生きるぽ

実は裸眼の備忘録

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最近の記事

光ちゃん

友人が子供を授かったらしい。 報告を受けた日の夜、いつになくお酒が進んだ。 そして、不思議なことが起きた。 知らない公園。懐かしさをこれっぽっちも感じない公園にいた。 目の前には、小さな赤い花たちが嬉しそうに咲いている花畑。その中心に女の子がしゃがみこんでいる。 可愛い。顔ははっきりとは見えないが、絶対可愛い子だこれ。私分かるよ、可愛い子好きだからさ。 いつもならすぐに声を掛けているが、この時は少し緊張しているようだった。ただじっと見ているだけだった。 すると彼

    • かまってちゃん聴いて帰った

      卒業論文制作に勤しんでいる。 今日は先行研究の発表。 まる2日かけて作り上げたレジュメ。 力作だった。 プレゼンは得意な方ではなかったが、今回は楽しみにしていた。 なんてったって自信があったのだ。 そして、30分弱の発表が終わった。 教授は一言、 「字が多いなあ」 それから怒涛のダメ出しが続いた。 え?そんなに?ってくらい言われた。 20超えて人前でこんなに言われることある??ってくらい言われた。 泣いてもおかしくないよ?ってくらいに全否定された。

      • 眠り姫(実家暮らし)

        どれだけ寝ても寝足りないでおなじみだったはずが、こんな時間になってしまった。 きっと今寝ても、起きるのは昼前だろう。 もう早速いやになる。 鳥の鳴き声が微かに聞こえる。 これは好きだ。なんだかほっこりするから。 普段の私はというと、 生活音や照明の光で起きることはまずありえない。 目覚ましが5分おきに鳴っても少しも聞こえやしない。 親に起こしてもらったって五度寝しないわけがない。 完全に甘えている。 情けないとは思いながらも、この21年間ずっとずっとこうしてき

        • 今日は4個アイスを買っていこう

          ずいぶんとご無沙汰になってしまった。 3ヶ月坊主です。 めっちゃ普通の人。これはいかん。 空白の1ヶ月弱の間に、就活が終了した。 うれしい。もうなんてったって嬉しすぎ。 第一志望の企業から内定をもらった。嬉。 それからというのは 他社の選考を辞退し、 就活関連の会員を退会し、 対策本をフリマアプリで出品し、 落ちた資格をもう一度受け直そうと朝方4時まで勉強し、 ラジオの誘惑には素直に負けを認め、 リアルタイムの良さを改めて感じ、 共感できるものではな

        光ちゃん

          この先何かのヒントになれば嬉しいけど厳しそう

          最近思ったことをここに残しておこうと思う。 折り畳み傘って突然雨が降ってきた時に使えるものなのにいつも鞄に入ってない、鞄に入れる時は予報で雨だって分かってる時、それじゃ普通の傘と変わらん 屋根のないキューブ型の家は冷たい感じがするよね、三角屋根の家の温かさったらって熱弁したあとに、うちキューブ型だけどって言われた気まずさったら お酒飲んでる動画を見ながらの飲酒が1番好き 悩んで苦しくて泣きそうになった時は鏡を見るべきだということ、涙が今にも落ちそうな自分見たら、なあに

          この先何かのヒントになれば嬉しいけど厳しそう

          嬉しいこと貯金

          電話のベルが鳴り続けている。 就活はうまくいかない。 やはりこんなものかと思いながら、 その日の嫌なことも些細な失敗も いつもなら寝たら忘れて、次の日また同じ失敗をする私でさえ、 ずっと耳の奥で、電話の呼び出し音が聞こえている。 朝も夜も、誰かと話している間も、ずっとだった。 初めてだった。 幻聴を未確認生物のように扱っていたが、たしかに存在すると信じるしかなかった。 しかし、 嬉しいことはあるもので、楽しさを見出せる瞬間もあるもので、 ・ずっと求めてい

          嬉しいこと貯金

          やっぱ嘘の一つくらいついときゃよかった

          朝7時半起床。 ソファーの上でいつの間にか寝ていて9時半。 急いでエントリーシートを仕上げる。今日の午前中に送らないと間に合わん。焦る焦る。 そして、無事郵便局へ。 6年ぶりに乗った自転車は、下り坂怖くてめっちゃブレーキかけたけど、なんだか気分が良かった。 帰宅して、母の作りおきおかずをかっ喰らう。卵焼きとほうれん草のおひたしはうちのが最強みんなごめん。 溜まった食器を洗い終わり、すぐにバス停に向かう。 初めて行く美容室。美容師さん、結構喋ってきたから、結構喋り

          やっぱ嘘の一つくらいついときゃよかった

          帰り際にマスクを分けてくれた

          今日もバイトだった。 パートの稲田さんが出勤してきて早々、 「今日忙しい?」 と聞いた。 「今はそうでもないですかね、でも夕方とかは結構お客さん多かっ、、」 めちゃめちゃかぶせて稲田さんは 「ああもう興味なくなった。」 と言った。すごく声出てた。 聞くまでが知りたいピークで、聞いてからはもうどうでもよくなる現象。 そういう時あるよねーと思いつつ、普通は我慢して聞き流すだろと思った。 私は「あはは」と愛想笑いで返した。 また現れた彼に「最近大学どう?」と聞

          帰り際にマスクを分けてくれた

          出会いの春

          好きなラジオ番組が終わった。 でも聞いたり聞かなかったりで、だけど大体は聞いてた。 面白かったりあんまりだったりで、だけど好きな時間だった。 最終回を聞いた。 今までで一番面白かった。 怒ったりやけになったりしてた、それが面白かった。人間味を、その時初めて感じた。 寂しくなった。すごく苦しくなった。 メールもっと送ればよかった、もっとつぶやけばよかった、毎週欠かさず聞けばよかった。 あんまりだった回なんてほんとはなかったんだろうなと思った。 番組のエンディン

          出会いの春

          朝は弱いタイプ

          人生は長ければ長いほどいい。 今が最高ならこれからもずっと最高な日々が続くし、 今がいやでもまだまだ先があればやり直すことだってできるよなあと考える。 だから、 心拍数が上がって寿命を縮めるのを、私は一番恐れている。 バイトをしていて、頻繁にレジ応援を呼ぶ放送が流れる。 学生バイトは一人。 下っ端の私は、いつでも誰よりも早く向かわなければならない。 しかし、 ここで思い切り走って行って、心拍数を上げるわけにはいかないのだ。 こんな積み重ねで、人生を短くするな

          朝は弱いタイプ