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アキのエッセイNo.61ーOTに復帰して、自分の至らなさの反省と自分のやりたいリハ

1.近況報告と反省

こんばんは、アキです。

作業療法士に復帰して2週間と少しが経ちました。

毎日、経験すること、覚えることが山のようにあり

ヘトヘトな状態でいつも帰宅しています(笑)。


少しずつですが

患者様のリハビリの模倣や介入をやらせていただいています。

指導者様の持ち患の患者様のリハビリをやらせていただいていますが

「この患者様は何に問題があるのか?」

「どういう生活を目指しているのか?」

などを慎重に考えて

まだ、指導者様から介入の際のポイントや注意点を聞いて

実施していますが

実施の際に、とある先輩の作業療法士の方から

「リスク管理」に関して注意を受けました。

その方から「患者様の状態や目指す生活レベルを把握して

危険がないようにリハを実施しなければならない」と指摘を受けました。

その時介入した患者様は、患者様の中ではバランス能力が高い方だったので

「自立に近い」と思って、背もたれのある椅子を用意した状態で

軽めの大きいボールでキャッチボールをしたのですが

それが危険であると先輩OT(作業療法士)の方に指摘されました。

よくよく考えれば

バランス機能は確かに他患者の中では高い方でも

「健常者と比べれば低い方」ですから

私の捉え方が甘かったのだと反省しています。


2週間と少し経って感じることは

自分の「患者様に対する評価のレベルの低さ」と言いますか

やはり、先輩方に比べると

患者様の異常を検知し

対処するスキルが低いとつくづく感じさせられます。

先輩から

「ここを触ってみて。筋の硬さを左右で感じてみて、違いを確認して」など

言われて、触診してみるものの

はっきりと左右差を検知出来ないこともあり

「自分、OT、やっていけるかな?」なんて

疑問に思うことがあります。


2.職場の先輩方に感謝

先週から、先輩OT達にお願いして

週一回のペースで

OT勉強会をやっていただくことになりまして

昨日は「TMT」という注意機能検査の練習に付き合って頂きました。


先週のHDS-Rという認知機能の簡易検査の練習の際もそうでしたが

私が実施すると、いつも「ぐだぐだ」になります。


まず

・検査が何を評価するものなのか

・どのような患者様を対象にしているか

・対象の疾患がどのような症状が出てくるのか

・評価した機能の低下、症状から、生活面でどのような不便が生じるのか

・低下した機能や症状に対する対処について

など

分かっていないことがあり過ぎて

上手く進行できませんでした。


そんな私に対し先輩方は

「こうしたほうがいいよ」

「ここは注意した方が良い」

など

色々と指摘して下さいます。

私は、その指摘されたことを事細かにメモして

帰宅した際に振り返り

ワードにて改善点をまとめ

自分なりにセリフなどを考えて

マニュアルを作成しています。


指摘を受ける度に

自分の至らなさを痛感して

深く反省していますが(その度、若干うつになります)


指摘を受けることに嫌な気持ちが出てきません。


実習生の頃は

指導者様や他のスタッフの方から

色々指摘を受けることがあり

その度、すごく嫌な気持ちをしてきました。


この違いは何か?


それは

今の職場の先輩方は

私を否定したり、批判する気持ちがなく

「育てよう」というまっさらな気持ちで

指導して下さっているためだと思います。


実習生の頃は

自分の発達障害や精神疾患を告知したために

色んな偏見や差別、いじめを受け

「否定や批判の気持ちが混じった指導」を受けていました。


今の職場では

自分の障害を公表していないため

余計な偏見や差別がありません。


私の至らなさを認め、受け入れつつ

親身になって

丁寧に指導して下さる先輩方に感謝です。


今のところ

自分の障害について公表するつもりはありません。

それをすれば、また以前のように

偏見を受けるかもしれないという恐れがあるのもありますが

「障害があるから~」と、言い訳して逃げたくないからです。


ですから

今は、とにかく「経験して学ぶ」ことに集中したいです。


3.自分の気持ちを整理する時間を持つ

真面目に取り組みすぎて

「自分って、出来ないな~」なんて

悲観的になり落ち込むこともありますが

頑張りすぎるから

そのマイナス思考のループにはまるのです。


少なくとも休暇は

自分の考えや気持ちを整理する時間をもうけようと思い

Noteにて、それを実行していこうと考えています。


取りあえず

今の目標は「先輩方のように何でもできるようになること!」

ではなく

「先輩方のように上手く出来なくてもいいから、患者様に危険が及ばない範囲で色々実践して、経験を積んでいく!」
「失敗してもいい!失敗を糧にして次に活かしてどんどん質を上げていけば良い!」

という方針でやっていこうと考えています。


その方針を決めるのも

やはり「気持ちの整理の時間」を持たなければ

出来ませんでした。


4.自分のやりたいリハ

また

自分の中に湧いた色んな疑問点や考えについても

気持ちの整理により目を向けることが出来ました。


例えば

機能の問題点を挙げて機能訓練を実施したとしても、「生活」につなげられなければ意味がない!

→機能障害があったとして、「機能を上げる」ことに注目して機能訓練を実施するのも良いが、「どのような生活を目指しているのか」を把握して、「どこまでを自身の努力で行ない(道具の使用も含め)、どこから他者の介助を要するか」を考えて実施する必要がある

→機能訓練を行うのも良いが、一番は「機能訓練を生活に反映させる」ことであり、「生活場面を模した環境を設定して、動作や生活の練習をするべき」ではないか?

→機能訓練をやるとしても必要最低限に留め、「今、自分に備わっている

スキルで出来ることを見つけること」を優先すべきではないか?

→訓練というよりも、一緒に「生活の工夫」を模索して練習していく方針で

やるべきではないか?


という考えが浮かびました。


日々の訓練の中で

注意機能の障害がある患者様に対し

机上訓練のプリントによる探索課題を実施する場面をよく見ますが

生活に反映されてなければ意味がないですよね。

また、どう反映されているのかも確認すべきことです。

では、何をしたら良いか?

私の考えですが

患者様の生活(入院されている現在、及び今後の生活)について情報収集をし、起こっている、または今後起こりうる問題をピックアップして、それに対する対策を考えて、実施していく。
実際に、今後行うであろう生活の場面を模して作業してもらい、問題点や利点をピックアップして、患者様が行いやすいやり方を模索し、出来る範囲でやってもらう。出来ないことは介助してもらう。

と言うやり方が理想的だと思います。


主婦である人で

注意の持続、選択は良好でも

注意の分散(2つ以上のことに注意を向けて効率よく行う)と

注意の転換(注意を切り替える)が困難な方がいた場合


机上訓練ばかりではなく

1.簡単な料理(サラダ、味噌汁など)を1品作ってもらう。

2.簡単の料理を2種類、並行して作ってもらう。

など、段階付けして

難易度を上げて、作業を評価して

1.は出来たけれど

2.の2つ以上の料理を並行して作ることが困難だった場合

つまり、注意の分散と転換が困難で

注意すべき対象が増えると作業が難しくなるというケースですから

・1品ずつ料理する

・1品ずつ料理して、時間がかかる場合は、「今日はこれを作る」と決めて特定の物だけを作り、家族に他の品を作ってもらう。または買ってきてもらう

という対処を考えるといいのではないでしょうか?


本人に出来ることを強要するのではなく、出来る範囲でやれることを模索し出来そうなことを実践していく。

ということが、私の理想です。


※調理訓練が1回しか出来ないこともあると思います。

その際は、別の作業課題を設定して、1つの作業を実施して、それが出来れば2つ以上の作業を並行して行うしかないでしょう。

例えば、手を使った作業を実施するならば

折り紙、粘土細工、貼り絵などを①1つ作品を作成、②2つ作品を並行して作成という段階付けをして実施するように

作業活動を通して注意機能を評価するのもありかもしれません。

とにかく

機能訓練だけで終わってはいけないと思うのです。


こんな感じで今日は締めくくります。

お読み下さり

ありがとうございます!





































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