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納車の思い出はにんにくとともに

気温37度の灼熱の夏のある日、車が我が家にやってきた。
これまでは自家用車を持たず、遠出で必要な時にはレンタカーを借りていた。
また、通勤も電車で事足りていた。

しかし引越しの予定が出てきたことと、その行き先では車がないと生活が難しそうなので購入に至ったのだ。

朝一に自宅を出発し、納車のために店舗へ着いたのは電車で出発してから2時間後。
交通ICカードの残高の減りが大きくて驚いたほど。

スタッフの方に説明を受けて、いざ旦那さんが運転席、私は助手席へ。

おおお〜目線が高くて見晴らしが良い。
そしてトランクが広いので趣味であるキャンプの荷物がたっぷり積めそうだ。
(あとで寝転んでみると大人の自分が3人くらい横になれそうだった)

エンジンをかけてドライブしながら自宅へ... の前に私たちは寄るべき場所があった。
それは餃子の王将だ。

お昼ごはんを食べるところを検索していると、ちょうど近くに店舗があったのだ。

まずは店内で食事をする。
冷やし中華や天津飯を分け合って食べる。
冷やし中華はさっぱりつるっと食べられる = 軽い食事、のイメージだったのだが、お店のそれは具沢山で満腹になった。


せっかくだからと晩ごはんのテイクアウトも行う。
エビチリや青椒肉絲は家で作れるけれど、やっぱりお店の味を食べたい。

最後に餃子も追加した。
メニューを改めてチェックすると、なんとにんにく激増しバージョンがあるではないか...!

激増しのワードに怯えつつ、帰宅すればもう誰にも会わないのだからと張り切ってにんにく激増しの餃子も注文する。

お会計をすませ、車に乗り込んだらまた1時間ちょっとのドライブが始まった。
暑い空気が密閉されていた車内に、箱を突き抜けて放出されるにんにくの香りが充満し始める。

納車直後に車をにんにくの匂いで満たす人はなかなかいないんじゃない...?と苦笑いしあいながら、まあそれもいいかと鼻から深く息を吸い込みながら私たちは家へと帰った。


〈余談〉
温め直した餃子やそれ以外のおかずを口に頬張りながら、キンキンに冷やしておいたお酒で乾杯して、納車を祝いあった夜が最高だったのは言うまでもない

頂いたお礼は知識と経験を得て世界を知るために使わせていただきます。