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アクタージュが好き

最近読んでいる漫画。

アクタージュ、これが面白い。

私は中学の時に演劇部でした。

専門学校へ行き、声優を目指したい気持ちがあったけれど、
通うことはなく、普通科高校、私大学部を卒業。

演劇に関わったのは中学の3年間のみだったけれど、今の私にとって、とても重要な期間でした。

この漫画「アクタージュ」の主人公の「夜凪景(よなぎけい)」は、過去の自分の経験・感情を蘇らせるように再現します。

役者は「憑依」体質なんてよく聞く話かもしれないけれど
この主人公は、他者の霊魂的なモノを憑依するのではなく、過去の自分の体験をそのまま蘇らせるような演技をします。

少し話は変わるが、

私は過去自分の人脈を広げるために3か月で約80人を超える人と「初めまして」で出会いの機会をつくったことがあります。
その時に出会ってなんか怪しいビジネスに誘われたり、変な異性にあったり、あまりポジティブではない経験もしました。笑

でも結果的にやってよかったなと感じます。
理由は、共感力を養うことが出来たから。

共感と同調は違う。

「同調」とは「相手に調子を合わせ、相手と同じ意見や態度になること」
「共感」とは「他者と喜怒哀楽の感情を共有すること」

親、学校の先生、同級生などから優等生として見られたいという気持ちが強かった私は、(自分で言うのも何だけど)とにかく真面目で素直な子でした。

「誰の意見もそのとおりだ」と心から信じていて、「でもあの人の言うことを聞くとこの人の言う事とつじつまが合わんぞ?!」なんて思うこともあって。笑

とにかく迷走しまくりだったなー。
当時の私は「同調」しまくっていたのだと思います。

話を戻すと、

アクタージュの主人公、夜凪景。

彼女は共感と同調という経験を振り返らせてくれて、とても素直で愛らしいと感じました。

彼女は役者だけれど、共感が出来ない。
自分が経験したこと以外、再現することが出来ないんですね。
(実際、時代劇のエキストラやってみよと言われて無理ですなんてシーンも。笑)

「だって私は○○した経験が無いもの」なんてハッキリ言ってしまう。

そんな状態から、どんどん他者の感情や経験を飲み込んでいき、自分のものとして演技が出来るようになっていく。彼女が成長して、魅了され仲間がどんどん増えていく。

仲間が魅了されるのは、彼女の未熟さそのもの。そして、その未熟さがどんどん成熟していく部分。

全力で取り組む姿勢って、他者を惹きつけますね。見どころです。

感情や心って

いっぱい経験している人、いっぱい失敗してる人、いっぱい傷ついた人ほど他者の気持ちを深くくみ取ることが出来るのだなあと感じます。

私が役者っていう職業に憧れるのは、今の自分とは違う人生をいくつも歩むチャンスがあって、一層深みのある人になれるからだなあと思います。

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