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「#寄せ文庫」推しふみnote

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ふみぐら社さんに届ける「#寄せ文庫」企画に寄せられたnoteマガジンです。https://note.com/nekonosara/n/n1b9e159e6140 (告知や読書感想…
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記事一覧

紙の本

紙の本が好きだ。ページをめくるときのそこはかとない期待。指にかかるわずかばかりの紙の重み。何より見開き2ページが一瞬で視野に入り、そこだけは確実にいま把握している、という安定感がたまらない。文章は今読んでいるその字だけを見て読むわけではないのだ。 ところで年始めの総括でも書いたが、昨年の前半は特に企画に乗れないことが多かった。 企画に参加と言っても自分の場合コンテスト等にはあまり縁がなく(出しても入賞するような文章は書けないし)、近辺で見聞きした中でその時どきに「書けそう

手仕事Gift

とってもシャイな人なので、事前に「書いていいですか?」ってDMしたら、「いいですよ!ちょっと照れ臭いけど」とやっぱり恥ずかしがりながらもOKしてくれました。 Giftをね、貰ったんですよ、その人に。夏の終わりごろから「なんか作ってるな〜」とは思ってて。 ↑水琴窟?(映り込んでるのはふみぐらさん?) ↑墨絵でも習い始めたとか? ↑なんだろう、これは。「企んでる」って何を? 呑気に会話してたんですが、このとき私が予想してたのは、ふみぐらさんが小さなお店を始めるんじゃない

文庫と珈琲と。文章はやっぱり素敵で不思議なツール

寄せ文庫 ふみぐら小品ふみぐら社さんに贈りたくて、寄せ文庫の制作に参加しました。現在、病を抱えているふみぐら社さん。入院のお知らせnoteを読んだとき、胸がざわざわしました。何かしたいけど、わたしに何ができるでしょうか。「お大事に。何かできることがあったら言ってね」というのは簡単。でもふみぐらさんとわたしは noteやTwitterでテキスト会話を交わす間柄。とても大切な友人ではあるけど、物理的にもそして精神的にも「何かあったら」「言い合える」関係性ではないのです。これは、謙

生きるためのギフトをつくる

ストンと落ちた。いままで、ずっと掴めそうで掴めなかったもの。 自分は何を受け取って、何をつくりたいのか。 90%ぐらいの惜しい感じで、いつも自分が手にしたり、仕事でかたちにしたりしてたものが「ああ、これだった」と、満たされた感じ。 何のこと言ってんだって話だけど、たくさんのnote仲間がつくって編んで贈ってくれた『ふみぐら小品』の文庫本を手にしてストンときた。 もうね、実際に手に取ってもらうとわかるんだけど、もともとの原稿が寄せ文庫の名のとおり、寄木細工みたいに魅せる

「#寄せ文庫」便り③ 信州のヤギさんに捧ぐ

『ふみぐら小品』が完成しました。 信州に暮らすふみぐらさんと、全国からご予約くださった方のお手元へも無事に届いたようで、たくさんの報告メッセージが窓口の私に寄せられています。 いの一番にDMをくださったのはふみぐらさん。奥さまと手に取り時間を忘れて読んでいるとの言葉に嬉しくなり、ちょっぴり涙が出ました。 思えば本当に信じられないぐらい、たくさんの人に力を貸していただきました。編集作業を手伝うと言ってくれた人。心のこもった感想文を書いてくれた人。サポートをくださった人。寄

「#寄せ文庫」便り② ご予約に感謝

ふみぐらさんにみんなで寄せる文庫本、『ふみぐら小品』にたくさんのご予約をいただきました。ありがとうございます。 まさかのご本人が紹介記事を書いてくださって。 粋だなア、ふみぐらさん。 ゴールなんてよくわからないし、ほんとにあるのかどうかも見えない。でも、少なくとも進んでいくことはできる。 それは家族はもちろんnote仲間(ほんと、なんて呼ぶのがしっくりくるんだろ)に、前に進む力をもらえたからだ。 光に向かって一歩ずつ前進するふみぐらさんに、ご家族だけでなく多くの「仲

デザインに寄せて

デザインをしているとき、「あっ、残るな」と思うことがあります。MoMAのパーマネントコレクションに選ばれて後世に残るとか、そんな大それたものじゃなくて。もっと、小さくてささやかな感情です。 それは、自分のこころに残るデザインです。 - 寄せ文庫という企画で、編集スタッフとして文庫本の装丁デザインを担当しました。ヤギでおなじみの、ふみぐらさん。参加者が、ふみぐらさんのイチオシ作品に感想文を添えて文庫化し、ふみぐらさんに届ける企画です。 デザインを始めるとき、最初の一歩が

noteに救われた土

どうやって還そうかな。 ずっと考えてる。今回の入院でほんとに思いがけないほど、たくさんの人からたくさんのものを受け取った。 いただいたかたちは、それぞれ違うけれど、みんなnoteで出会ってnoteで繋がってる人。 おかげで、僕の「土」や「身体」は養分をもらってなんとか枯れずに済んでいる。 ひとまず、目の前の危機は回避できたねと先生から言われて退院できて、ようやく本来の疾患の治療に向き合ってる日常。 ゴールなんてよくわからないし、ほんとにあるのかどうかも見えない。でも

【しめきりました*感謝】「ふみぐら小品」ご予約受付のおしらせ #寄せ文庫

ふみぐら社さん応援企画「#寄せ文庫」にたくさんのご参加をいただきました。Many thanks!!(ふみぐらさんの真似) たなかともこ@みかんせい人さんがアメリカから呼びかけた「#花束郵便」は、大きな花束となって空を飛び、信州のふみぐらさんまで届いたようです。(深呼吸のたびにいろんな花の香りがふみぐらさんを満たしてるのかな〜) 「寄せ文庫」も製本に向けて着々と編集が進んでます。途中経過をお知らせしますね。 まず、挿絵チームに嘉晶さんが加わってくれました。8名だったスタッ

5人の顔 #寄せ文庫

ふみぐら社さんの作品に対する感想文 #寄せ文庫 に参加いたします。 *** 「信頼できる5人に届けばいい」 noteを書きながら瞼に浮かべる人。 ふと思いついたこと、目を留めたもの、のどに刺さった小骨のようにチクチクと伴う痛み。 ふみぐらさんのまなざしが捉えたものを、文章を通して感じたい。 2019年10月6日に開催された第2回note酒場。私が会いたいと思っていた方たちは一様にふみぐら社さんの姿を探していました。 その方たちはふみぐらさんが思う5人の中のひとり

The Sense of wonder #寄せ文庫

本日はサラさんのこの呼びかけに賛同して、私も書いてみます。 ふみぐらさんの記事を読んで、寄せ書きみたいに感想をおとどけする企画です。「ふみぐら」って打つと候補に「文庫」って出てくるんですね。よせふみぐら、であるし、よせぶんこ、でもある。 ◆◆ ふみぐらさんの世界は、いつも驚きと感激に溢れています。例えそれが、ひどくありふれた日常であっても。 ふみぐらさんの視線とこの作品に出てくる「王様」の視線は同じだと思うのです。どんな風に世界が見えておられるのかなあと、愉快になってき

食堂のおばさんの私服が派手 #寄せ文庫

今回の記事は、ふみぐら社さんへのこちらの企画に参加させて頂いています。  (選んだ作品)   ◇  ふみぐら社さんに自由律俳句はとてもよく似合う。  と勝手ながら思います。    【自由律俳句:季語や定型に捉われない感情の自由な律動】    その自由律俳句の型がふみぐら社さんのどこから生まれて、どこに着地するのかわからぬ文章と重なるのです。  『新人の頭の上で銀のタライが揺れている』  『エレベーター表示がバグってみんなで見惚れている』  異国の情景ようで、近未

希望

企画ものが苦手な私が、突然ですが、猫野サラさんの企画に参加します。この記事は、いつもの、独り言日記とは、違います。企画のためだけに、書いた記事です。 この、ふみぐら社さんの記事への、感想文です。 ◆ ◆ ◆ この世の中には、大きなことと、小さきことが、当然のことながら、ある。 優先されやすいのは、当然のことだが、大きなことだ。それで、世の中が、回っているようにさえ、思う。 ビジネスの世界では、上位20%の得意先が、販売額の8

痒さに気づかされて、書きたくなる #寄せ文庫

こちらの企画に参加させてもらいます↓ *** ふみぐら社さんの根は深い。深く広く根を張って、地中から自ずと滋味を吸い上げる。そして花実を文に変えて、私たちに届けてくれる。 子育てに心と時間を奪われげっそりする時、noteという窓を開けにいく。 そこから差し込む光や新鮮な空気に幾度救われたか。 その中で、信州から吹いてくる風。土の湿りけ、青草の香り。世界の広さと深さをそっと教えてくれる清々しい風。 その風に何度も心を広げてもらった。 忙しい日々の中、ナスが弱っていること