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看護師という仕事

なんでこの仕事にしたんだろ。


対人の仕事じゃないと気が狂うし、稼げるほうだろうし、資格を持っていれば人生が安泰だろうって思ったから、くらいの現実派な理由。

気付いたらなろうとしてたという感じ。

「子どもの頃入院して優しくしてくれた看護師さんをみて」とかドラマみたいな志望動機わたしにはありません。

まあ逆に現実派な動機でやってる方が続くのかも。

この仕事がAIには絶対にできないってとこには割と好感持てる。


実際仕事はイヤなことばかり。

残業しかしてないし、忙しいから立ち止まってる暇もトイレ行く時間もないし、

朝は早いし、夜勤は長いし眠いし、

汚いものグロいものばかり見るし、

知識がなければ勉強しなければついていけないし、なにかと質の向上を求められる。

責任も大きいし。ミスしたら最悪人が死ぬし。

女社会なのでそのへんも。

あと職場全体の婚期が遅くてちょっと引く。


何度も人が死ぬとこを見てきた。

慣れなくてそのたびに泣きそうになる。

看取ったその日、

家に帰ってシャワーしてる時とか、ご飯を作ってる時なんかに亡くなったその人とこういうこと喋ったなとか、

こんなことあったななんて思い出して、心がポッカリすり減ることもある。その人の人生に思いを馳せてみたり。


将来なんの仕事するかって、親の影響も少なからずあると思うのだけど、

この仕事を自分の子どもにはさせたくないといつも思う。

新人で頼りないので色々イヤな思いをさせてしまい、初めは全然口聞いてくれなくてウザそうにされて、受け持ちたくないな〜って思ってた人が、最近「ありがとう」と言ってくれることが増えたり。

いつもは「ありがとう、ごめんね」だったの人が、お風呂に入れたその時は「ありがとう、ありがとう」だったり。

そういうのにやりがいってこれだって思ってしまう。

まだまだほんの一部でしかないと思うけど、

時々そういうのがあるので今日もわたしは仕方なく仕事に行きます。

あと可愛いじいちゃんや面白いおばあちゃまもいるしねえ。



#私の仕事

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