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レースのカーテン


わたしは、レースのカーテンが好きだ。

ただのカーテンではだめで、レースのでなければならない理由がある。

レースのカーテンには、母親のようなやさしさを感じる。

今日みたいに暖かく心地よい日には、網戸にして風と日光を浴びたくなるだろう。
そんなとき、カーテンがなければ家の中が丸見えになってしまう。
だからといって、厚いカーテンを閉めてしまうと日光どころか風も入ってこないので窓を開ける意味がなくなってしまう。

しかし、レースのカーテンは外の世界から私を守りながら、あたたかい日差しと心地よい風を与えてくれる。

突き放すわけでも全てを奪いとるわけでもなく、あたたかい加護と心地よい優しさを与えてくれる。

だから、母親みたいだと思う。

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