ネコゲルゲ

サバゲー/ヘヴィメタル/5弦ベース/モーターサイクル/猫/ホラー映画/マカロニウエスタ…

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サバゲー/ヘヴィメタル/5弦ベース/モーターサイクル/猫/ホラー映画/マカロニウエスタン/戦争映画

最近の記事

マッドストーン

Stone (1974)  オーストラリアのバイク・アクション映画。「マッドマックス」の原型と言われているようですがまるで違いまして、「爆走!ヘルズ・エンジェルス」や「ワイルド・エンジェル」、もっと言えば「ワンダラーズ」あたりの青春不良映画に連なる作品だと思います。ヘルズ・エンジェルズのシドニー支部が制作に協力しているようです。  もう映画としてはてんでダメダメでして、ストーリーは意味不明だわカメラワークは下手っくそだわ編集は学生映画並みだわ音楽はダサイわ、いいところがあ

    • 屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ

      Der goldene Handschuh (2019) 映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』公式サイト  「女は二度決断する」のファティ・アキン監督による、70年代のドイツ・ハンブルクで4人の娼婦を殺害したフリッツ・ホンカの犯行を描くドイツ映画。ホンカ役のヨナス・ダスラーは「僕たちは希望という名の列車に乗った」で注目された新進気鋭の若手俳優(もちろんイケメン)で、特殊メイクと優れた演技力により、この汚れ役を見事に演じています。  ホンカって、同郷のフリッツ・ハールマン

      • 戦争の犬たち

        The Dogs of War (1980)  英国TV出身のジョン・アーヴィンによる初監督作。歴史が古い割に知られておらず、それゆえ実態が明らかでなかった傭兵の活躍を主軸に据えた映画は、もしかすると本作が初ではないかと。 【2021.8.29追記】 先に1978年の「ワイルド・ギース」があるので、これは勘違いでした。 主演は「ディア・ハンター」でアカデミー助演男優賞を受賞したクリストファー・ウォーケン。本作と同じくユナイテッド・アーティスツ(UA)が制作し、同年公開さ

        • 「パピヨン」からの、ザ・クラッシュ私的アルバムランキング

           しばらくnoteをお留守にしていましたが、映画はちょいちょい見ております。直近で見たのはフランクリン・J・シャフナー監督:スティーブ・マックイーン&ダスティン・ホフマン主演の「パピヨン」。 「パピヨン」(1973年)Papillon (1973)  「大脱走」とともに重要な、マックイーン主演の脱走もの。原作は1969年に出版されたアンリ・シャリエールの同名自伝小説で、「テッド・バンディ」でも逮捕後のバンディの愛読書として登場していました。  何度独房に送られようと自由を

        マッドストーン

          魔王(シューベルト)いろいろ

           ふと、フォルカー・シュレンドルフ監督/ジョン・マルコビッチ主演の「魔王」がまた見たくなりました。DVDを持っていないのでポチった後、映画とは直接関係ないけど、シューベルトの「魔王」をYoutubeで聞き漁ってました。 魔王(シューベルト):Wikipedia  私は中学校の音楽の時間で初めて聞きましたが、今も授業でやるんですかね? ダークで邪悪でホラーで、「野ばら」作ったのと同じ人? って感じでしたが、やたらかっこいいんですよね。そう、コワイのやワルイのはかっこいいんで

          魔王(シューベルト)いろいろ

          皆殺しのジャンゴ

          Preparati la bara! / Viva Django / Django, Prepare a Coffin (1968)  フェルディナンド・バルディ監督、テレンス・ヒル主演のマカロニウエスタン。記憶にあるかぎりでは、私が最初に見たマカロニウエスタン。中盤ではなく、ラストの墓場・棺桶・機関銃で覚えています。それもあってか、個人的にヒルは「風来坊」シリーズのトリニータや「ミスター・ノーボディ」のノーボディよりも、よりシリアスで翳のある本作のイメージのほうが強いで

          皆殺しのジャンゴ

          荒野の棺桶

          Una bara per lo sceriffo / Lone and Angry Man (1965)  マリオ・カイアーノ監督、アンソニー・ステファン主演のマカロニウエスタン。共演はマカロニ常連のエドゥアルド・ファヤルド、「オーウェルロックの血戦」のルチアーナ・ジリほか。本作に続き監督:カイアーノ、主演:ステファン、撮影:フリオ・オルタス、音楽:フランチェスコ・デ・マージで翌年に制作されたのが「荒野のプロ・ファイター」になります。  妻を殺した男を捜す保安官(ステファ

          荒野の棺桶

          殺して祈れ

          Requiescant (1967)  カルロ・リッツァーニ監督、ルー・カステル主演のマカロニウエスタン。共演は「皆殺し無頼」のマーク・ダモン、映画監督のピエル・パオロ・パゾリーニほか。パゾリーニは「アポロンの地獄」を撮ってた頃ですかね。パゾリーニ組の俳優フランコ・チッティ、ニネット・ダヴォリも出演しています。リッツァーニ監督は前年公開の「帰って来たガンマン」も手掛けていますが、ハリウッド・ウエスタン調の同作に比べ、本作はよりマカロニ臭がきついです。  虐殺をからくも逃れ

          殺して祈れ

          デッドロック

          Deadlock (1970) 映画『デッドロック』公式サイト  ローラント・クリック監督のウエスタン風クライムアクション映画。本邦初公開なんですかね。劇場で予告を見てから、上映開始を指折り数えて待っていました。出演は「暁のガンマン」「ミラノカリブロ9」のマリオ・アドルフ、「007は殺しの番号」のアンソニー・ドーソン、「聖なるパン助に注意」のマルクヴァルト・ボーム、「あやつり糸の世界」のマーシャ・ラベンほか。  強盗で得た100万ドルを手にしたキッド(ボーム)、行き倒れた

          デッドロック

          テッド・バンディ

          Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile (2019)  エリザベス・ケンドールの回顧録「The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy」を原作とする犯罪映画。監督のジョー・バーリンジャーは同年のドキュメンタリー「​殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」も手掛けたほか、2004年のロキュメンタリー「メタリカ:真実の瞬間」の制作/監督(ともに共同)も行った関係からか、バンディを最初に逮捕するユ

          テッド・バンディ

          ノマドランド

           クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演作。映画館で2回目の鑑賞。  アカデミー賞3冠を受賞した割に「つまらなかった」「途中で寝た」という意見も少なくなかったり。実は私も、現在の私には刺さるものが少ないとか、マクドーマンドを含む登場人物に興味が湧かないとかいった感想はありまして、それは今回見てもあまり変わらなかったです。  映画=ファンタジーとしてのエキサイトメントに大きく欠けるのは、ドキュメンタリータッチを狙った作品だからしょうがないんでしょうが、それを超え

          ノマドランド

          レッド・スネイク

          Soeurs d'armes / Sisters in Arms (2019) 映画『レッド・スネイク』公式サイト  カロリーヌ・フレスト監督による戦争ドラマ映画。主演のディラン・グウィンをはじめ、日本ではさほど名の通っていない人たちが出演しています。「バハールの涙」と同じく、ISによるシンジャル侵攻とクルド人ヤスディ教徒の苦難、クルド女性防衛部隊(YPJ)の活躍を描きます。  本作が初の長編作品となるフレスト監督はどちらかと言えば根っからの映画人ではなく、メインは著述家

          レッド・スネイク

          バハールの涙

          Les filles du soleil / Girls of the Sun (2018) 映画『バハールの涙』オフィシャルサイト  フランス・ベルギー・ジョージア・スイス合作、「青い欲動」のエヴァ・ユッソン監督による戦争ドラマ映画。2014年8月のISによるシンジャル侵攻で夫を殺され、自身は性奴隷に、脱出した後にクルド女性防衛部隊(YPJ)に加わったバハール(「ワールド・オブ・ライズ」「パターソン」のゴルシフテ・ファラハニ)と彼女のチーム、それを取材するフランス人記者マ

          バハールの涙

          悪魔の棲む家

          The Amityville Horror (1979)  ジェイ・アンソン著「アミティヴィルの恐怖/全米を震撼させた悪魔の家 ドキュメント」を原作とするホラー映画。監督は「暴力脱獄」「マシンガン・パニック」「チャールズ・ブロンソン/愛と銃弾」のスチュアート・ローゼンバーグ。出演はジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー、ロッド・スタイガーほか。いわくつきの家で怪奇現象が多発する、現代型幽霊屋敷ものの走りです。  原作は実話と銘打っていますが、ご存じの通りフェイク・ドキ

          悪魔の棲む家

          コルト45 孤高の天才スナイパー

          Colt 45 (2014)  フランス・ベルギー合作のハードボイルド/サスペンスフルなポリス・アクション映画。1950年の西部劇「拳銃(コルト)45」とは関係ありません。あと、孤高でも天才でもスナイパーでもありません。監督は「変態村」「変態島」「地獄愛」のファブリス・ドゥ・ヴェルツ。主演はイマノル・ペルセという若い俳優ですが、びっくりするぐらい情報がありません。たぶんベルギー人だと思うのですが。共演は「そして友よ、静かに死ね」のジェラール・ランヴァン、「ブルゴーニュで会い

          コルト45 孤高の天才スナイパー

          変態島

          Vinyan (2008)   ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督、エマニュエル・ベアール主演、仏・白・英・豪合作のサイコスリラー映画。ヴェルツ監督の「変態村」と「地獄愛」の間に制作された作品で、同系の不条理スリラー/ホラーながら、いわゆる「ベルギー闇の三部作」には入ってないみたいです。ベルギーが舞台じゃないからか。2004年のスマトラ島沖地震による津波で息子を亡くし、半年間プーケット島に留まっていたベルマー夫妻(ルーファス・シーウェル、ベアール)が、ミャンマーで撮影された慈善