見出し画像

アキのエッセイNo.38-作業療法士復帰に向けての抱負

こんばんは、アキです。

私は4月から、身体障害領域の急性期、回復期のある病院にて、作業療法士として復帰します。

そこで、作業療法士に復帰するならば、何か抱負を考えようと思いまして、それを記事にまとめることにしました。


1.失敗をしないための対処だけではなく「失敗から学び、次に活かす対処を!」

誰もが考えるのが、「失敗をしないための対策」ですよね。

それも大事だと思います。

失敗をすることで、患者様含めて周囲に迷惑をかけ、相手を危険にさらすこともあります。そのため、「失敗やミスをしないための対処、アクシデントを未然に防ぐための対処」も必要でしょう。

しかし、全く失敗やミスを犯さない、という人はいないと思います。

少なくとも、ベテランと比べたら仕事の質が劣り、要領が悪い、ということはあるでしょう。

それを、「悪いこと」と決めつけ、自分を責める人も少なからずいるでしょう。私自身も、自分の至らなさを指導者様に責められて、ひどく落ち込んだ経験があります。

そういう人ほど「失敗をしたらいけない」と考えて、「失敗をしないための対処」を考えてしまいます。

その「失敗をしないための対処」を考えることを否定はしません。

しかし、失敗はそんなにいけないことなのでしょうか?

私は、失敗を単に悪いことと決めつけ、避けるのではなく、失敗から学べることを見いだし、次に活かせば良いと考えています。

誰だって、初めは上手くいかないものですし

失敗からスタートをすることは多いのではないのでしょうか?

私は、むしろ「沢山失敗をすべきだ」と考えています。

失敗は、ある意味では「自分を高めるチャンス」だと思います。

トライアンドエラーを繰り返し、その度に色んな角度から物事を見て、自分の持てる知識や技術を向上させていく

失敗をして、次に失敗したときには前よりは幾分かマシになっている

少しずつでも進歩があればそれでいいのでは?と思うのです。

仮に、失敗しないで初めから上手くいってしまえば

自分は良くても、他人に教えるときに支障が出ると思います。

なぜなら、「出来ない人の立場に立って考えるのが難しいから」です。

何でも上手くやれる人よりも、自分も痛みや苦労を経験している分

相手のそれらに共感し、寄り添うことが出来ると思います。


2.過失を防ぐために、本人のみならず、周囲(NSや家族など)を含めたアプローチを!

過失というのは、対象者様の身に起きる事故、例えば「転倒や骨折」もありますが

障害を負った対象者様に対する、周囲、または本人の「不理解」、「障害を受け入れない姿勢」からの「不適切な対応」も含めて言っています。

例えば、「虐待(身体のみならず、言葉による心理的なものや、経済的なものも含めて)」もありますが

障害が「どのようなもので、何に支障があり、何が出来るのか、どのような対応が必要なのか」を上手く理解していないことで

適切な支援(対応、介助など)が受けられていないために、リスクの高い生活を強いられている方や、介護負担が重すぎて心身共に疲弊している方などもいることと思われます。


例えば、「常に見守りと介助が必要な高齢者」が家族にいて

それを家族が上手く認識していないために

自宅で看ると言ったものの

放置することが続くということがあるとどうなるか?

転倒や骨折だけでなく

危険物に触れて怪我をしたり

徘徊やトイレでオムツをちぎって流すなど

問題行動を繰り返しても

誰も対処しないということも起こりえます

声かけなどの関わりがないことで

認知機能の低下が進行するなどのリスクがあります。

また

家族の協力体制が上手く取れておらず

特定の家族に負担がかかるというのも好ましくありません


私は近々作業療法士に復帰しますが

「対象者様だけのアプローチに留まらず、対象者様を取り囲む周囲の方々(看護師やご家族様など)に対しても、十分な情報提供をし、また情報を共有して、上手く問題に対して対処する」

つまり、「周囲を良い意味で巻き込んで」

アプローチをかけることで

過失を防ぎたいと考えています。


3.リハビリを上手く生活に浸透、反映させ、意味のあるアプローチをする!

病院など施設でのリハビリだけで終わってしまい

リハビリ時間外の病棟での生活や

自宅での生活で

リハビリで習得したはずのスキルが活かされない。

ということがあるらしいですが

本当にそれは、勿体ないというより

リハビリの意味がないです。


対象者様の生活を快適にし、少しでも生きやすくするためのアプローチをするのですから、生活に上手く浸透、反映させる必要があるはずです!

まずは

①対象者様の生活を知り(当人、看護師、家族から聴取)、機能や生活レベルを評価して、生活様式に合ったアプローチ(生活場面を模して、または実際の生活場面にて実施)をする。
②対象者様の生活を模した場面、または実際の生活場面にて再評価を繰り返し、アプローチを適宜変更して、上手く生活に浸透、反映させていく。

①・②の際に、「対象者様や周囲の方々からの主訴」をよく聞いて、実際にそのアプローチでやれているかどうか、どう変更した方がいいかを吟味する。

というようなことが出来たらな!

と、考えています。

あぁ

早く作業療法士に復帰したいです!

不安もありますが

「やりたい!」という意志と期待で胸がいっぱいです!

お読み下さり

ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?