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本屋さんで本が買いたい。

品川駅構内の三省堂書店が閉店されたそうです。正直めちゃくちゃショックです…(麒麟の川島さんがされたツイートがさらにネットニュースになってるのを読んで初めて知ったわけだけれども)普段本を読まないけど新幹線や特急列車に乗る時だけ読まれるって方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。そのくらい、駅構内の本屋がなくなるって象徴的な出来事だと思うんですよね。

私は漫画も活字本も大好きです(活字本も漫画のうちなので、正確にはなんとお呼びしたら良いか不明ですが、今回はこのまま通させてください)ただ、私かなりの速読で10分くらいで漫画一冊読み終える(スラムダンクだと5分、HUNTER×HUNTERだと初見めっちゃ考えながら読むので20分くらいかかるかも)人なので、漫画はめちゃくちゃコスパ悪く、最近はほとんど読んでないです。昔大好きだった漫画は、紙は処分して電子書籍に移行しました。本当は装丁が気に入っていてそのまま取っておきたい本もあったんですけど、部屋の狭さと増える子供用品には勝てない…。私も本好きあるあるのアンチ電子書籍だったんですけど、電子書籍にするとかさばらないだけじゃなく、移動中いつでも読めるという利便性もありまして。一度電子書籍で買ったらまあいいかという気持ちになりました。

一方、書籍は、書籍は、書籍はできれば紙で買いたい…!(大事なことなので3回言いました)かさばるのも移動中読めるのも漫画とメリットは変わらないのですが、あの本屋に入った瞬間のむせるような紙とインクの匂いが大好きなのです。古本屋や図書館だと似て非なる、新品の本のかほり。子供生まれてから古本屋や図書館もめちゃくちゃ行きますけどね。でもあの、本屋に入った瞬間の、あのワクワク感、高揚感は他では味わえないものです。待ち合わせに相手が遅れてきた時、本屋さんがあると何時間でも待てる(むしろありがとうくらいの気持ちになっちゃう)何もない休みの日、駅ビルの本屋に行って好きな本を一冊買って、そのままレストラン街で好きなご飯を選ぶ時至福の幸せを感じます(今は子供がいて全然できないけれども)普段ご飯待ってる間の時間ってただただお腹空かせてますが、好きな本一冊あるだけで急に上質な時間になる。食事が終わった後にコーヒーの美味しい喫茶店に移動して続きを読むのも最高ですね。
行きつけの本屋さんも楽しいですが、初めて入る本屋さんでレイアウトやラインナップをみるのも大好きです。大きい本屋さんはそれはそれでテーマパークのようですが、小さい本屋さんはたくさん置けない分店主の趣味趣向が顕著に出ます。駅構内の本屋はビジネスマン向けに流行りの小説とビジネス本が大半を占め、政治本と自己啓発本と技術本が少し。用事を終わらせた帰り道、本屋さんの前を通るとつい寄り道しちゃう。品川の三省堂書店はまさにそんなお店でした。

本屋が大好きで、大好きなお洋服よりもさらに大好きで(語彙力)でも子供が産まれてほとんど行かなくなりました。そもそも家に新しい本を増やすスペースもないし、本屋は通路が狭いのでベビーカーで入るのも難しいのですよ。でも駅中の本屋さんは、通りがけ外から大きなポップが見えて、新作が分かるようになっている。寝てる娘のベビーカーをちょっとだけ端に寄せて、大好きな作家さんの新作を買いにレジに走ることもありました。ブックカバーも持ってはいるんですが、それでも本屋さんに行くとカバーをかけたくなります。たった一枚の紙を綺麗に折ってブックカバーにしていく店員さんの手捌きを見るのも醍醐味のひとつ。あれ、自分で持ち歩いてるとふとした拍子に一瞬でぐちゃぐちゃになりますよね。外れた瞬間に戻せなくなる。私だけですか。そうですか。

冒頭の話に戻りますが、新幹線の駅って普段読まない人も本を買う機会が増えると思うんです。そういうところの本屋がなくなっていくということは、もう全体的に紙媒体で本を買う人がいなくなってるということなんですよね(というか娯楽の種類が増えすぎてそもそも本を読む人口が減っているのもある)電子書籍に対する利便性も身に染みてわかっていることなので仕方のないことですが、三省堂書店の跡地に、また本屋ができないかなあと願ってしまう今日この頃なのです(そんなわけない)

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