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子ども9歳ごろからはじまる、ママの第二次多動力爆発ターンってあるよね!?を検証してみた話
わたしの数少ないよく読まれている記事のひとつに、以下のような記事があります。
赤ちゃんを産んで半年経つと、なんだかむくむくと色々やりたい気持ちが溢れてきて、2歳ごろまでバリバリ動きまくるという話で、
記事内では下記のように仮説立てていました。
それは、子どもが生まれてから、母親のやる気のバイオリズムは子供の成長に支配されているのではないか、ということ。
特に、生後すぐからの怒涛の日々が落ち着いて、産後の体も回復してくる6ヶ月すぎから、急に外へと気持ちが向きだして、人と会ったり育児日記を発信し始めたり、フルスロットルで動きまくってた記憶があるんですが、
この謎の「多動力爆発ターン」は、記憶だけじゃなくて、第一子も第二子も実際同時期だったのではないか、という仮説です。
調べた結果、自分に関しては実際第1子も第2子も同じような経過を辿っていたことがわかったのですが、
この記事がビュー数ランキングで下位から3倍以上も差をつけて第2位になっているのは、同様の実感を持っている人が多いからではないか?と推測しています。
で、この多動力爆発のターン。
(もうこの言葉を使うこと自体が、時の流れを感じますが、)
今、第2子も9歳になって1年を過ぎたところで、気づいてしまいました。
あ、これ第二次もあるじゃん。と。
それが、2018年と2023年。やたら自分のウェブサイトやSNS、noteの更新が多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1710567439638-hLYrIMxGKf.png?width=1200)
こういうのをパッと見で調べられるのは、ウェブに記録する大きなメリットだと思うのですが、とにかくまあ、ダッシュボードを見ると、2018年と2023年だけ飛び抜けてる。
まずは2018年を検証してみた
2018年は、長子が9歳になった年。
自分のウェブサイトの記録をみると、ほとんどのイベントが2018年に集中していることがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1710556074115-EFxyCSxh44.png?width=1200)
準備や関係人数が多い活動が目立った。
他のサイトに寄稿した記事も調べてみると、こちらも多くが2018年でした。
第二次多動力爆発ターンは「雑」さが目立つ
また、収入源としてウェブ記事のインタビュー撮影を始めたのもこの年です。
下の子はまだ幼稚園児だったので、ベビーシッターもお願いし、家族の力も全力で借りて、受けれる仕事はすべて受けていました。
とはいえ、この程度の活動なら人によっては平常時でもしている人は少なくないでしょう。
じゃあ何が特殊なのかというと、方向性が定まらないままとにかく何でもかんでもやらずにはいられず、雑に手を広げがちなところです。
まず、実験的な活動が増えます。
SNSでは、世間から求められているフォトグラファーの実用性を超えた、メッセージ性強めの発信をしてみたり、
(文字を写真に載せてみたり、写真アカウントなのに文字だけ投稿をしてみたり…)
一歩間違えると誤解を与えるような、世間の流れに対して逆張りの意見を発信したり、
(虐待で子どもの命を奪ってしまった母親へのバッシング熱の高まりに対して書いた記事です。)
勢い余って謎なイベントを企画したり、
(この時の記事は結局書ききれず。でも、今や有名人のインフルエンサーの方々も参加してくださった、恥ずかしくも印象深い思い出)
翌年には、独学の撮影方法の穴を埋めるため、アシスタントにも登録して、他の人の撮影の手伝いも開始し、
仕事で外国の方へのインタビュー撮影が続いたからと英語を学び直そうと思いたってTOEICを再受験。
せっかく取ったからと2019年には、写真とは全然関係ないオンラインでの英語を使った仕事を始めました。
「第一次」との決定的な違いは、ハッキリした目的がないこと
ちょっとでも興味があると何でもかんでも手をつける、その方向性の四方八方具合は、まさにエクスプロージョン(爆発)。
結果を求めてというよりは、それまで長きに渡り、子どもに向けていたエネルギーが、外の世界に解き放たれた。
そういう現象だったんじゃないかと、感じています。
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第一次の爆発からおよそ7年ではじまる、第二次多動力爆発のターン。
シュタイナー教育をご存知の方なら、7年周期にピンとくると思いますが、
1度目とはちょっと違うな、とも感じています。
それは、エネルギーの向かう先の違いです。
第一次多動力爆発のターンで爆発したのは、「子育ての感動を残したい!伝えたい!」という子育てと強く結びついた活動でした。
この時期って、家のなかにいると目が離せなくて大変なんだけど、外に出てしまえばまだ基本抱っこでトイトレも始まってないから、まだ大人のペースで動ける。
外食もおすわりができるようになれば子どもイスに座れるようになるし、まだあれ欲しいこれ欲しい言わないから比較的穏便に外出が可能。
子どもも目まぐるしく成長するから、見ごたえも抜群。
当時は必死でそんなことを考えてはいなかったけど、だからなんかことあればすぐ外に出て、疲れ果てているけれど、何か記録しなければ!この感動を残さなければ!と泥水をかき分けて進むような必死さがあり、そして同時にそのエネルギーもどこからともなく湧いてきていた…、
一言でいうと、ママ時代の黄金期だったなあと思い出します。
でも、第二次の活動は、母親として、あるいは一人の人間としての「自分」と強く結びついている。
上の引用の通り、第一次が「ママ時代の黄金期」と前の記事に書いたときの印象は、今も変わっていません。
なら、第二次はなんなのか。
この、方向性のなさ具合は、ハッキリとした目的があった第一次とは異なり、何かの黄金期とは思えません。
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むしろ、ママとして子どもに注いできたエネルギーを何か別のものに振り向けるための模索期間。
「自分をつくりなおすためのスタートアップの時期」
と言えるのではないでしょうか?
「第二次多動力爆発のターン」はいつまで続くのか?
目的なく四方八方に飛び散るのが特徴の第二次多動力爆発のターン。
エネルギーの源はもちろん、
楽しい、かわいいばかりではない、身も心も時間も縛っていた「子育て期の母親」という圧力でしょう。
これまではコーヒーも座ってろくに飲めなかった。呼ばれればすぐに飛んでいかなければならなかった、抑えていた自分自身の衝動です。
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そのエネルギーの大きさは、子どもの数や圧の大きさ、本人の衝動の大きさ、によって違うでしょうから、第一次のように「イヤイヤ期突入でそれどころじゃなくなって終了」みたいな、一律の期限はないと思います。
子どものイヤイヤ(反抗)期も第二次の方が長く、親子や社会との関係次第で一生折り合いがつかない人もいるように、
第二次の多動力ターンもまた、「ママさん時代」に一度叩き壊した自分を、もういちどつくり直し終えるまで、どこまでも続くのかもしれません。
個人のリズムは、社会のバイオリズムにも同期している
ちなみに、第一子がきっかけに起きた第二次のターンは、コロナによって一旦また自宅という「圧力釜」に封じ込められる形で、中断。
コロナが明けるまでは、子ども中心の時間も再び増え、家庭に軸足をおきたい気持ちも高まりました。
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色々なことに手はつけましたが、どれも可能な限り家のことを優先できるものを選んでいました。
そして、第二子がこの年齢に達した去年ごろから、コロナ明け感の広がりとともに、再びこの圧を解き放ちたい意欲が高まり動き出したい気持ちが蠢いているのを感じています。
実際、2023年は自分に限らず、周囲にも「トランジションターン」に入っている人が多い印象を持っています。
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この記事では個人のリズムの話をしていますが、社会の動きの影響は無視できないとも思います。
2023年に再開された、第二次多動力爆発ターン
2020年に一旦中断していた多動力爆発ターンは、コロナの沈静化と第2子の9歳入りが重なったためか、再び勢いよく動き出しました。
noteの投稿を見ると、それが感じ取れます。
まず、毎日日記など、あたらしい実験が始まりました。(現在は、この試みを終了し、毎日書くことにはもうこだわらなくなっています)
滞り気味ですが、コロナ中に学んだパーマカルチャーのちいさな実践をもとにした、虫と植物を観察するマガジンも始めました。
さらに、真逆の方向性のAI系の記事も増やしはじめ、
音声投稿にも手を出したり、
プロにお願いして、自分の絵をアバターにしてもらったりと、興味が四方八方へと散らかっていき…
(それで動画コンテンツを作る予定でしたが、手持ちのMacではやりたかったことができずに挫折)
異常の目安となる、逆張り主張も始まりました。
(Threadsに世間が沸くなか、これはTwitterの代替にはならないと主張しました。)
仕事は、コロナ前の契約が消滅したため一新しつつ、インタビュー取材をとるだけでなく、書く方の比重を増やしつつ、コロナ中に学んだコーチングを取り入れたあらたに別のサービスも開始。
とまあ、ここには書ききれないくらい(書くのも恥ずかしいものを含め)、ふたたび盛大に爆発したのです。
2024年も3ヶ月過ぎた今、どこにいるのか
さて、第二次が再開して約1年過ぎ、爆発の勢いは落ち着き、力を注ぐ方向性もある程度定まってきたように感じています。
まだ、「つくりあげおわる」には程遠いですが、「子どもの世話がほとんど必要なくなったら何にその力を注ぐか」について、
2018年からあらゆる方向性を試してきました。
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コロナで一度勢いが落ちたとはいえ、もう6年が経つわけです。
7年周期に重ね合わせて、もうちょっとでこの「スタートアップの時期」から次のフェーズに移るのだとしたら、
子育て卒業を見据えた「自分のつくりかえ」は想像以上に長い時間がかかるものなんだなあと感じています。
家族発達理論では、この記事でわたしが振り返っているように、子どもの発達と家族の変化には一定の関係性があるとしています。
ただ、その区切りは学校の入学と卒業になっていて、わたしの実感とは異なるものです。
それは当然で、子どもの発達に個人差があるのなら、子どもから離れても「そろそろ大丈夫」と感じ取れるタイミングも、親子によって違うはず。
この高学年から中学に上がる期間の間のどこかで、「手離れ後の自分」と向き合うことになり、手が離れる見込みが感じ取れたタイミングで、そのエネルギーが外に放たれるのではないでしょうか。
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そして、そこから数年〜もしかしたら十数年かけて自分をつくりなおし、それ完成したとき、精神的な意味で「子育てからの卒業」を迎えられるのかもしれません。
老後資金2000万貯金せよとか言われると、教育資金も必要なのに子どもの世話もしながらさらに現金を増やさなければいけないなんてと暗い気持ちになりますが、
子育て卒業後に、あたらしくつくりかえた自分で「黄金期」を迎えられたら、そこからきっと稼げるし、気持ち的にもずっと充実した老後を支えてくれるんじゃないかって思っています。
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って、また数年後に振り返るために今の認識を書いてみました。
もし、「わたしも第二次来てるよ〜!」って方いたら、ぜひハートを押して教えてくれたら気分も上がるんで、よろしくお願いします!
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自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。