見出し画像

これからのライフワークスタイルへ。「ワーケーション合宿」開催の意図

ランサーズの根岸です。

6.7-8の1泊2日で、ユーザーのランサーさんたち(フリーランス、会社員、派遣社員、半農半フリーランス)とワーケーション合宿を開催した。

体験を記す前に、そもそもなぜワーケーション合宿 *注釈 を開催したのかを説明したい。

*注釈)ワーケーションとは、workとvacationを組み合わせた造語です。インターネットの普及・テクノロジーの進化により、仕事と休暇をわけて考える必然性はなくなりました。リフレッシュやリラックスが業務生産性向上につながると判明しているにも関わらず、いまだ仕事と休暇は分離するスタイルが一般的。従来の区別型思考ではなく、融合型思考のワークライフスタイルを指します。

[理由その1]  合宿開催希望が想定外に多数

2019.4に、共創型成長コミュニティ新しい「働き方LAB」| ランサーズ の取り組みを進化させるためだ。

2019.4.18に開催したオープニングイベントの参加アンケートでは、想定通り、交流会や勉強会などつながりや学びに関するご要望が目立った中、意外だったのが「合宿」を希望する声も多かったことだ。

雇用形態に関わらず旅行好きは多い。場所と時間にとらわれない働き方が可能なフリーランスならではの意見といえよう。

[理由その2]  セルフブランディングが不可欠な時代に突入

個人が、個人として活躍する時代になり、フリーランスというスタイルを選択しやすくなった。自由を得やすい一方で、会社名や肩書が看板として支えてくれない個人は、自分自身をブランド化することが重要となる。

「あなたをひと言で表してください」と言われて即答できる人は少ない。さらには、ブランドは、(悪いことではないが自慢型発信の広告と違う)、周囲が勝手にブランドどおりに想起するところまでたどり着かなければならない。

「〇〇さんって"会社名”の人だよね」ではなく「〇〇さんって"▽▽"だよね」である。▽▽は職種名であることが多いが、「ライターだよね」よりも「グルメに強いライターだよね」が望ましい。さらには「グルメに強くて、写真も撮れるライターだよね」まで、3つほど掛け算になると、他の誰かという変わりがいない存在になる。

セルフブランディングを意識せずに、自由だけを求めて独立すると、当然仕事機会は減る。何者か分からない人に仕事を発注するクライアントは皆無だし、ブランドが弱いと、あの人が忙しいならこの人でもいい、という替えのきく存在になってしまう。「この仕事は〇〇さんにぜひお願いしたい」となると、逆に、クライアント側が個人の予定に合わせ始める。(クライアントにとっては多少調整してもその人にお願いしたいからだ)

問題は、この観点に対する意識醸成だろう。スキルアップや経験を積んでいくことでは、実はない。なぜなら、誰にでも特徴は複数あり、かけ合わせれば唯一無二の存在になるからだ。意識しているか、していないかで、自分というブランドの見せ方が異なってしまい、ひいては個人で仕事を獲得できるかどうかの差分になる。フリーランスは稼げないと感じるか、フリーランスは稼げるうえに仕事時間も減る、のどちらかになる分岐的意識と言っても過言ではない。あなたが気づけばマナーが変わる、というJTの有名な広告もあったが、あなたが気づけば行動が変わる。という”気づく”だけの差でしかないのだ。

この課題感は以前から痛感していた。働き方改革が推進される社会になることで、一層必要性が増していくだろう。特に、謙虚が美徳である国民性を鑑みると、仮に意識を持ったとしても、それを自分だけで引き出すのは難しい。「偉そうで嫌だな」「いやいや、そんな自慢できるものはないんです」という謙虚さというより、過小評価して自己表現する思考に引っ張られがち。過大でも過小でもない自己を引き出すには、誰かと一緒にじっくりと時間をかけつつ、リラックスしながら「自分」を引き出してもらうほうがいい。まさに合宿のテーマに向いている。

合宿希望が案外多い。セルフブランドへの意識醸成が必要。この組み合わせをワーケーション合宿という形で実験したのが今回だ。参加者は、フリーランスがメインだったが、正社員も派遣社員もいた。

今後につなげる実験にするには、まずは僕自身が体験することも大切。でないと、次への課題が実感値をもってみえないし、良さについての納得感を伝えられない。ということで、背景の話ここらで終了。よかったら実際の体験もあわせてご覧ください!この下から→

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?