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アキの詩集

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2023年6月の記事一覧

言葉の花束ーアキの詩集No.112

1.「主人公」主人公は

誰よりも
強くなければ
いけないのか?

そして
誰よりも
特別でなければ
いけないのか?

自分の人生という
物語の主人公は
自分自身だ

強くあるより
特別であるよりも

あなたは
どう有りたくて

どんな
物語にしたいか?

それを決める特権が
あなたにはある

主人公だからこそ
自分の人生は
自分で決め

自分で
思う存分に
書き綴ることが出来る

特異なキャラで

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言葉の花束ーアキの詩集No.111

言葉の花束ーアキの詩集No.111

1.「枕代わりにどうぞ」電車に揺られて
振り子のように
体がゆらゆら

あらら
お疲れだね

良かったら
私の肩を貸しましょうか?

堅いけど
枕代わりにどうぞ

何て
言葉をかける
勇気はない

黙って
肩を差し出そうか?

それが出来たら
格好良いのになぁ

2.「猫の邪魔」洗濯物をたためば

体を押し付けて
すりすり

たためない

お菓子を食べていれば

また
体をこすりつけ

ごろんと横

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言葉の花束ーアキの詩集No.110

言葉の花束ーアキの詩集No.110

1.「心のゆとり」心地よい
日の光が
射し込む
窓際のテーブル席

お昼休みの
束の間の安らぎ

あぁ
今日は天気が良いなと

何となく
思える
心のゆとり

そういう
心の緩む時は
必要だ

頑張る時に
存分に頑張るために

頑張った自分を
労るために

2.「おにぎり」疲れた体
そして
空きっ腹に
沁みるよ

コンビニの
おにぎりが

よく噛んで
白米の旨味を
味わう

上手い

ただ
その一

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言葉の花束ーアキの詩集No.109

言葉の花束ーアキの詩集No.109

1.「花の幸せ」根を取られ
花瓶に生けられた花は

人が
水を替えてやらなければ
生きられない
弱い存在

その
花を生かす人も

初めは
きれいだの言って
愛でていたくせして

萎れてくれば
見向きもせず

いずれ
水を替えることを止め

花は
死ぬ

人に見られる代償に
人に依存し
人に生き死にを委ねる生き方と

人に見向きされないとしても
地に足を着け
自力で生きて死ぬ生き方

どちらが

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