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就活の自己PRについてゲーム会社の人事担当が考えた話

コロナで遅れていた新卒の配属を準備するゲーム会社の人事担当、ねじおです。

可哀想?に、入社した途端、先の記事の通りリモートワークに切り替わったので家で研修ばっかり受ける羽目になってました。
(一部、喜んでる子はいそう)

さて、新卒の面接で必ずと言っていいほど聞かれて、学生さんもやたら準備する自己PR。

人事側はそのしっかり準備された話を毎年多くの方からお聞きします。

ゲーム会社の場合は、一般職での面接よりも多種多様な自己PRを聞かせて貰っている気がしています(笑)
5分くらいギレン・ザビ演説の様に話す方や、知らないうちに志望動機を話し出している方や…色々いらっしゃいます。

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この自己PRについてちょっとお話をしてみます。

ちょっと普通の就活本とかサイトとは違った目線での自己PR例を作ってみたので、こんなんもいいんだーあるんだーとみて頂ければ視野が広がってくれるかなぁと。

●自己PRを聞いている理由

総じて面接は、「あなたはどんな人ですか」「私はこんな人です」をキャッチボールする場です。

その中で自己PRは、「あなたはどんな人ですか」を受験者側に委ねて、話してもらいます。
面接官側からは、回答の自由度の高さからその人の人柄や性格、能力をダイレクトに見ることが出来ます。

自己PRだけで何かを判断することはありませんが、
面接の中で確認をしていくことになる、人物面とスキル面の指標となる事が多いです。

具体的に例をあげると、

スプラトゥーンにめっちゃハマった人が、こんな自己PRをしたとします。

だいぶプロ意識高めの(ヤバイ)人だとは伝わってきますよね。

これが伝わると、人事側は
「こいつスプラは相当やけど、それ以外のゲームもやるの?」とか、
「ゲームプレイは相当うまいのは分かったけど、作れるのか?」とか考えます。

これがその後聞いていくことになる人物面とスキル面の指標になるということです。

●自己PRは考えるもの?

個人的には考えてひねり出すものではないと思います。

日常の何気ないやり取りや、趣味の中でも十分PR出来ること、頑張ったことはあると思います。
人事担当はその頑張ったことや取り組んだ背景を聞きたがっています。

例えば、過去にあげたPS2をメルカリで売った記事で言うと、

【頑張ったこと】
・市場調査したこと
・フリマサイトを比較して出品したこと
・商品ページ画像の見せ方を工夫したこと
・商品の説明を分かりやすくしたこと
【目的】
・ちょっとでも高く売りたい
・部屋を片付けたい
【結果】
・結果的に3500円で売れた

こんな日常的な事でも、整理してまとめるとそれなりのPR文となります。

「サークルのリーダーとして文化祭で●●円の売上を~」みたいな、
派手な内容である必要はないので、是非その方だけの経験や行動から、
頑張ったこと、工夫したことを思い出してみてください。

●聞こえの良い単語に注意

「自己PR 例文」とか「自己PR 面接」とかでググると、
いっぱい出てきます。

「自己PR 協調性」とか「自己PR 責任感」とかは上位の検索候補として表示されますので、みんなが調べてるってことです。

何となく聞こえがいいですもんね、「自分の長所は協調性です!」って。

ただ、注意しないといけない点があって、
「協調性」は数値化できない指標なので、「ある」ということを証明するのが難しいということです。

何をもって協調性があると言えるのか。
キャリアのプロでも答えるのが難しい質問です。
(英語が出来たらOK?友達100人いたらOK?サークルみんなと仲が良かったらOK?)

同様に「責任感がある」「粘り強い」「継続力がある」「周囲を円滑にする潤滑油」「コミュ力がある」とかも、説得力のある説明をしようと思うと、論理的に証明をするか、誰が聞いても分かる実績を持っている必要があります。

中途転職であればビジネスとして実績をお持ちなので、説得力が出ますが、新卒の方の場合は、ビジネス目線で見たときに実績として評価しにくいものを根拠にしているケースがよくあります。
(一部、学生起業されていたり、フリーとして売上を上げている方もいらっしゃるので、例外はあります。これらは十分実績としてPR出来ます!)

もし、こういった単語をPRポイントとして述べる場合は、具体的に根拠を述べないと、思っているより伝わらないということを認識したうえで、お話することをおススメします。

●PRポイントを話すときの注意点3っ

①地味でも実際にやったこと
色々なことに興味があります。向上心もあります。友達も多いです。
でも、何をやったか、何が出来るかが分からなければ、人事担当は採用するという判断をすることが出来ません。
地味であっても具体的に何をしたか、どういう作業を担当した、という様に明確に話した方が、聞いていて響きます。

②具体的に
5W1Hを踏まえて、具体的に話すほうが分かりやすく伝わります。
面接官は多くの学生の話を1日に聞いているので、「ウデマエXの子」とか、「沖縄から日帰りで来た子」という様に、できるだけイメージ化して覚えようとします。
同様にランキング順位やプレイ時間、作業時間など数値化できるものは数字で伝えたほうが伝わります。「モンハン1500時間やってるメガネの子」みたいにインパクトも出ます。

③自分の言葉で
就活サイトとかの様に、「このインターンで●●を感じ」とか、「アルバイト経験から◇◇を学び」とか、必ずしもかっこよくまとめる必要は無いと思います。
自分らしさや、自分の人柄を伝えるチャンスとして自分の言葉で話をする方が、結果として相手に伝わりやすくなります。
もし不安なら、「地味ですけど」って頭につけたら大丈夫です。控えめな性格も合わせて相手に伝えることが出来ます。

●まとめ

検索すれば情報がとにかく入ってくる時代なので、
情報量に惑わされることも多いと思います。

▲こんなん

うまく自分で取捨選択して、進めていける方であればよいのですが、
就活がうまくいかない方や苦手な方ほど、
こういった周囲の情報に振り回されがちな印象を受けます。

先の面接の記事でも書きましたが、
迷った際には立ち止まる勇気も必要です。

そんな中でもしゲーム会社とのご縁があったり、興味を持って頂ける方がいればうれしいと思います。

ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。