猫野 しっぽ

大学生(22)

猫野 しっぽ

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わたしの読書

きっと誰の得にもならないし、誰も興味のない話をしたいと思う。 少しだけでもいいので、20そこらの大学生の戯言だと思って見ていってほしい。 さっそく、本題に入る。 簡単に言うとわたしは本を読むのが好きだ。 しかし、机に座って「さて、読みますよ」と気合を入れて本を読むのは、なんだか自分の中で興醒めしてしまう。 「え、それってほんとに本好きなの?エアプでしょ」と思われても仕方ないかもしれないが、わたしは大人しく机に向かい椅子に座って本を読むことができない。 わたしが本を読むとき

    • 急に、3年前に別れた元カレ思い出して辛いです

      • 過呼吸になるような恋ではありませんでした。 ただ、お気に入りのぬいぐるみと眠る子どものようにすうすうと寝息を立てているような恋でした。 静かな恋でした。

        • しっぽのひみつ

           愛した人と過ごした愛おしい夜の話をしようと思います。  もう何年も前の話だけれど、眠れない夜のおまじないです。  愛した人が、私だけにかけてくれたおまじないです。  小学生の頃、私はマット運動がすごく苦手で家の布団でよく練習していました。そのときに、近くにあったプラスチックのタンスの角にお尻と腰の間ぐらいのところをぶつけてけがをしたんです。血が半日くらいは止まらないほどの割と深い傷でした。  そんな十何年前の傷跡は、完全に消えることはなく、ぷっくりと膨らんで白くなって残り

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        わたしの読書

          女の子、簡単に泣かないで。 そしたら、涙を武器に本当に惚れた男を堕としても、きっと神様は笑って許してくれるから。

          女の子、簡単に泣かないで。 そしたら、涙を武器に本当に惚れた男を堕としても、きっと神様は笑って許してくれるから。

          眠れない夜にしてはいけないことを考えていました。長旅の電車の中、読み終わった本を無意識にペラペラと捲るように、私たちは手持ち無沙汰になると終わったものをいじくり回します。終わった夢や恋を、寝床の上で引っ張り出して何度もいじくり回すんです。私、これだけはしてはいけんと思うんです。

          眠れない夜にしてはいけないことを考えていました。長旅の電車の中、読み終わった本を無意識にペラペラと捲るように、私たちは手持ち無沙汰になると終わったものをいじくり回します。終わった夢や恋を、寝床の上で引っ張り出して何度もいじくり回すんです。私、これだけはしてはいけんと思うんです。

          大学生で一人暮らしをしてから、アイロンがけを自分でするようになりました。パタパタとシワを伸ばして干したつもりでも、乾かしてみるとやっぱりそれは残っています。アイロンがけをするかと、重い腰を上げてクローゼットからアイロンやアイロン台を引っ張り出しているとき、母の顔が浮かぶのです。

          大学生で一人暮らしをしてから、アイロンがけを自分でするようになりました。パタパタとシワを伸ばして干したつもりでも、乾かしてみるとやっぱりそれは残っています。アイロンがけをするかと、重い腰を上げてクローゼットからアイロンやアイロン台を引っ張り出しているとき、母の顔が浮かぶのです。

          比較的飼いやすい猫です

          「とてもおとなしくて人懐っこい女の子ですよ、はじめての方でも比較的飼いやすい猫ちゃんだと思います。」 7年前、たしかに店員のお姉さんはそう言った。 ガラスのむこうにいる毛むくじゃらの小さな命は、とても弱々しく「やっと生きてます」という感じだったことを覚えている。 その日、はじめて猫を抱いた。 お姉さんからその毛むくじゃらを渡されてきごちない手つきで受け止めた。 あたたかくて、お腹のあたりに触れた時、心臓のトクトクという音が指先から伝わってきた。 抱きしめる強さを間違えたら

          比較的飼いやすい猫です

          不本意に殺した蟻の数

          蟻を踏んだ。 昼間、家の近くのコンビニに行く途中、なんとなく視線を下に落とした時。 アスファルトを動き回る蟻を一匹、踏んでしまった。 声には出なかったが、心の中で「あっ」と思ったけれどそのときはもう遅かった。 しかし、わたしは振り返って蟻の死骸を確認することもなく、足を止めることもなかった。 ただ、不本意に殺してしまった少しばかりの罪悪感がわたしのサンダルの裏にこべりついた気がした。 でも、その罪悪感もコンビニに着いて家に戻る頃にはすっかりアスファルトに擦り付けられていなく

          不本意に殺した蟻の数

          レースのカーテン

          わたしは、レースのカーテンが好きだ。 ただのカーテンではだめで、レースのでなければならない理由がある。 レースのカーテンには、母親のようなやさしさを感じる。 今日みたいに暖かく心地よい日には、網戸にして風と日光を浴びたくなるだろう。 そんなとき、カーテンがなければ家の中が丸見えになってしまう。 だからといって、厚いカーテンを閉めてしまうと日光どころか風も入ってこないので窓を開ける意味がなくなってしまう。 しかし、レースのカーテンは外の世界から私を守りながら、あたたかい

          レースのカーテン

          ex ダーリン/クリープハイプを聴いて

          まずは、クリープハイプ10周年おめでとう! そしてYouTubeにあげられた『ex ダーリン』のバンドアレンジ、ほんとによかったです、、、泣!! わたしは、クリープハイプの名曲の数々のなかでもこの曲がほんとうに好きです。 この曲への思いと、大好きなバンドへの感謝と敬意を込めて、この記事にわたしの言葉として残したいと思います。 「ハニ~」から始まるこの曲、一見男性目線の失恋ソングに思えるんです。 わたしも、初めて聞いたときは、男性が別れた女性への未練や拭いきれない愛おしさを

          ex ダーリン/クリープハイプを聴いて

          小田急線

          小田急線に揺られて、あの子と行った下北沢をふと思い出した。 似たような服ばかり手に取って 「可愛くない?買っちゃおうかな」 僕の方を見ながら、服を体に当てて見せてくるあの子。 右側のおくれ毛だけアイロンが下手なあの子。 古着と音楽のイメージしか無かった僕に、下北沢はスープカレーが美味しいって教えてくれた。 「今度私が連れてってあげるね」 結局、あの子が言ってた「今度」は来なかったけれど。 最寄り駅まであと2駅。 あの子のことを思い出すのは、次の駅までにしようと思った

          恋が落ちてくる

          心がずっと哭いている、気がする。 わたしの肉付きのいい太ももを、男が左手で押し上げた。 薬指の指輪の感触を感じる。 わたしは罪悪感も背徳感も感じることはなく、ラブホテル特有のよくわからないBGMが垂れ流された薄暗い部屋で、可愛らしい壁紙をぼおっと眺めていた。 なるべく当たり障りないような声を出して、ほどよく積極的に、相手に喜んでもらえるような女を演じる。 名前、なんだっけこの人。ひろきだったかひろしだったか、忘れちゃったけど。 「春香ちゃん、LINEしてないの?」 わたし

          恋が落ちてくる