英語で禅を学ぶ、そして交流

私は京都の大学に通う大学生である。今学期は英語で禅と仏教を学ぶ授業を受けている。私は英語が好きだけど得意ではないし、先生はスペイン訛りで話すし、7割は留学生だから私からすると一苦労ある授業でハードだ。ただ、グループワークがないので楽と言えば楽だ。

私の大学、同志社の授業には「京都科目」と呼ばれる京都にまつわる特別授業があり、生花や京都の町屋、能や宗教など講義が複数設置されている。私が受けている授業は「京都科目」ではないにせよ、禅や仏教について学ぶなら京都にいて受けるにはもってこいの科目である。(もし、興味があれば聴講生として受けるのもあり)

ただ、日本語でさえ仏教も禅も理解できていないのに、いきなりAll Englishで理解するのはかなり大変である。しかし、身近な文化を英語という客観的視点から学ぶと、日本文化を外国の文化のようにして学べるから案外面白いとわかった。それに、授業で登場する寺々は京都市内にいくつもあり、地元にいた時よりもより身近に感じられて楽しいのだ。

仏教の歴史をインドのブッダまで遡って勉強しているのだが、途方もない時間とエネルギーを使って日本にまで仏教が伝来し、分派していったと思うと想像以上に感慨深い。しかも、それが現代に至るまで持続し、世界的に重要な日本の文化財になっている。侮るなかれ仏教、だ。

今日の授業では、同志社の裏にある相国寺(しょうこくじ)にみんなで行った。以前まではお寺に行っても、外観の荘厳さや庭の綺麗さだけに目を向けていたが、建物の意味や役割、歴史を知った上で見るとまた違った視点で見られるようになった。そもそも授業で足を運べる場所に有名なお寺があるというのは素晴らしい。

この授業を受けて以来、せっかく京都に住んでいるのだし、もっと仏教や禅、京都のお寺に詳しくなって海外の人に紹介できるまでになりたい、という新たな目標もできた次第である。

余談だが、この授業で唯一仲良くなったフランス人の留学生の子と今日は道中一緒に話していた。もちろん、私の英語レベルなんてたかが知れているから、私の拙い英語を聞き取ってくれる彼の傾聴力に感謝している。もっと様々なことが話せるようになったらいいんだけど。これも今後の目標だ。

この記事が参加している募集

英語がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?