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「はぁ〜なんであないなこと、言うてもうたんやろ〜〜!!あぁ…時間よ、戻ってくれぇぇぇぇぇ…
…藤次さんと、朝喧嘩した。 理由は、藤次さんの仕事の手帳に、私がうっかりコーヒー溢しちゃ…
「…あかん。どうにも緊張っちゅーか…落ち着かん。」 京都タワーの下で、ソワソワと腕時計を…
…絢音はどちらかと言うと、テレビよりラジオ派や。 一応テレビ見とることもあるけど、基本は…
「なあ……ええやろ?しよ?」 「ダメよ。昨日も遅くまでしたじゃない。アタシ眠いの。寝かせ…
「なあ絢音。」 「なあに?」 …それは、結婚式まであと1か月と言う、3月の…まだ京の街に…
…絢音には、特技が意外とある。 一つは料理。 一つは編み物。 そんで、一番ワシが意外や思うたんは… 「わあ!やった!取れた!!見て見て藤次さん!可愛いでしょー?!」 …満面の笑みで、ゲーム機から景品を取り出し見せてくる絢音。 そう。ワシが一番驚いた絢音の特技…それはクレーンゲームの上手さや。 狙った獲物は、ほぼ百発百中。 しかもほとんど一回1,000円以内で仕留めよる。 まあ、小遣いの範疇で楽しんどるならええかと和かに見守ってたけど、最近ちょっと…不満という
「うわ〜!!」 ショーウィンドウに並んだ色鮮やかなチョコを詰め込んだ「当店冬季限定チョコ…
…その日は、前夜に藤太の夜泣きのせいで、絢音にセックスを寸止めされたせいか、朝からイライ…
「できた!」 「ん?」 …2/13。聖バレンタインデー前日。 居間のこたつで眼鏡をかけて新聞…
軒先を雨がパタパタと叩く中、開かれた窓の中で口づけを交わす2人。 「……ん…」 ツゥと、…
「ねぇ、椅子、座っていい?」 「ん?」 夜。 食事を終えて椅子に座り、眼鏡をかけて夕刊を…
「泡風呂?」 「せや。安藤さんがくれてん。結婚式の引き出物が気に入ってくれたらしゅうて、…
「……寒っ…」 身体を震わせて、藤次は瞼を開ける。 「なんや…まだ朝やないんかい。つか、底冷え酷すぎやろ。エアコン…」 真冬の京都には慣れていたが、如何な今日は寒すぎて、エアコンの温度を上げて部屋を暖め、壁際で眠っている絢音に毛布を二重にかけてやり、自分は褞袍を羽織る。 「雪やん。こりゃあ積もるで…」 カーテンを開けてまだ暗い外を見やると、しんしんと雪が降り積もっていたので、明日が休みで良かったと胸を撫で下ろしながら、藤次は何か暖かいものでも飲もうと、階下に降りた。