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【島日記:8】島の空き家事情。

2月はなかなか激務だった。

島にくる頻度は週1がいいとこで
あっという間に作業で日が暮れた。
ようやくnoteをかける時間ができた。ほっ。
みなさまおひさしぶりでございます。


さて。
島に仕事の拠点を移すにあたって、
実はやりたいことがあったのだけど。
縁あって、できるようになったことがあるんです。
それが、空き家調査。

興居島に家を借りたいと考え始めたころ
「離島の空き家」というサイトを
暇があればワクワクしながら見ていたのだけど、
ご縁が重なりこの管理者の方とお会いすることができ
興居島の案件を担当させてもらえることに。

大学時代に新生活時期、
賃貸物件を新入生に斡旋するコーナーで
部屋探しの手伝いをしてたんだけど
これが楽しくて。

いまでも仕事柄、住宅関連の仕事や
ブランディングとかもお手伝いすることもあり
間取りを見てあれこれ想像するのが大好きで。
住んでた人の暮らしを妄想したり...
何時間見ても飽きないのです。

また、物件見にいく時に
普段行かない場所とかの、島の人とも
知り合うことがあるので、
それも楽しみだったりします。

島の家は、新しいのもあるんだけど
ほぼ、建ったのは昭和初期というのが多く。
明治、大正もさることながら
江戸終わりから建ってるっていう蔵もある。

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外観はわりとふつうの日本家屋って感じのお宅でも、
一歩入れば建具や天井は昔のままで。
手直ししながら、大事に住まわれてきたお家。

久しく住む人のいなかった家は
床や屋根が抜けているところも、珍しくなかったり。

かなり立派な梁があったり、残留物には
これ絶対戦前のものだろうと思われるものも。

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襖紙の下に習字の書き損じとか
昔の台帳みたいなのが使われてたりして。
欄間の細工や、床の間の横の書院窓の細工も
同じ地区にある家だと似たようなのがあって
同じ大工さんだったんだろうなと想像したり。

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これ、時代劇で、引っ越しとかの時に
おばーちゃんが背負ってるやつや!
みたいなものとか...

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屋根裏に謎のつづらがあったり...(開かず)

むっちゃ楽しい。


あくまで空き家バンクは、
売りたい人と買いたい人のマッチングなので
(賃貸もあります)
契約とかには立ち会ったりはしないのですが。

中に物がありすぎる家は、処分費用もいりますし
リフォームとなるとけっこうな金額になるところも。

相続したけど、もう拠点が県外で
こちらに親類もいない、という人も来られたり。

比較的綺麗な家でも、長年住む人も、
風通しにくることもなかった家は
どうしてもカビや経年劣化で朽ちてしまって...
もっと早く、誰かに住んでもらっていれば...
という物件もたくさん。

でも、どの家も、
島の歴史を背負ってきた家なので
壊したりしなくていいのなら、
どうにか次につなげたいものです。


いただいたサポートで、ちょっと変な経験しにいってきます。