南インドを列車で一周する
題名の通り、南インドを列車で一周してきた。
ルートはこんな感じ
ムンバイ→ゴア→マンガロール→カンニヤークマリ(インド最南端)→チェンナイ→アグラ(北インド)
インドの列車は楽しい。
一番楽しめるのは3等車ではないかな、と個人的に思う。
盗難の危険があるから1等車もしくは2等車の列車のチケットを買った方がいいという意見もあるだろう。
確かに1等車と2等車にはクーラーもついているし、乗車する層も比較的裕福なので盗難の可能性は少ないだろう。
それでも、僕は三等車に乗ることが多かった。
3等車の良さ。それは、窓がないことだ。
格子がかかっているだけ。
すなわち、列車の風がもろに車内に入ってくる。これがとんでもなく気持ちい。
車内を練り歩く売り子からサモサを買い、頬張りながら見る車窓は最高だ。
そして、僕は南インドを一周している間ほとんど3等車、もしくは三等車よりも下のランクで予約なしで乗れる種別に乗ってきた。しかし、一回も盗難にあったことはない。
もちろん、大切な荷物は常に身に着けてきた。しかし、バックパックなどは椅子の下や荷台の上など目の届かない所に行くこともしばしばだった。
だけど、考えてみれば他のインド人の乗客だって同じように荷物を置いているのだ。
「あれが外国人の荷物だから」
と言って盗まれるようなことは流石にないはずだ。
電車の中でめちゃめちゃ注目される
また、電車の中で外国人はめちゃめちゃ注目される。
「中国人?」という質問をされることが僕自身は多く、どこへ行くのか、一人で来たのか、何歳か、とか、学生か、とか根掘り葉掘り聞かれる。
疲れているときだと「休ませてくれー」とかも時々思うが、基本的にはワイワイと話すのは楽しい。
全員が英語が話せるわけではないので、英語が話せる人が英語が話せない人に通訳しながら一緒に話す、みたいな感じだ。
インドの列車ではアナウンスがないため、どこで降りればいいのか分からない。しかし、周りの人間に「ここに行くんだ」ということを話し続ければ誰かが降りるところで教えてくれる。
ありがたい。本当に。
インドの列車に乗ってよかったのは、そこに住む人たちの空気を肌で感じられたことだと思う。そして、みんな本当に親切だ。
ちなみにインドの列車は「商売する気がないのでは?」と考える程にチケットが安い。
南インド一周で費用は8000円(日本円)くらいしかかからなかった。
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