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#子育て

カレル・チャペック『ロボット R.U.R』からみるタイパ志向と子育て観

カレル・チャペック『ロボット R.U.R』からみるタイパ志向と子育て観

はじめに 『ロボットR.U.R』こんにちは。
先日、カレル・チャペックの『ロボット R.U.R』を読みました。

見た目は人間そっくりのロボットを作り続ける工場に、ヘレナという女性が視察にくるところからスタート。ロボットが人間以上の働きをする中で、ドミンを中心とした主人公たちは、「ロボットの生産性の高さ」、そして「人間の効率の悪さ」から、ロボット工場をどんどん大きくし、ロボット中心の世界を作り上げ

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ネガティブケイパビリティと子育て観

ネガティブケイパビリティと子育て観

こんにちは。
今日はネガティブケイパビリティについてちょっと考えてみたいと思います。
この言葉に出会ったのはもう3年くらい前なのですが、紹介してくれた友人に「なんでこれ紹介してくれたんだっけ?」と聞いたら、「え、忘れた!」と言われました。笑

でも3年経って、今このネガティブケイパビリティがものすごーく効いてきてるので、
子育てに絡めてお話ししたいと思います。(読み返すたびに、深い味わいを見つけら

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歩くことを哲学する <1/6>

歩くことを哲学する <1/6>

はじめに 歩くことを哲学するこんにちは。
昨日はアートトさんで、レベッカ・ソルニットの『ウォークス 歩くことの精神史』を題材に、歩くことについて考える講義を受けてきました。

最初この講座を受ける際、「アートと歩くことにどんな関係が?」と不思議でならなかったのですが、「歩く」という、人にとって取るに足らないこと、神経を向けなくてもできること、無意識な運動について、どこまで哲学できるのか、ということ

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