、数日間寝込むこともある。 突

『成瀬は信じた道をいく』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 宮島未奈著 『成瀬は信じた道をいく』 (新潮社 、2024) 今作も地元ネタが炸裂。 1作目である前作「成瀬は天下を取りにいく」の内容が「成瀬あかりとは…」であるならば、本書は「その成瀬が…」というような内容だ。 前作よりさらに、全体的にスピード感のあるテンポの流れとなっている。 個人的に、2作目は笑い要素が多くなっている気がする。 あらすじ ときめきっ子タイム ときめきっ子タイムとは、大津市立ときめき

『三体II 黒暗森林』 上、下

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 劉慈欣著 『三体II 黒暗森林』 上、下 大森望 / 立原 透耶 /上原かおり/泊功訳 『三体』第二部は、文庫本だと上下巻に分かれているので、2冊紹介する。 第一部では、日常生活から一気に宇宙規模まで連れていかれる壮大なスケール物語で始まった。 続作となる第二部は、第一部をベースにさらに重厚な物語が描かれている。 感想は、思い切りネタバレありで書いてます。 ざっくりあらすじ第一部で、地球侵略の危機が450

『星を継ぐもの』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 ジェイムズ P.ホーガン著 『星を継ぐもの』 池央耿訳 (創元SF文庫 、2023) 「新刊で再販売!!」 そんな感じのポップが置かれていた、この本。 表紙絵が好きになったし、SFという未開拓ジャンル(多分)なので購入した。 私が2024年に購入した本書の初版は、1980年。 原書だと、1977年に書かれたものとなる。70年代!!わお!! 本を開く、その最初からワクワクとドキドキ展開。 本当に、最初から最

4月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、4月に読んだ本を紹介します。 谷川嘉浩 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 (筑摩書房 、2024) 今回の谷川先生の本も、非常に面白かった。 私自身に、こういうことかいな?って経験があったので分かりやすかった。また、最近ものすごくアクセル全開の知人を「多分、本書で言われる衝動なんだろうな」と理解するのを助けていただいた本。 個人的に谷川先生の考え方や、表現方法がとても好きです。 いつもカバンに入れておきたくなるような本。 川

2月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、2月に読んだ本を紹介します。 原田マハ著 『ゴッホのあしあと』 (幻冬舎、2020) 友人との会話から、急にきたゴッホブーム。 それまで、私には「渦巻いた絵の人」とか、「耳切った人」くらいの知識がなかった。 色々とゴッホと重なるところが私にはあり、つらい&過酷な2月を乗り越えられた理由となった。 同時に、トドメにもなったフィンセント・ファン・ゴッホの壮絶な人生。 そんな彼の人生を大まかに知るには、ピッタリの本でした。 二宮敦人著 『最

『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 サンキュータツオ著 『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』 (KADOKAWA 、2016) 知人に教えてもらった本。 自分では、見つけられないであろうタイプの本。 これだから、話すのは楽しい。 ざっくり内容辞書の特徴、その歴史が書かれている。 日本語の辞書には、複数種類がある。 その違いを本書では、「恋愛」という単語を一つ例に用いて、辞書でどのように説明されているのかを紹介している。 また、版が変

1月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、1月に読んだ本を紹介します。 コナン・ドイル著 『緋色の研究』改版 延原謙訳 (新潮社 、1953) 初めてまともに読んだシャーロック・ホームズ。 緋色が何色か知らなかったなーって、この記事を書きながら、また忘れている自分に気づいた。 コナン・ドイル著 『四つの署名』改版 延原謙訳 (新潮社、 1953) 2冊目のシャーロック。 さっそくワトスンへの違和感だったり、面白くなる。 ミック・ジャクソン著 『10の奇妙な話』 田内志文訳

『10の奇妙な話』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本について書きます。 ミック・ジャクソン著 『10の奇妙な話』 田内志文訳 (東京創元社、2016) 本屋で、表紙から目が離せなくなった本。 普段、あまり読むことのない短編集だ。 ページを捲ってみると、全話の最初のページに挿絵がある。 この表紙絵のような絵が、すべての話の最初にある。 挿入絵は、何か意味があるのだろうか。 そう思って最初の話「ピアース姉妹」を数行読んだ。 挿入絵は、話の主要人物でもある、 この絵が結論だと言っ

12月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、12月に読んだ本を紹介します。 石井裕之著 『自分を好きになれないキミへ』 (祥伝社 、2017) 中野信子著 『「バイアス社会」を生き延びる』 (小学館 、2023) 西研著 『しあわせの哲学』 (NHK出版 、2021) 野口嘉則著 『自分を好きになれない君へ』 (小学館 、2022) 林(高木)朗子/加藤忠史編,著 『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』 (講談社 、2023) マルクス・ガブリエル著 

第3週目に読んだ漫画

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、今月に入って第3週目に読んだ漫画を紹介します。 相変わらず、繰り返し同じ漫画を読んでます。 小迎裕美子/清少納言著 『本日もいとをかし!! 枕草子』 (KADOKAWA、2014) 小迎裕美子/清少納言著 『人生はあはれなり… 紫式部日記』 (KADOKAWA、2015) この漫画は、買ったことさえ忘れていたさ。 はっはっは( ・∇・) 改めて読むと、最初に読んだ時と同じ思いになる。 自分が中・高生の時にあったらなぁ… 常時、古典イ

『幸せになる勇気』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、『幸せになる勇気 』を読んだので紹介します。 岸見一郎/古賀史健 『幸せになる勇気』 (ダイヤモンド社第1版、2016) これもまた、いつ買ったのか覚えてさえいない積読の1冊。 これの前作、『嫌われる勇気』も読んだんだけどなー(ほとんど記憶にない)。 さて、本書。 改めて本を見て思ったのが、幸せになることにも”勇気”が必要とされること。 読む前から正直、気が滅入ってしまった。 読んでみると哲学的考察に同意しつつも、やはりアドラーの提

『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 大城道則/芝田幸一郎/角道亮介 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』 (ポプラ社 、2023) タイトルから、もう面白そうだ。 そして、それは裏切られなかった。 3人の考古学者の経験した怖い話。 食中毒、トイレ事情、それやったら研究終わっちゃうNG行為!! などなど… 怖い話にも色々ある。 私が本を読む前に考えた、いわゆる”怖い話”も入っている。 考古学者って、かっこいいイメージしか私には

9月に読んだ本(漫画など含む)

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、9月に読んだ本などを紹介します。 小川 洋子『博士の愛した数式』 (新潮社、2005) おちまさ子 『けん玉道の師・藤原一生物語 「生きる力」は海をこえて』 (PHP研究所 、2016) 古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』 (ポプラ社、2023) ヨシタケシンスケ『もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集』 (白泉社、2023) 漫画稲空穂 『特別じゃない日』1〜3巻 (実業之日本社 、2021) モクモク れん著 『光