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国書刊行会
2020年10月9日 15:01
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。 (松尾芭蕉『奥の細道』序文より)「かへらないことが最善だよ 。」(金子光晴「ニッパ椰子の唄」より)今回刊行した望月昭秀(文)・田附勝(写真)『
休憩室読書中座記
2019年8月24日 21:16
上町休憩室といいます。細かい説明の前に、今日このnoteを始めることにしたきっかけを書きたいと思います。上町休憩室は誰でも無料で読書をしながら休憩や地域の情報交換のできる場所なのですが、その管理業務をしている間に暇な時間も生まれます。今日はその時間ができたので、蔵書の中から目についたものを一冊取り出して読み始めました。その本は『わたしの小さな古本屋』というタイトルの本でした。私の小さな古