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言葉の花束ーアキの詩集No.26

1.「心の豊かさを追求すること」


このパンデミックは
私たちに教えてくれた

「あなた達は
利益や合理性ばかりを求めて
心を豊かにすることを
おろそかにしている」と
メッセージを送っている

日本人達の多くは
我欲のためというよりは

真面目に実直に
日々の仕事や学業に打ち込んで

家族のため
社会のためにと
貢献する目的で
利益や合理性を追求しているのだろう

目的を持って
何かを成すことは
自分も周りも幸せにする
確かにそうだ

しかし
その努力の度が過ぎて
大切なことを
見落としていないだろうか?

家族との時間
自分の休息の時間
大切な誰かと語らい過ごす時間を
十分に取ることが出来ているか?

相手を気遣う余裕
自分を労る余裕
十分に持つことが出来ているか?

このパンデミックによって
家にいる時間が増えたことで
それらの時間や余裕を
持つことがやっと出来た人は
いないだろうか?

相手や自分が感染しないよう
お互いを守り合う
人を大切に思うことや大切にする行為

このような事態になって
意識して実行するようになった人が
多いのではないだろうか?

物質的な価値を求めすぎるな
心の豊かさをより追求しなさい

そういうメッセージが
このパンデミックにこめられているように感じる

私たちはそれに
応えなくてはいけないだろう



2.「冬の朝顔」


冬の寒さにも負けず
我が家の庭園には
咲いているんだ

今日も元気に
紫色の朝顔が

朝顔の季節といったら夏だけど
なぜかこの朝顔は
一年中と言って良いほど咲いている

屋根まで蔓を伸ばして
緑のカーテンを作り
凍えてしょげている様子もない

冬の朝顔なんて
季節感ないな
なんて思うけれど

冬であっても
関係ない
構うものかと咲いている朝顔を見ると

その根性と有り余る生命力を
感じずにはいられない

雑草根性とは言うけれど
まさしくこの朝顔たちは
雨にも風にも冬の寒さにも負けない
そんな強さが備わっているんだ

なぜそんなに強く
生きていけるのか?

たんに強いから?
それだけじゃないよね

純粋に
ただ、寒くて凍えても
咲きたいから

冬であっても嵐であっても
私達は咲きたいから
咲き続ける

そのピュアな志を貫いている

ただ
それだけなんだよね

私も
世間の荒波にもまれて
流され続けたくない

どんな状況下でも
咲き続ける

そういう
一心を貫ける強さを身につけたいと

君達を見て
思ったよ



3.「その意味について考え知ること」


起こっていること

自分と関係のある
物事や人間関係
全てに

意味がある

だから
それらの意味について考え
知っていけば

色んな気づきや学びがあるだろうし

どんなトラブルに見舞われたとしても
そのトラブルの意味することが分かれば
不必要に怒ることもなく
冷静に対処も出来る

怒りの方向にエネルギーを使うことは
本当に意味が無いことだ

問題解決のために
奮起するための着火剤として
怒りを使うことはいいのかもしれない

ただ
そのまま怒りを燃料に
エンジン全開にして加速すると

あらぬ方向に走ってしまい
冷静さも失い
自分のコントロールがきかなくなる

そして
物事が解決するようで
解決しないことが多いだろう

だから
怒りのままに行動することは
あってはいけない

自分の感情は
常に客観的に捉えて
バランス調整していくこと

それが出来れば
自ずと問題は解決へと進んでいく

とにかく
それが示す意味は何か?

考える姿勢を持てば
何かが見えてくるし

見えてくれば見えるほどに
以前の自分よりも
視野が広く
視点も多く持つことが出来る

そうやって
成長していけば良い



4.「生きている証を感じる幸せ」


地に足を付け
踏みしめる地面を感じたい

肌を撫でる
風の柔らかさを感じたい

人々の
他愛のないおしゃべりや
笑い声に
耳を傾けたい

時には
誰かと語らい
心を通わせたい

窓の外から見える
木々や日差し
空や雲の美しさを眺めたい

目に映るもの
聞こえるもの
肌で感じるもの

色んな感覚で捉える
一つ一つのものを感じ
愛おしみたい

それら
生きているからこそ感じる感触は
自分が生きている証だから

その証を感じて
生きることの素晴らしさ
喜びをかみしめたい

そうして
心が幸せに満たされて
何となく心の中で
好きな歌を歌うんだ



5.「心を満たす」


自分の心の成長だけでなく

心の渇きを潤し
穴を埋める

心を満たす作業も
必要だよね

過去は変えられないけれど

今、生きていくことによって
楽しい、嬉しいとか
ポジティブな感情を感じて

幸せを認識していくことで
心を満たしていくことは
出来るんじゃないかな?



6.「方丈記を読んで考えた私の人生観」


持つものは
必要最低限あればいい

財産も人間関係も
持ちすぎれば執着するし

かといって
少なすぎれば
生活に不自由するし
不安になる

精神的に安定する
適度な量だけ持っていれば
心は十分満たされるはず

欲を持つなということではない
欲はなくなることはない

だからこそ
欲と共に生き
上手く調整していきながら
生きていくことが大事だ

迷うこと
悩むこと
つまずき

色んなことが起こって
それらが自分の成長の糧になったりする

どんなに悪いことが起こっても
嫌な出会いがあったとしても

全てのことに
意味がある

何事も大事なのは
その意味を問い続け
答えを出していくこと

そういう生き方を
私はしていきたい



7.「古典を読んで、感じた違和感」


最近
古典文学を読むことにはまっている

平安など中世の
貴族達の価値観
「もののあはれ」など

雅なものを愛でる風習
男女の愛

どれも
文化としては素敵なのかもしれない

ただ
興味深く読み進めていると
つい感じてしまう違和感がある

貴族達は
蝶よ花よ
男女の恋よと
美しいとされるものばかり心惹かれて

それしか見えていない

美しい世界の中で
美しいものだけを愛でて
謳歌している

貴族達の食べるもの着るもの
生活基盤を支えている民草のことなど
気にも留めていない

きれいな服を着て
和歌を詠い競うことに熱中し
その知識ばかり広げることに心酔していて

汗や土まみれの服を着て
農具を携え
畑や田んぼを耕し
その日生きるのに必死になっている
人々の暮らしや気持ちを
つよほども意識していない

自分たちとは別世界の住人だから
貴族達の生活を支えることが当たり前だから
気にする必要が無い
とでも言うのだろうか?

自分たちが美しく汚れのない世界で
生きていけるのは

代わりに
汗や土まみれになって
必死に働いている
民草がいたからであって

その当たり前を作ってくれていることに
哀れに思うよりも
感謝しなければいけないだろうし

せめて
意識を向けるだけでも
しなければならないと思う

和歌の知識ばかり膨れ上がっているのに
世間の人々の暮らしへの知識が薄く

世間の人々がより暮らしやすい
平和な国にしていくために苦心する人が
見受けられない

美しい生活
和歌
出世

そんな狭い世界だけの
かりそめの美しさに惑わされ

誰も気に留めない
市井の人々の暮らしを

私は思うよ

美しいものは
きれいな着物や花とか
そんなものばかりじゃない

香しい花や木の香りだけじゃなく
雨水で浸透した
土や草の
自然な香りも好きだ

のんびり
美しいものを愛でるだけの暮らしよりも

誰かのために
汗や汚れまみれになってでも
必死に働く方が
生きた心地がする

そんな私が
平安貴族であったなら

絶対
貴族社会に馴染めなかっただろうと
思う


8.最後に(詩の解説)


1.の詩は

このご時世について考えたことを綴った哲学詩でありますが

あくまでも個人的な意見ですので

違うな~と思う方もいらっしゃると思います。

2.の詩

我が家の庭園に咲いている

季節外れの元気りんりんの朝顔について書いた詩です。

毎日元気をもらっています♪

3.の詩

自分の人生訓について書いた哲学詩です。

4.の詩

生きているからこそ味わえる感触を感じ

幸せを感じることっていいなぁと感じたことを綴った

哲学詩です。

5.の詩

成長するだけじゃじゃなくて

心を満たすことも大事だなぁと感じたことを綴った

哲学詩です。

6.の詩

最近はまっている古典を読んで感じたことを書きました。
今回は方丈記を読みました。
作者の鴨長明さんは
無欲というよりは
世間や自分を冷静に客観視していて
無常観も素晴らしいのですが
物や出世に執着することはなく
かといって
完全に欲が悪いとも言わず
「自分が快く生活するにはこの程度の家と道具があればいい」と
欲と折り合いを付け、上手く自分の欲をコントロールすることに長けているのですよね。
この「必要最低限」といような考え方が、私の「バランス調整主義」に似ているようで、とても共感しました。

あとは
私の人生観をつらつらと書きました。

7.の詩

これも古典を読んで感じたことを書いた詩です。

平安貴族の「もののあはれ」という価値観、文化

素晴らしいとは思うのですが

市井の人々の苦労や生活への関心が無いのが引っかかり

市井の人々への感謝もなく

ただ美しいものを愛でている貴族達の姿勢はいかなるものか

批判を書きました。


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)/



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