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『糖尿病の治し方』4-4 水

ガマンにガマンを重ねて、水不足に耐える。
 
両手を縛られてるから動けないし、多分コレはそういった
処置(?)か何かなのだろう。(……なのだろうか?)
 
疑問に感じるんだけれど、生物としてガチで弱ってるせいで、
精神が自閉モードに突入してしまい、『ただじっと耐える』
一択になってしまう。(ここらへん←、重症者あるあるだと
思う。しゃべらなくなるというか…)(重症者の現実認識が
他から隔絶されすぎて、暗い箱に入ったような孤立状態に
なってしまうのだ)
 
私は、きっと夕食になれば、さすがに何か飲み物をくれる
だろうと、待ちに待っていた。(それ以外どうできただろう)
 
そして待ちに待った夕食。 運ばれてきたお食事に飲み物はない。
(みそ汁はあるが)
 
オイオイオイオイオイオイオイオイ。 さすがにコレはおかしい
だろう? どういう処置だよと思いつつ、何気ない感じで
配膳係の看護師さんに聞いてみる。
 
「あの…」「はい?」「飲み物って、何かないですかね?」
「水と麦茶と法事茶がありますけど、どれにします?」
(エエエエエエ(´Д`;)エエエエエエ…)(あるんかーい)
(そんなの全然いわれなかったんですけど…?)
(いやでも、『何かあったらナースコールで呼んで』とは始めに
いわれてたよね)(分かんねーよそれじゃ)(看護師さんも忙しい
んだよ)(それは分かるけれども)(もうちょっとちゃんと説明
してあげて!)(両手縛られてたこととかな…)(コレなんていう
プレイなの?)(意味分らんし)(オ前ラ、チョット落チツケヨ)
「あ、じゃあ、麦茶でお願いします」「冷たいのと温かいのと
ぬるいのがありますけど、どれにします?」「じゃ、冷たいので」
「持ってくるので、先食べといて下さいね」
 
騒がしい脳内をスルーしつつ、私は麦茶を選択した。
 
     ーーー(続きます)ーーー

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