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セール商品を賢く選ぶためのヒントとテクニック

今年も早いもので、もう少しで1年の50%が過ぎ去ろうとしています。

私はデータ分析などをする都合上、師匠(偉い先生)から教わった一つの簡易テクニックとして「複雑な情報は全て割合(100%を最大値)」に変換すると理解しやすいというのを学び、今も愚直にそうしています。

お小遣いが残り1万円と聞くと庶民的には豊かに感じますが(私だけ?)、前年比-25%と知ると、追い詰められた気分になることもあるかもしれません。

寂しい財布で心が冷えたので、気分転換に、今日は買い物で損しないための基本テクニックやノウハウをシェアしたいと思います。


商売の基本

商売で「本当」の出血赤字は普通はやりません。

商売人、特に販売業の人に言えば「素人か!」と怒られそうですが、世の中にマジの出血赤字なんてセールを定期的にやる店はいません。

もし、いたとしたら商売の基本を教わっていないアルバイト店長か自暴自棄な辞める寸前の社員ぐらいです。

赤字を出さない簡単な値引き方法①

そもそもセール価格が定価である「今だけ!タイムセール商法」とは目くらまし戦法です。嘘…ではないが限りなく誤認を与える無数に存在する商売テクニックの一つです。これを知っているか知らないかで損をします。

まず定価って何でしょうか?何が定価のエビデンスなんでしょうか。

商売にとって重要なのは原価です。原価割れが本当の赤字です。そして、セールというのは定価(=NOT 原価)から値段を下げるキャンペーンです。なので「出血赤字覚悟なんて嘘」です。なるわけがないじゃん!だって定価はセール販売のために作られた上乗せ金額だもん。

赤字を出さない簡単な方法②

権威付け商法というテクニックもあります。

鑑定書あるいは高名な研究者などの意見書で商品価値があるかのように見せる商法です。インディーゲームだと賞を沢山とったとプロモーションビデオで流したり、有名人が「めっちゃおもろ!」というのも類似商法です。

権威付け商法は、人に「この商品はそれだけの資産価値があるに違いない」と思わせるのにも利用されます。タワマンや古民家などの不動産、仮想通貨、様々な金融商品を販売する時にも良く使われます。

でもね、冷静に考えてください。鑑定書あってもなくても本来はその商品は物理学の視点で見れば「モノ」である以上、モノとしては一切価値が変わらないんですYO!(化粧箱や鑑定書あればちょびっと中古価格は変わるが)

1位とったから面白いゲーム、1位とったからいい家、どっかの医者や有名人がベタ褒めしたら品質保証されている事情なんて本当は存在しない。その人があなたと同じ価値観を共有しているなら参考になるかもしれないが、その鑑定費用の上乗せ金額はべらぼうに高い場合が多い。結局は、あなたがどう思うかだけの主観の問題なんです。権威なんてそんなもんです。

健康食品やビタミン剤だって賢く買おう

権威付け商法は健康食品でも盛んです。

テレビCMやネット広告の健康食品の裏側を知らない人に申し上げますが、健康食品やビタミン剤は医者から高品質なものを安く買えます。

企業は営利追及しなければなりません。なので利益を上げる事は何ら罪ではありません。

でも、消費者側はバカ正直に広告を信じる義理はないのです。広告していないもののほうが基本的にお得です。なぜか?商品原価に広告費がのらないので品質あげるために価格が転嫁されるからです。工業量産品は広告宣伝費を加味しても流通量で判断した方が良いという例外もありますが(自動車はレアリティの高い高級車ほど工業製品的には粗悪です。流通量で買う方が品質安定します。)、ビタミン剤とか健康食品なら医療品が確実に良いです。

だって検査レベルが全然違いますからね。病院経由でビタミン剤や健康食品を買うなら、病院で処方箋貰う→薬剤師から受け取る→医者と薬剤師があなたに問題ないかチェックしてくれる、が付与されるのです。あなたの生体データ(血液やレントゲンなど)も一元管理している病院なら尚スムーズです。自力でよくわからん商品を買う前に見直しましょう。

セール品を買う前に

計算は苦手、衝動買いしてしまう、複雑な金融計算はできない。私もです。なので、突然ですが、誰でもできる衝動買いを抑える有効な方法をシェアします。

まず、広告文章を消してください。カタログなら表紙を破り捨ててスペック表と価格だけハサミで切り抜いてください。ネットで見ているならテキスト情報だけGPTでも使って抽出しちゃいましょう。そして、スペック情報は脇において、予測可能な使用年数を算出します。

次に、購入価格÷年数をしてください。1年あたりの運用コストが出ます。それを10倍にしてください。10年間、その商品を買い替え続けていくことで支払うあなたの運用コストの総額(10年後)です。

これをすると、価格が異なるもの、価値基準がバラバラにみえるもの、駄菓子と不動産、スマホとPCとゲーム機も、同列にフラットに判断できるようになります。割合で何かを指標に100%で比較すれば完璧です。

スンとした顔で物事を冷静に見直せるでしょう。まあ、後悔も始まりますが。大抵の人は1つや2つぐらい失敗した買い物誰だってありますからね。

夜明け前の夜が最も暗い

夜明け前の夜が最も暗い

人は必ず失敗をします。深い闇、夜の時間に陥ります。暗闇で答えを探し求め途方に暮れます。

セール商品に飛びつき、衝動買いをしやすい傾向があります。軽くなった財布、請求書の束、預金残高を冷静に見て初めて自分がやらかしたことを後悔するのです。

それでも、あきらめてはいけない。諦めて自暴自棄になって進歩することを放棄してしまえば、それはどんな大きな失敗をしたことよりも酷い過ちと言えます。過去は変えられません。人は成長できるのです。

そして、どんな愚か者(私のようなダメ人間ですら)でも、未来だけは変えられます。

なぜ、こんなポエムを書いたか

先日から欲しかったディスプレイスタンドが8000円になっていました。
─ え、先週、私が買った時は4999円だったのに!?

そして今日見たらタイムセールで5500円でした。でもカウントダウンが始まっています。残り24時間切っている…これを逃したらまた9000円とかになりそう、円安進んでいるしな…と半泣きで我が家の財務省(妻)へ土下座して決済稟議申請をしました。舌打ちされました。

涙目で注文後の履歴を見ると、Amazonからプライム商品なので500円割引というお知らせです。どうやら1円の損失で済みました。やれやれと座り込んで落ち着いて考えました。アーム本体は単品1999円なのです。そして自立させるための足(土台)部分だけなら単品2499円です。あれ…バラで個別に買った方が…。

「うわあああー!」と思わず頭を掻きむしって叫んでいたら、家族から「うるさい!ご近所迷惑でしょ!」と怒られました。

勿論、これでもまだ安いのです。でも、失敗しました。いや、大丈夫です。未来は変えられる。過去は変わらないけど未来を変えるのに遅すぎるということはないんだ…。夜明け前の夜が一番暗い…ブツブツ…。

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