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ねお
2021年9月6日 22:46
そんな彼[【41.相対“性”理論①】を参照]は…────「はい…ど~ぞ」“レディファースト”みたいに丁寧な促し方をして、運転席と助手席を隔てる宝箱の蓋を開けた。─ぅん…─小さく頷いただけの彼女は、先ず手始めに微かな羞恥心を紛らそうと、数ある常備品の中から“いつもの”を取り出し、自らの視界を奪う。続いて…おかっぱ頭のシリコン人形[※1]のひんやりとした肌触りを手探りで探し当てると、徐に
2020年12月15日 21:59
─NTR[※1]を受け入れた彼女って…よっぽどのMなんだろうなぁ…─と、殆んどの人が感じていることだろう。けど、可能なら…その判断を下すのは、もう暫く後にしてみてはいかがだろうか…?まず、当事者達はどう感じているか…。確かに…プレイの最中、彼女の中で仁王立ちしたβが放つ「彼女さんって…Mっ気半端無いっすよね!」的な意味合いの感嘆句は、彼も彼女もうんざりするほど聞きそびれたことが
2020年12月5日 21:35
〈この章の前書き〉書きたいこと、詰め込みたいことが一杯ありすぎて、切ったり貼ったり並べ替えたり、でもやっぱボツにしたり、けど復活させてみたり…なんだかんだで、このエピソードはもう2~3話続きます。正直、タイミングを終わらせたくない気持ちがあるのも否めません。そんなわけで、暫く振り、もしかしたら半年振り?のUPとなります。大変お待たせしましてごめんなさいm(_ _)m38からの続き物な
2020年5月10日 22:46
女性は往々にして“甘いものは別腹”なんて言葉を口にする。では、男性の場合は…?─“甘いもの”の代わりになるのって言ったら…“SEX”なんじゃないの?─そう感じることがある。とは言え、甘いものもSEXも、人間の三大欲求のひとつ。ならば、全ての人がそうとは断言ないまでも、男女の区別なく、大抵の人が─そのどっちもが…好き…─な筈…。あなたはどう?この2人だけが特別…だと思う人?
2020年4月4日 18:27
だから、理由は訊かなかった。決して訊こうとはしなかった。─戻って来てくれた…─それだけで嬉しかった。でも………仙台に戻って来てからの彼は、別人のように思えてならなかった…。今まで見掛けたこともないくらい疲れ切った顔付き。ぼんやりと片肘で頭を支えながらTVを見ていたかと思えば、─部屋の壁が透けて見えてんの…?─とばかりに何処か遠くを見詰め、物思いに耽[ふけ]る。まるで…先生の
2020年2月22日 22:09
…ペタッ…ペタッ…ペタッ…ピタッ…とダルそうな彼の足取りが止む。…ザクッ…カチッ…ガチャッ…「え…?」勢い良く…けれど、ほんの少しだけ開けたところで、今朝点けた記憶のない灯りが洩れ出し、彼は直ぐ様、…カチャ…そっとドアを閉めた…。─俺…やらかした?─気を抜くと、たまに間違えそうになるそのドアには、不親切にも端[はな]から部屋番号の表示がない…。…ハッ…として、首を時計回りに捻っ
2020年1月30日 22:33
「お疲れ~。何ぃ?話しって」迎えの車に乗り込んだ彼女にそう問い掛けたのはカレ。「…ごめん…後で話す……」「…なんか引っ掛かる言い方だなぁ…ま、いいや…じゃ後で聞くから…とりあえず動くよ?」「うん…」…はぁ~…「どうした?疲れてんの?溜め息なんか吐いて…」「ん…?あ…深呼吸しただけ…」なんて彼女は惚[とぼ]けてみせた。本当なら…カレとの関係は、ずっと前に終わっていた。ずっ
2020年1月7日 10:30
その夜…ベッドで2人は愛を確かめ合った後…。「いいのに…寒いから…」「あ、うん、大丈夫。」ドア越しにKiss。「じゃ…行ってくるね?」「うん…行ってらっしゃい」いつものように、小さくなってゆく彼の車を彼女は階段の下で見送った。…は~…独り、長距離を運転する彼が深い溜め息を吐く。─これで何度目になんだろ…─…はぁ…と、もう一度…。「幸せが逃げるから、溜め息吐かないのねっ?
2019年12月28日 22:39
彼は今夜遅くに埼玉へ発つ予定。職場まで送ってきてくれたその寂しそうな笑顔に、何だか後ろ髪を引かれる想い…。それを、─ありがと💗─のKissで何とか振り切って、彼女は“従業員通用口”と書かれたドアを潜[くぐ]った。「おっはよぉ」「あ、おはよ~」彼女から少し遅れて更衣室へ入ってきた同僚と挨拶を交わす。ロッカーの前に並んで早々、「どうしたの?腰…?あ~!昨日彼氏と頑張り過ぎたんで
2019年11月28日 22:31
「まだ…カレと逢ってんの……?」何故彼は、真相を知っているかのように核心を突いてくるのか…。彼は鋭い勘を更に研ぎ澄ませ、“鎌を掛けて”言っているだけなのか…。それにしては、いつも単なる偶然とは言い難いタイミング…。例えば…2人が愛し合った翌朝に目が覚めると、彼のTシャツの裾…お臍廻りの部分、それか彼の毛先に白い粉状の…カピカピ…がこびり付いている…みたいに─私のどっかに…夕べカ
2019年11月10日 13:43
…チリン…チリン…チリン…と鈴が鳴る。軽快な足音のようにも聴こえるその小さな音色は、…チリン……チッ…リン…ちょうど棚をひとつ挟んだ向こう側で急に途絶えた。心配になって…スッ…と背伸びをしてみるが、低い身長のせいか頭すら見えない。とりあえず棚の端のほうへ廻り込み、そこからそっと覗いてみた。─あれ?消えた…?─一瞬そう思えるくらい、彼女は通路の真ん中辺りで床に片手を突いて小さく蹲
2019年10月24日 22:11
────────彼の指先が、耳朶[みみたぶ]を撫揃[なぞ]りながら彼女の肩まで伸びる髪を梳[す]いた。すると、それまでずっと固く閉ざされていた彼女の唇が、微かな、どこかぎこちない吐息と共に解放される。一気に絡み合う2人の舌先。互いの唾液が、重なる唇に潤いを与えてゆく。彼の腕に身を任せ、彼女はベッドへと横たわった。着衣の上から身体中に触れる彼。「怖い…?」「ううん…怖くない…」時折
2019年10月14日 22:35
部屋に遺された書き置きと、今朝方になって漸く復活した彼女の携帯の呼出し音から察するに…─とりあえず…無事─なのは間違いない。でも、彼女は電話に出ない。─昨日、「先に部屋に戻ってて…」なんて言ったのがやっぱマズかった…?─他に思い当たる節は…無い…。彼は、急遽この一週間の仕事の予定を変更し、靄々[もやもや]した気持ちが晴れることを願いながら新幹線に乗り込み、今やっと彼女の部屋に着い
2019年10月7日 22:16
〈この章のまえがき〉今回のエピソードに関しては特に…内容的に受け付け難いと感じられる方が多くいらっしゃるのでは?そんな風に感じています。実際書いている自分ですら…そうでした。また、このお話し【タイミング】はあくまでも18才以上の方を対象とした読み物です。それ以外の方は、ご遠慮いただきますよう改めてよろしくお願い申し上げます。では、本文をどうぞ…勿論、2人はその他にもいろんなところ