nekokan 西川正

NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事。コミュニティを育むためのさまざまなプロジェクトを提…

nekokan 西川正

NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事。コミュニティを育むためのさまざまなプロジェクトを提案・実践。市民参画型の公共施設の研究に取り組む。2022年4月より岡山県真庭市立中央図書館の館長を兼務。著書に『あそびの生まれる時〜「お客様」時代の地域コーディネーション』(ころから)。

最近の記事

トークフォークダンスについてのメモ書き

講師などでうかがった際にご紹介しているトークフォークダンスについて、時折、「やってみます!」といううれしいお声をいただきます。その際に同時に、「どんなことに注意したらよいかを教えてほしい」という声もいただいています。 そこで、少なくともこれだけはということをメモ書きしてみました。 20240310 ver. (未定稿です。修正・書き換えていくことがあります) (1)トークフォークダンス 〜 「応え」から生まれる力 向かい合った人同士がお題に応えて1分ずつ話すトークフォーク

    • 緊張の夏についての図版メモ。

      もやもやと5つのうずまきから煙が出る緊張の夏。 一昨日のリスクと価値を考えるの続き。 コロナ禍の日誌として、 もやもやを、きちんと記録しておきたいと思い図版メモ。 もやもやの煙の理由はこんな感じ? さて、図版の「?」はなんでしょう。 それがわかれば、納得できるのだがいまのところは不明。 ではまたごきげんよう、 バッハっはっはっ、は、はぁ…………     ↑ (飛沫がため息に……) ★注:図版の「意義」の出典: ①②「世界のおよそ40億人がテレビなどを通じて  大

      • 「みんなでやろう」を考える

        キンチョーならぬ、緊張の夏、五輪の夏、でございます。 その五輪は、「みんなでやろう」の機運は全く感じられず。 なぜそうなってしまったのか。 この機会に「みんなでやろう」(みんなでリスクをとって実施する)の意味とその条件について、あらためて整理してみたいと思いました。 私の子どもが通っていた学童の保護者会時代の(保護者会が主催の)夏の野外キャンプをめぐるあれこれを事例に考えてみました。 地域でのさまざまな活動をすすめる上でなにかしら参考になれば幸いです。 キーワードは

        • 交換と贈与の視点から、市民活動の意味を考える。

          5月、私が所属するNPO法人ハンズオン埼玉などいくつかのNPOなどが呼びかけとなり、埼玉県内のNPOや一般社団法人に賛同を募り、ある要望(下記)を埼玉県に行いました。 結果は、ゼロ回答。他方で別の部署からのちょっとまとはずれなNPO支援施策が提案されるなど、わかりにくい結果になり、「モヤモヤ」しました。 企業とお店とNPOと、何が同じで何が違うのか。 そして、県とのやりとりの過程で、市民が自発的に行うボランティア活動・市民活動、市民事業の社会的な意義についてあらためて考える機

        トークフォークダンスについてのメモ書き

          自分の言葉で

          2月の末、突然の休校宣言からつづくモヤモヤ。なぜモヤモヤするのか、どうすれば、少しでも晴れるのか、「公共」の場・施設のありようから考えてみたい。 第一波の「自粛」について、「開く/閉じる」と「主体的でありえたかどうかどうか」を軸に、以下のような図で整理をしてみた。 3月〜5月まで、学校をはじめとした公共施設は、ほぼ一律に政府または自治体の指示による閉鎖となった(D)。逆に保育園・学童保育所等は強制開所で感染リスクに配慮しつつ開設しつづけること

          自分の言葉で

          「主導権」という視点で大人と子どもの関係を年代変化で考えてみる。

          以前、朝日新聞の「折々のことば」に建築家・安藤忠雄さんの言葉が紹介されていました。 …………………………………………………… 今の子供たちの最大の不幸は、日常に自分たちの意思で何かが出来る、余白の時間と場所を持てないことだ。(安藤忠雄)      ◇  自立心を育もうと言いながら、大人たちは保護という名目で、危なそうなものを駆除して回る。そのことで子供たちは緊張感も工夫の喜びも経験できなくなった。安全と経済一辺倒の戦後社会が、子供たちから自己育成と自己管理の機会、つまりは

          「主導権」という視点で大人と子どもの関係を年代変化で考えてみる。