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医学書の読み方

医学書の読む最良の方法は、
【Cover To Cover】
すなわち、一通り通読することである。

「いや、無理だ」と思うのが自然である。

僕も医学部に入って、
高校までの教科書と全く厚さが、ページ数が違うことに
愕然とした。

そもそも高校の教科書なんて、
授業で何となくみただけで、自分で通読したことなんてなかった
それが、
いきなり、この厚さ

【教科書選びのポイント】

大学の試験対策ならば、
各大学であるような試験対策プリントをやれば十分である。

ここではあくまで
医師になったときに役立つ勉強をする
ということにフォーカスを当てる。

当然、簡単ではない
が、それをいかに効率よくやるか、である。

ポイント(1)通読可能なものを選ぶ

通読できなければ、間違いなく、どこかの項目に漏れがある。
はじめは自分ができる範囲で、通読可能な教科書を選ぶ。

ポイント(2)臨床志向なものを選ぶ

特に基礎医学において、
内容が研究的内容に寄り過ぎていることが多い。
大学で推薦される教科書の多くは、
【科学者・研究者】としての視点
から優れたものである。

が、
多くの医学部生は研究者ではなく、臨床医になるのだ。
したがって、
マニアック過ぎてはいけないし、
臨床的なことと合わせて記載されているものが望ましい。

ポイント(3)多少厳しい本でも頑張って通読する

ポイント(1)でも通読すると言ったが、
それはまずはじめに優しい本で全体像を掴むということ。

ここでは、あくまで、いわゆる【成書】の通読を指す。

日本の教科書にも良書もあるが、
欧米の教科書の方がよりはっきりと臨床志向に作成されていることが多い。

医師になるにあたって場当たり的でなく、
臨床医に必要と考えられる基礎医学の知識を体系的に記しているのが、
リッピンコットイラストレイテッド・シリーズである。

決して簡単教科書ではない。
が、マニアックなより大層な教科書より平易である。
特に薬理学に関しては日本でも訳書の人気が高く、有名である。

正直、このシリーズでも、
はじめは読むのが困難だと思う

なので、はじめに、
もっと簡単な通読可能なものを1冊まずは読み通す
のである。

リッピンコットを初めから読み通せる力がついてくれば、
初めからこちらでOK
である。

【大事なポイント】
医学部での勉強、そして、その後医師になってからの勉強をスムーズにために大事なことは、「教科書をきちんと読める」ことである。簡単教科書と試験対策プリントだけで進級していくと、教科書を読む力が育たない。教科書を読むことは医学あるいはその当該分野の歴史と現状を網羅的に知るために必要なことであり、そのためには「教科書を読む体力」をつけないといけない。医学生のうちに身につけるべき大切なスキルの1つと言える。

次回からは具体的な教科書の選定と勉強法、勉強のポイントについて
記していきたい。

より良い医師になるための勉強法はこちらでまとめていく予定👇

前回記事:医学部生活のおおまかな流れはこちら👇

病理医【SANO】についてはこちら👇

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