フォローしませんか?
シェア
Fortuna
2022年3月3日 03:32
あらすじ…… 私の人生を狂わせた赤坂。その恨み、丑の刻参りで晴らす――。 私の人生を狂わせた赤坂に、死の呪いをかけるため、講座「ベーシック 丑の刻参り」を受講していた―。 ©Fortuna 2022 ※エブリスタのコンテスト(妄コン「初めての○○」)用に書き下ろしました。ベーシック 丑の刻参り 人差し指と親指で五寸釘を固定しつつ、その手のひらの側面で、藁人形を押さえつけなさい
2022年2月26日 22:24
あらすじ…… 怨念^∞=怨念×怨念×怨念×――。 戦場となったジャングルで戦う青年。 ある夜、隊長からこう言われた。「お前の臭い。俺とそっくりだな」 そのときは、その理由がわからなかった―。 ©Fortuna 2022 ※エブリスタのコンテスト(妄コン「降りつもる」)用に書き下ろしました。死数 敵に致命傷を与えると、返り血を浴びることがある。 つーんとして嫌な臭い
2022年1月24日 21:55
あらすじ…… 僕の気持ちを、受け取ってください――。 学校の帰り道で、フードを深く被った男が、私をつけていた。 突然目の前に現れて、「一筆啓上」と言う。 誕生日なのに、ほんとについてない―。 ©Fortuna 2022 ※エブリスタのコンテスト(妄コン「おめでとう」)用に書き下ろしました。一筆啓上 学校の帰り道。背後から気配を感じる。誰かが私の後をつけている。誕生日なのに
2022年1月10日 04:18
あらすじ…… 久しぶりに、バンドやろうぜ――。 買取業の男の許に、エレキギターが査定に持ち込まれた。 このギターには見覚えがあった。 かつて組んでいたバンドのメンバーの、エレキギターだった―。 ©Fortuna 2022 ※エブリスタのコンテスト(妄コン「復活」)用に書き下ろしました。かつてのエレキギター 同僚が愛想なく大量の本を置いて行った。 俺は、まだこのスニーカー
2020年12月31日 19:42
あらすじ 新年には必ずS寺にお参りに行きますが、今年は疫病が流行していますので、とても悩みました。 ですが、対策をして行くことにしました。 ……これが間違いでした。 あの男に遭うなら、ステイホームするべきでした。 ©Fortuna 2020 ※今年最後の作品になります。2020年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。 やはり、ステイホームをするべきでした……。
2020年8月9日 19:49
あらすじ…… オ姉ちゃん……サヨウナラ…… あの夏の日。 ゆずくんとお別れをしました。©Fortuna 2020 ゆずくんとお別れをした、あの夏の日のことです……。 こういう時世なので、目下のところ、自宅(母と暮らしています)で仕事をすることが多くなりました。 午前はキッチンのテーブル。午後からは書斎で仕事をしています。私の場合ですが、一日中同じ場所にいるより、変えた方が飽きる
2020年8月1日 18:34
あらすじ…… 俺の人生が終わった。 妻の首をマフラーで軽く絞めただけなのに。©Fortuna 2019「終わった」 俺の人生が終わった。 馬乗りになって妻の首を軽く絞めただけなのに、ころりと逝ってしまった。「はぁ。まったく」 椅子に座ると、あおむけのまま大の字になる妻を横目に、少し冷めてしまったコーヒーを飲んだ。掛け時計を見ると七時を回っている。そろそろ会社に行かなくてはならない。
2020年7月29日 19:53
あらすじ…… 雨の日の塾帰りでした。©Fortuna 2020 その日は雨が降っていました。 塾が終わり帰路を急ぎます。 傘をさしながら水たまりを踏まないように、視線を下に向けて歩いていたときのことです。「うわぁ……」 目の前に猫の死骸です。 その猫の頭部はぺちゃんこにつぶれていました。「いやなもの見ちゃったなぁ」と、死骸を横目に家へと帰りました。「ただいま」「おかえ
2020年7月29日 18:21
あらすじ…… 十年前に失踪した父親の遺品整理をしていると、目の前に黒い塊が落ちてきた。それは壁蝨《ダニ》捕り袋だった。©Fortuna 2020 秋の日はつるべ落とし。まもなく日が暮れようとしていた。 関健《せきたける》は、父親である勝次《かつじ》の家で遺品整理をしていた。 九月だというのにまだ蒸し暑い。勝次の寝室にはエアコンが備え付けられているのだが、既にブレーカーを切っているため電源