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『先が見通せない時はフラフラするのもアリです』というゲーム会社人事の考え

やりたいことが分からないという学生さんの話を聞く機会が増えて来て、こんな記事を書こうと思い、珍しく真面目にPCに向かったゲーム会社の中のキャリアコンサルねじおです。

※この記事はちょっと真面目です、2000文字くらい。てへぺろ (・ω<)


個人的には、家業を継ぐような時世でもなく、仕事の数も星の数ほどあって、ネットを叩けば情報だけは出てくる時代に、やりたい仕事が決められない方が出て来ても、そらそうやろ、と思います。

ちなみに学生さんだけでなく、中途転職を考える方からも聞こえてきたりします。(ねじおの人材紹介会社時代)

なので、ちょっと気楽に考えてもいいんじゃないですか?
ということを書いてみようと思います。

●前提 先が見通せない時代

ITの発達とAIの進化でライフスタイルや仕事の形態がめまぐるしく変化している今日この頃。

働き方改革が進んで、多少の待遇改善が見えたり、フレックス勤務や在宅勤務、フリーランスという働き方も一般的になるなど、物理的な面では進展が見えますが、肝心の仕事やキャリアについては具体的な見通しはたっていません。

AIが入ってきて無くなると言われる仕事。
あれ、本当に無くなると思います?

在宅ワークが日本で本当に定着すると思います?

この2っがもし定着したら、まず不動産業界がつぶれて関連して交通業界がつぶれますよね。
交通インフラが弱まったら交通広告の効果が出なくなるし、対面で商売をする方式はどんどん少なくなりますよねー。

でも、これはあくまで妄想です。
本当に起きるかどうか、いつごろ起きるのかなんて私には分かりません。

コロナ過もあり、10年分の変化がこれからの1年~2年の間に起きるとかなんとか言われる時代に自分のキャリアに自信と可能性を持って進んでいくには、不透明さに不安を覚えるのではなく、不透明だからこそドキドキワクワク楽しんだり、試したりする気持ちが必要です。

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▲ファミコンウォーズ(戦略SLG)でも索敵は大事

コロナだって、えらい経済学者やすごい投資家が読めないレベルで広がって影響が出たでしょ?

部分部分は読めたり見通せても、広い範囲では先の見通しなんて誰にも分からないんです。

こんな変動の時代には、
先を読むことに無駄な思考とエネルギーを使うのではなく、臨機応変に立ち回れるようにしましょう」ということを考えた学者さんの理論が役に立ちます。

●社会学者リフトンの教え

ロバート・J・リフトンさんという
ハーバード大学の医学部講師の肩書を持つ社会学者/精神医師さん。

サバイバル理論やトラウマへの対処法などで有名な学者さんの考えの中に、
プロテウス的人間こそが変化の時代を生き残れる、というものがあります。

プロテウス的とは、ギリシャ神話に出てくる、ポセイドンの子供の海の神様の名前で、自分の姿を変えられるところからリフトンさんが名付けました。

プロテウス的人間として、4っの特徴をあげられています。

①環境の変化に応じて自身を柔軟に変化させながら自己を発展させる

②今の自分をあくまで一時的な仮の姿とみなし、次々と新しい仕事や生き方にぶつかっていく

③たとえ何かにうまくいっても、そこに自分のアイデンティティを縛り付けたりせず、別の可能性にも自己を開いていく

④新たな自己の可能性を求めて実験を繰り返すため、特定の生き方に傾倒することなが出来ず、不条理の感覚を心の奥底に抱いている

パナソニック創業者の松下幸之助さんも同じような事言うてますが、
変動する時代には経験を糧として歩みを止めることなく進んでいく姿勢が大事だっていう話です。

簡単に言うと、
自分はこれ!って決めなくてフラフラでも進んでいけばいいんじゃね!?ってことです。

●具体的なフラフラ法(仮)

芸能人で言うと、ヒロミさんなんかはまさにこれです。

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▲去年からYouTubeも始めたり

時代から求められなくなったと分かると一度芸能界から消えて、
スキだったトレーニングジムと岩盤浴で事業を始めて、稼いだお金で遊びまくって趣味の幅を広げに広げたら、2015年ごろから芸能界にカムバックするみたいな。

DIYで注目を集めたと思いますが、そもそもヒロミさんは実家が大工さんですし。もともと持ってたものが回りまわって評価された、みたいな。

プロテウス的人間は一見、フラフラしている人と見られると思います。

ただ、変動する時代にはむしろ適応的とも言えます。
あえて決定しないことによって高い適応性を持つ。みたいな。

とりあえず今興味があるものをやってみる、
やってみて合わなければ違うことやってみる。または一度戻ってみる。

こんな開いた心の構え方が、これからは必要になるのでは?とか思ってます。

●さいごに

ゲーム業界でも、
これから勉強した方がよい技術は何か? とか、
今後このスキルに先はあるのか? とか聞かれることがあります。

誰しも大なり小なり不安はお持ちなんだと思います。

時と場合と事情によるので、最適解をお答えできないのが悔しいのですが、
確実なのは、やってて損な勉強は無いし、経験していてマイナスになる技術は無いということです。

興味があるなら本だけでも読んでみたらー?と、良く若い方には話します。

行動することがやる気の第一歩です。
(心理学的にもそもそもやらないとやる気は出ません)

最短ルート以外にも道はあるということを知って頂ければーと思ってこんな話を書かせていただきました。

ゲーム業界だけでなく、IT業界やクリエイティブ業界全体に興味を持つ機会にして頂ければ幸いです♪


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ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。