市丸あや

日々の徒然から妄想まで色々書いてます。2021.9.6〜より、不定期配信「死花(しか)…

市丸あや

日々の徒然から妄想まで色々書いてます。2021.9.6〜より、不定期配信「死花(しか)」の連載を始めました。よろしくお願いします。 活動拠点一覧→ https://lit.link/neko2556

マガジン

  • 日常

    市丸あやの生態。 日常から闘病までゆる〜く。

  • 海の花

    夏樹智枝と秋永隆の、甘酸っぱくも大人な味の恋物語

  • 死花-しか-

    不定期更新の連載小説。 棗藤次(なつめとうじ)は、司法修習生の同期で弁護士の谷原真嗣(やはらしんじ)と同居する、京都地検の名物検事。 笠原絢音(かさはらあやね)は、20年に渡り統合失調症を患う薄幸の美女。 恋することを忘れていた2人に訪れた愛の行く末は、果たして…

  • 新・甘い生活

    藤次、絢音、藤太の家族ストーリー

  • 甘い生活シリーズ

    藤次と絢音のイチャコラショートストーリー集。 本編とは全く関係ありません。 ただ2人が幸せなら良い。 それが大前提です!(力説)

最近の記事

  • 固定された記事

手作りテディベアをお迎え!(作家北瀬遼さんについて)

……さてさて。 最近は通販サイト系アプリの普及で、フリーマーケットやイベントに行かなくても、全国に点在するハンドメイド作家さんの作品を入手できる、大変有難い世の中となっておりますなぁ~ ワタクシ市丸も、家出ネコ職人「マナム屋様(@fugaku777 )」の作品や、地元広島は熊野にある猫雑貨店「Mimy(@Mimy3329 )」(アカウント名は何れもTwitterです)さんちの品物を通販しております。 そんなハンドメイドヲタの私が今回購入した作品は、マルチなクリエーター活動

    • 創作大賞2023参加作品「海の花」

      夏樹智枝は、29歳の市役所職員。 毎日仕事に追われながら、親からはそろそろ結婚をと迫られる日々。 そんな中、1枚の葉書が、彼女を小学6年の夏に引き戻す… ※一部性的表現を含むシーンがあります。 序章 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 最終話

      • 海の花〜最終話〜

        「ん…」 目が覚めて、知らない白い天井が、視界に広がる。 「私……そうだ!赤ちゃん!!」 ガバッと起き上がると、側にいた看護師さんらしい女の人が瞬く。 「あら、気づかれました?良かった。」 「あ…あの、ここは…」 「病院ですよ。寒いのにあんな路地裏の冷たいとこにいて…通りかかった人が119番してなきゃ、流産してましたよ?」 「あ…」 赤ちゃん…無事なんだ… お腹に手を当ててとりあえずホッとしていると、頭によぎったのは、隆の姿… 「あ、あの、私の側に、同じ歳

        • 海の花〜第11話〜

          「智枝!!」 …呉市内の産婦人科。 長椅子に座っていたら、隆が息を切らせてやってきたので、私と皐月は立ち上がる。 「あ、こっちが、メールで言ってた、友達で同僚の、叶皐月…さん。」 「ああ、そうなんだ。初めまして。智枝の彼氏で弁護士の、秋永隆です。…で、智枝、結果は?」 皐月とのあいさつもそこそこにして、いきなり本題を切り出して来た隆に、私は指を3本立てて見せる。 「何!?3つ子?!」 「ち、違うわよ!さ、3ヶ月。赤ちゃん、いるみたい…」 「ま…」 「ま、ま?

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        手作りテディベアをお迎え!(作家北瀬遼さんについて)

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        • 日常
          21本
        • 海の花
          13本
        • 死花-しか-
          113本
        • 新・甘い生活
          5本
        • 甘い生活シリーズ
          34本
        • キャラクター別スピンオフ
          26本

        記事

          海の花〜第10話〜

          「ええっ?!再会した幼馴染彼氏がヤクザだったぁ?!」 「しーーっ!!声が大きい!!」 …隆の例の一件から一週間。 再会から付き合っておよそ半年。 秘密にしとかなきゃって思ってたけど、一人で背負うにはあまりにも重くて、私はとうとう、昼休みに親友の皐月に、隆とのことを打ち明けた。 「誰にも言わないでね!主任や部長に知られたら、私…」 「言えるわけないじゃない。同僚が反社会勢力の人間と関係持ってるだなんて…で?何かされたの?」 「う、ううん。隆は、そう言う事は全然私に

          海の花〜第10話〜

          海の花〜第9話〜

          「あっ…」 それは、仕事を終えて帰宅していた夕刻のことだった。 人混みの中を歩いていると、隆とみっくんによく似た男の人達が見えたので、私は足を速める。 またこっちに来てたんだ! 水臭いなぁ〜 メールくらいくれたら良いのにぃ〜 そうして、隆と呼ぼうとした時だった。 「秋永ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「!!?」 路地からいきなり刃物を持った男が、隆に向かってまっしぐらに駆けていく。 危ない隆!!って言おうとしたら。 「よっ!!」 側にいたみっくんが、怯むこと

          海の花〜第9話〜

          海の花〜第8話〜

          「ん…」 仄かに香るタバコの香りと喉の渇きで、私は目覚める。 すると、目の前にあったのは… 「えっ…」 「あ、起きたか。智枝。」 頭だけ向けて微笑む隆の広い背中一面にあったのは…鎧を纏った女性の絵。 「これ…なに…?」 「ん?…ああ、巴御前の…刺青?」 ちょっと困ったような顔の隆。 と言うか… 「カッコいい…!!」 「……へ?」 キョトンとする隆に、私は身体を起こして隆の背中をまじまじと見つめる。 「えー!!なにこれなにこれ!!カッコイイ!!どうやっ

          海の花〜第8話〜

          海の花〜第7話〜

          隆に連れて来られたのは、宮島でも1、2を争う人気旅館だった。 部屋に入ってみると、青い海が窓いっぱいに広がってて、私のテンションは一気に上がる! 「素敵!!あ!鳥居も見える!!すごい!綺麗…」 そうしてうっとり海を見つめていると、隆に肩を抱かれて別室に案内される。 「わぁ…」 そこには、ハンガーに掛かった色とりどりの服と浴衣と下着があり、隆は私の耳元で囁く。 「智枝の事考えながら、選んだ。こないだ抱き締めた時、服のタグが見えたから、サイズ間違えてねーと思うけど…」

          海の花〜第7話〜

          海の花〜第6話〜

          …それから週末、私は隆……… ……… う、うーん、 慣れない。 今までタカちゃんだったんだもん。いきなり隆って呼べって言われても無理だよ。 ま、まあ、そんなことはさておき、私は彼氏になったタカちゃんと、宮島の水族館に来てた。 イルカショーを見て、はつこい庵と言う鯉や金魚が揺らめくブースに行くと、タカちゃんが言う。 「この水槽の中に、幸せのハートマークが付いた鯉がいるってよ。」 「えっ!?ホント!!どこどこ?!」 「そんなに簡単に見つかるかよ。ウヨウヨ動いてて

          海の花〜第6話〜

          海の花〜第5話〜

          「あ…」 シャワーを浴びて部屋に戻ると、タカちゃん…じゃない、隆からメールが来てた。 −無事に帰れたか?家まで送れなくてごめんな。俺んち市内だから遠くて…− 市内… 帰ってきてるんだ。こっちに。 そう思いながら、メールを書く。 −大丈夫。今帰ってシャワー浴びたとこ。心配してくれてありがとう− そうしたら、隆からまたメールがくる。 −シャワーって、変な妄想させるようなワード出すなよ。バカ…− 「なっ!?」 忽ち赤くなる頬。 な、なによ… 事実を言っただけ

          海の花〜第5話〜

          海の花〜第4話〜

          タカちゃんに連れてこられたのは、「BAR海風」と小さく書かれた、隠れ家みたいなバー。 バーなんて初めてで戸惑っていると、タカちゃんが肩を抱いて来てスマートにエスコートしてくれるから、私の胸は、また高鳴る。 「こんばんはマスター。いつものくれる?彼女には……アルコールは?飲める?」 「あ、うん…一通り…」 「じゃあ、とりあえずカルーア&ミルクでも飲むか!」 「う、うん!」 そうして席について、お互いのドリンクが来るのを待ってたら、タカちゃんが徐に口を開く。 「カル

          海の花〜第4話〜

          海の花〜第3話〜

          歳月人を待たず。 いよいよ同窓会の日がやって来た。 うーん… 緊張する。 タカちゃん、来てるかな? どんな男に、なってるかな? ドキドキしながら、皐月に指導されながら選んだ服とメイクで武装(は大袈裟かな?)した私は、指定された居酒屋の扉を開けると、ワアッと、店内に響く賑やかな声に圧倒される。 当たり前だけど、みんな大人になっていて、太ってたり痩せてたり、綺麗になってたりで、誰が誰だかわかんない。 すると… 「あれー。もしかして夏樹?夏樹智枝?!」 座敷の真

          海の花〜第3話〜

          海の花〜第2話〜

          「ね、ねえねえ皐月って…いつもどんなとこで買い物してるの?」 私の問いに、同じ課の友人「叶皐月」は怪訝な顔をする。 「な、なに?」 「いや、質素倹約がモットーの智枝の口から買い物なんて聞いたらさ、そりゃこんな顔になるさぁ。…なに、着飾って見せたい相手でもできた?」 「ち、違うわよ!…そう!イメチェン?29だし?そろそろ大人の色気をだしたいって言うか…」 「色気…ねぇ〜」 ジローと、皐月は私の平面に近い身体を上から下まで見る。 くっ! そりゃあ、市民課一のナイス

          海の花〜第2話〜

          海の花〜第1話〜

          「ただーいまー」 「おかえり智枝。」 残業を終えて家に帰ってくると、いつもならとっくに寝てるはずの母が満面の笑みで出迎えてきやがったので、私は思い切りため息を吐く。 「受けないから。」 「あら。お母さん、まだなんにもいっとらんよ?」 「言わなくても分かるわ。どうせお見合いでしょ?何度も言わせないで。私相手は自分で…」 「そう言うて、結局ずるずる…今月でもう29じゃろ。お母さんあんたのこと心配して…」 …んあーーーー!! もう… メーンドクサーイ!! 大体何

          海の花〜第1話〜

          海の花〜序章〜

          …夢を見た。 海岸線…砂浜を走る、小さな人影。 おいでと差し出された手を握った瞬間、波が弾けて、視界が青に染まる。 …ともちゃん。元気? 耳をつく、懐かしい声。 不意に、海に行きたくなった… * 「って言っても、すぐ近くにあるんだけどねー」 苦笑しながら、私は自転車で海岸沿いに自転車を止める。 夏の瀬戸内は、波も穏やかで、日差しに照らされキラキラと輝いていて、幾重にも散らばる大小様々な島、そして、その中をポンポンと進む漁船やタンカーを見つめながら、すうっと深

          海の花〜序章〜

          母の芸術品

          お袋の味… なんとも有体なテーマかもしれない。 けれど、私にとってはそれは、大人になった今でもワクワクドキドキする一品なのだ。   母は料理が得意な上、気分の良い日は何品も作るので、食材自体はありきたりなものだが、食卓は華やかだった。 田舎ならではの三世代家族。 しかも、子供は私を含め3人。 きっと大変だっただろう。 家庭を持ち、子供こそいないが毎日三食作ることの大変さを日々痛感している中で、母は気前よく献立を一緒に考えてくれるので、何とか日々を回している。

          母の芸術品