nekokan 西川正

NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事。コミュニティを育むためのさまざまなプロジェクトを提…

nekokan 西川正

NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事。コミュニティを育むためのさまざまなプロジェクトを提案・実践。市民参画型の公共施設の研究に取り組む。2022年4月より岡山県真庭市立中央図書館の館長を兼務。著書に『あそびの生まれる時〜「お客様」時代の地域コーディネーション』(ころから)。

記事一覧

トークフォークダンスについてのメモ書き その2

「どうやってそんなにたくさんの大人を集めているのですか?」 講師などで、「トークフォークダンス/大人としゃべり場」を紹介すると、必ずといっていいほどいただく質…

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トークフォークダンスについてのメモ書き

講師などでうかがった際にご紹介しているトークフォークダンスについて、時折、「やってみます!」といううれしいお声をいただきます。その際に同時に、「どんなことに注意…

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緊張の夏についての図版メモ。

もやもやと5つのうずまきから煙が出る緊張の夏。 一昨日のリスクと価値を考えるの続き。 コロナ禍の日誌として、 もやもやを、きちんと記録しておきたいと思い図版メモ。…

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「みんなでやろう」を考える

キンチョーならぬ、緊張の夏、五輪の夏、でございます。 その五輪は、「みんなでやろう」の機運は全く感じられず。 なぜそうなってしまったのか。 この機会に「みんなで…

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交換と贈与の視点から、市民活動の意味を考える。

5月、私が所属するNPO法人ハンズオン埼玉などいくつかのNPOなどが呼びかけとなり、埼玉県内のNPOや一般社団法人に賛同を募り、ある要望(下記)を埼玉県に行いました。 結…

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自分の言葉で

2月の末、突然の休校宣言からつづくモヤモヤ。なぜモヤモヤするのか、どうすれば、少しでも晴れるのか、「公共」の場・施設のありようから考えてみたい。 第一波の「自粛…

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「主導権」という視点で大人と子どもの関係を年代変化で考えてみる。

以前、朝日新聞の「折々のことば」に建築家・安藤忠雄さんの言葉が紹介されていました。 …………………………………………………… 今の子供たちの最大の不幸は、日常に…

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トークフォークダンスについてのメモ書き その2

トークフォークダンスについてのメモ書き その2

「どうやってそんなにたくさんの大人を集めているのですか?」

講師などで、「トークフォークダンス/大人としゃべり場」を紹介すると、必ずといっていいほどいただく質問だ。今回は、この問いについて考えてみたい。


(1)トークフォークダンスの「適正規模」とは

人の集まってもらい方を考える前に、まず、トークフォークダンスの「適正規模」について考えてみたい。
トークフォークダンスというアクティビティ

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トークフォークダンスについてのメモ書き

トークフォークダンスについてのメモ書き

講師などでうかがった際にご紹介しているトークフォークダンスについて、時折、「やってみます!」といううれしいお声をいただきます。その際に同時に、「どんなことに注意したらよいかを教えてほしい」という声もいただいています。
そこで、少なくともこれだけはということをメモ書きしてみました。 20240310 ver. (未定稿です。修正・書き換えていくことがあります)

(1)トークフォークダンス 〜 「応

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緊張の夏についての図版メモ。

緊張の夏についての図版メモ。

もやもやと5つのうずまきから煙が出る緊張の夏。

一昨日のリスクと価値を考えるの続き。

コロナ禍の日誌として、
もやもやを、きちんと記録しておきたいと思い図版メモ。

もやもやの煙の理由はこんな感じ?

さて、図版の「?」はなんでしょう。
それがわかれば、納得できるのだがいまのところは不明。

ではまたごきげんよう、
バッハっはっはっ、は、はぁ…………
    ↑
(飛沫がため息に……)

★注

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「みんなでやろう」を考える

「みんなでやろう」を考える

キンチョーならぬ、緊張の夏、五輪の夏、でございます。

その五輪は、「みんなでやろう」の機運は全く感じられず。
なぜそうなってしまったのか。

この機会に「みんなでやろう」(みんなでリスクをとって実施する)の意味とその条件について、あらためて整理してみたいと思いました。

私の子どもが通っていた学童の保護者会時代の(保護者会が主催の)夏の野外キャンプをめぐるあれこれを事例に考えてみました。

地域

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交換と贈与の視点から、市民活動の意味を考える。

交換と贈与の視点から、市民活動の意味を考える。

5月、私が所属するNPO法人ハンズオン埼玉などいくつかのNPOなどが呼びかけとなり、埼玉県内のNPOや一般社団法人に賛同を募り、ある要望(下記)を埼玉県に行いました。
結果は、ゼロ回答。他方で別の部署からのちょっとまとはずれなNPO支援施策が提案されるなど、わかりにくい結果になり、「モヤモヤ」しました。
企業とお店とNPOと、何が同じで何が違うのか。
そして、県とのやりとりの過程で、市民が自発的に

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自分の言葉で

自分の言葉で

2月の末、突然の休校宣言からつづくモヤモヤ。なぜモヤモヤするのか、どうすれば、少しでも晴れるのか、「公共」の場・施設のありようから考えてみたい。

第一波の「自粛」について、「開く/閉じる」と「主体的でありえたかどうかどうか」を軸に、以下のような図で整理をしてみた。


3月〜5月まで、学校をはじめとした公共施設は、ほぼ一律に政府または自治体の指示による閉鎖となった(D

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「主導権」という視点で大人と子どもの関係を年代変化で考えてみる。

「主導権」という視点で大人と子どもの関係を年代変化で考えてみる。

以前、朝日新聞の「折々のことば」に建築家・安藤忠雄さんの言葉が紹介されていました。

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今の子供たちの最大の不幸は、日常に自分たちの意思で何かが出来る、余白の時間と場所を持てないことだ。(安藤忠雄)
     ◇
 自立心を育もうと言いながら、大人たちは保護という名目で、危なそうなものを駆除して回る。そのことで子供たちは緊張感も工夫の喜びも経験できなくなっ

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