「ソフトクリーム」
お待たせ~と、仲良しの二人はお互いちょうど待ち合わせ場所に着いたところでした。「あれ、そのソフトクリーム…」二人はお互いにそれぞれ一つ、手にはソフトクリームを持っています。相手の大好物であるソフトクリームを食べさせてあげようと、どうやらお互いが相手のために買ってきていました。二人は同じことを考えていました。お互い顔を見て笑い合う二人。せっかくだからと、それぞれが買ってきたソフトクリームを交換することにしました。二人はとても嬉しそうです。交換した直後、一人がソフトクリームを買ったお店にお財布を置いてきてしまった事に気が付きました。お財布を取りに行かなきゃとソフトクリームをもう一人に手渡し、急いでそのお店に向かいました。
戻ってくると、待っていたもう一人が両手にソフトクリームを持ったまま、暗い表情で立っていました。どうしたのかと尋ねると、さっき交換したソフトクリームが、どっちがどっちのかわからなくなってしまったと落ち込んでいました。落ち込んでいる相手に片方が、そんなことは気にしなくていいと言います。けれど相手は悲しそうな顔でこう言います。買ってきてくれたソフトクリームにはあなたの想いがこもっているから私はそっちが食べたかったのだと。それを聞いてなるほどと頷きますが、でもね…と優しい声で語りかけます。
「選んだのがどちらのソフトクリームだとしても、相手を想って買った事に変わりはないよ。だからその二つのソフトクリームには同じ気持ちが入っているはずだ。大丈夫。どちらを食べたとしても一緒さ。だからもうそんな悲しい顔はしないで。ほら。一緒に笑って食べよう。」
二人は笑顔で仲良くソフトクリームを食べたのでした。
「ショートショート」というものの定義がわからないのに、以前から妙に気になっていました。しかも、正直「ショートストーリー」との違いもわかっておりません。よくわかってはいないものの、そういうものに少し憧れを持っていました。なので自分なりにそれ風のものを書いてみましたが、これは一体「ショートショート」という部類…なのでしょうか?よくわかりませんがとりあえず書いてみたので、思い切って投稿してみました。初めて書いたので読みにくかったかもしれませんが、最後まで到達していただきありがとうございました( ´ ▽ ` )
ではまた。