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日記:学校始まって以来の土日とカタルシス

長い長い学校の1週間が経った。
そして今日は日曜日。
土曜日は届いたギターを弾いたり、部屋を片付けたり、色々自分のための時間に当てた。

そして明けた日曜日。
軽音サークルの発表を見に行って、その後吉祥寺で大学の友達と初めてご飯へ行く。
行く場所はもちろん挽肉と米。
整理券のために朝早くに起きた。
無事に整理券を取ったあと急いで帰って、教科書の代引きを受け取った。

合計2万円って高すぎる。
大学生は金がかかるとは言うが、こういうことじゃないと思う。
なんで宿泊費代と教科書代でお金が吹き飛ぶんだよ。
せめて外食とか友達と遊んで金欠とかであってくれ。

教科書を受け取ったあと、ギターの練習。
練習と言うと義務感が出てくるけど、アコギに比べてめっちゃ楽しい。
何より音が小さいから遠慮なくストロークができて楽しい。
そんなことをしてるといつの間にかサークルの発表の時間が迫ってきた。
急いでシャワーを浴びて、身なりを整えていざ出発。

そしてサークルの発表へ。

2組のバンドが代表して発表するようだ。
1つ目のバンドのリハでは「ドラムの人上手いなー」って感じでまあ、言ってしまえばそれだけだった。
そして1曲目「backnumberの水平線」

え?
バンド編成で水平線やるの?
おもんな。

最初に感じたそれは正解だった。
正直に言えば面白くない。
上手い、下手が分かるほど耳も知識も肥えてないから、そこに関してはなんにも言えないけど、ただひとつおもしろくない。
歌は上手いけど、何となく腑に落ちないボーカル。
違和感は無いけど盛り上がりにかける演奏。
何もかも退屈だった。

絶対にあのボーカルは女目的で音楽をやってる。
顔がいいだけに音楽をやってる感じがした。
それの善し悪しは置いとくけど、少なくとも俺の心に響くようなものは無かった。

もう言ってしまえば「大嫌い」
かっこよくない。
かっこよくなければ音楽じゃない。

「俺の思い描くバンドなんてものは夢でしかないのか、、、」
悲しいけどそう思った。
落胆した。

そんな中、次のバンドの発表へ。

こっちは一転、期待できると思えた。
まず、メンバーの見た目がバンドマンすぎる。
目までかかってるマッシュのギターボーカルに、襟足を金色に染めたウルフのリードギター、年齢が幾つも上に見える髪を伸ばした風貌のベース、1人だけまるで大学生のようなセンター分けに普通の黒縁メガネ。
フロントマンが派手で、楽器隊が落ち着いた雰囲気。
まさし正しく俺の好きなバンドだ。
さっきのバンドのいけ好かない雰囲気に比べれば期待をせざるを得ないものだった。

1曲目が始まった。
響くのは聞いた事のあるフレーズの歪んだギターの音と、メインボーカルのダミ声。
曲名は知らないけど確かに聞いたことがある。
リードギターで曲は分かるけどタイトルは知らない。
絶妙な選曲。

「でっでっでー、でっでっでれー」のやつ。

ジャンルはきっとガレージロック。
俺の大好物。
と言うか俺の好きなバンドは過去にガレージロックをやってる。
King GnuもPEOPLE1も凛として時雨も。
好きなバンドの根本となるガレージロック。
少ししか詳しくないけど、好きなジャンル。

歌い方はめちゃくちゃでかっこいい。
めっちゃうまいギターソロが目立ってなくて悲しかった。
全体的にレベルが高い。
ギターは俺でもわかるくらいには上手かった。
1つ前のバントに比べれば完成度が段で違う。
なんと言うか、こう一体感?バンド感?
正体は分からないけど強く心を打たれた。

と言うかここでそんな攻めた選曲をするのかと思った。
みんなの知ってるロックバンドの曲じゃなくて、ゴリゴリのロック。
しかも好きなジャンル。
それで言えば1曲目は「水平線」の方もセンスやばい。
その選曲もセンスなくて面白い。

共通するのはどっちも「その選曲!?」って感じ。

サークルにかっこいいバンドがいて良かった。
元々入る気持ちだったけど、より強くなった。

その興奮のまま、もう1人の友達とご飯を食べる予定に向かって、大学から吉祥寺へ移動。
軽音の発表でぶち上がりの2人とデートの付き添いに行ったもう1人の友達。
申し訳ないけど気分はカラオケ。
ご飯までの時間は服を買いに行こうって話をしてた。
と言うか、大学が始まって間もないって言うのにもう服がない。
だから、今日は買いに行く日だったはずなのに、興奮冷めぬままに、2対1の数の暴力でご飯までの時間をカラオケ過ごすことにした。

でも、カラオケへ行けば満室だった。
そういえば今日って日曜日じゃん。
日曜日って忙しいじゃん。
去年は毎日が休みだったから、曜日感覚なんてものは無かった。
なんかそれさえも嬉しいよね。
日曜日に友達と遊びに行けるってだけで。

カラオケには行けなかったけど、その嬉しさがあったから、元々の予定の服を見に行くことにした。
行きたかったお店を見に行ったらめっちゃ可愛いやつあったけど、お財布の中が寂しくなるから悔しいけど見送った。
そのあとは、グダグダ歩きながら知ってる古着屋のお店を案内して、コロッケを食べた。
結局GUに行って何も無かったから、その辺にあったベンチで話して時間を潰した。

気がつけば挽肉と米の時間。
ここは毎度の事ながら上手いから、何も言わずとも。
連れてった友達が喜んでくれたのが何よりも嬉しかった。
わざわざ早起きして整理券を取りに行った甲斐があった。

そのあとは一番大元の計画の話。
浪人のカミングアウト。
3人のうち、もう1人も浪人だったから、あと一人にカミングアウト。
そいつは内部生だから現役確定。
でも、そいつは良い奴だから言ってしまおうと思っていた。

何も嫌がる素振りもなく受け入れてくれた。
それどころか面白がってくれた。

そんな感じで今日は終わった。
覚悟してカミングアウトしようって考えてたのに、あっさり終わってしまって拍子抜け。
まあ、そこ抜けた良い奴って感じ。

まあ、楽しいよね。
毎日が。


作詞

散々な夢を見た
長い長い悪夢のようなものを見た
それはそれは惨めで恐ろしく美しかった

自分の人生を惨めにする努力を怠らずに
自分の人生を良くする努力はしないままで

歌なんかで生き方を見つけるなよ
ここには何も無いぞ
君の中でしか君は生きられないんだから

歌なんかに救われるなよ
言われたい事を言われるだけ
そんなのはかっこよくないぜ

俺らのおじいちゃんが
俺らの歳の頃の想像出来ないように
俺たちがおじいちゃんになった頃の
想像なんて出来やしないさ

「何歳まで生きたいですか?」
答えられるようになりたいと願うのに
何も考え無しに生きる日々です

音楽を聴き始めたころから
見れないものを見ようとしてるんだ
イメージはイメージでしかないんだ
勝手に作り上げたイメージに囚われて
逃げ場はいつもの布団の中

明日起きた時に全部嘘でした
地獄も天国も嘘だった
って誰かが僕に教えても
きっといつものように二度寝をするんだろ
もう嘘でもなんでもいいよ

なんかもう悲しい気持ちになんだよ
だってあの楽しみも、あいつも嘘になるんなら
馬鹿みたいにまたもう一度寝てみようと思うよ

「全部嘘だったとしても愛してるよ」
そう言って僕は散りたいと思うのです
そう思える人を探しに行くのです
新しい自分を探しに行くのです

最近の作詞の傾向が偏ってる。
ひとつの描きたい作詞ができて、それに対して蛇足とも思える部分を肉付けする。

「自分の人生を惨めにする努力を怠らずに
自分の人生を良くする努力はしないままで

歌なんかで生き方を見つけるなよ
ここには何も無いぞ
君の中でしか君は生きられないんだから

歌なんかに救われるなよ
言われたい事を言われるだけ
そんなのはかっこよくないぜ

俺らのおじいちゃんが
俺らの歳の頃の想像出来ないように
俺たちがおじいちゃんになった頃の
想像なんて出来やしないさ」

今回で言えばここ。
それ以外は肉付けの部分。
だから、如何せん蛇足に見える。
あと、サビとした時のイメージが湧かない。
一番のメインの部分なのに。
だから、サビは新しく作らなければいけない。
サビにメッセージを込めたいのに、Aメロで言いたいことが言えてしまってるのが現状。
どうしよっか?とは思うけど、やり続けることでしか解決しなさそうな気がする。

ところでタイトルは
「カタルシス」にしようと思う。

抑圧された今の苦しい現実を「夢だったよ」と言われれば一種のカタルシスなのかもしれないなー、と思った。
でも、それはそれで寂しい気がする。
そんな現世の歌。