Unravel Future-NOIZが公開している2つのダイアグラムの分析とアップデートの提案-

はじめに

 「ND3M(NagoyaDesitalDesignDevelopersMeeting)」とは、名古屋周辺の建築学生が主体となって、
・「建築と異分野の融合」を軸とし過去から未来へ時間軸を横断して研究・思考・議論
・デジタルデザインに関連したアイデアコンペ,エキシビジョン,実作,実務に渡るまで制作活動,ワークショップ
を行うチームのこと。
 今回は活動の中でも「ミライカンファレンス」という企画の方針や流れをまとめたい。

企画概要

「Unravel Future」とはND3Mそのものの活動方針にもあるように「建築と異分野の融合」を軸とし過去から未来へ時間軸を横断して研究・思考・議論する研究型プロジェクトである。
 この企画の中では、noiz architectsが取り扱っている「Diagram for Expanded Dimension of Architecture」「物質と情報が重なる共有領域としてのコモングラウンド」の2つのダイアグラムを分析していく。

画像1

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画像はNOIZホームページより引用

 具体的には、ダイアグラムの中の矢印やキーワードに着目し、関連する書籍やWEB記事を探し、それをもとに知識の共有と、読解をする。
 さらに、ダイアグラムに新たに書き込みをいれる、アップデートさせたものなどをまとめて提案することを目指して取り組んでいく。
 その際に、必要な基礎知識をつける読書会も並行して行う。

ダイアグラム分析スケジュール

第0回(4/16)   Pre Meeting

「Diagram for Expanded Dimension of Architecture」「物質と情報が重なる共有領域としてのコモングラウンド」の2つのダイアグラムの中の「矢印」「キーワード」に着目し、関連した話題の書籍やWEB記事からの発見を共有。テーマを絞らず、幅広くメンバーの興味関心を拾い上げ、第1回からのミーティングに繋げる。

第0回アーカイブ

第1回(4/23) DIGITALTWIN⇔PHYSICALCITY

「物質と情報が重なる共有領域としてのコモングラウンド」の図中にある「DIGITALTWIN⇔PHYSICALCITY」に着目する。デジタルツインの事例を、官民問わず、ダイアグラムに対応させて事例集める。その中でも実現しているプラットフォームを調べる、図中に書き込んでいくことで、ダイアグラムを理解する。

第1回アーカイブ

第2回(4/30) 「物質と情報が重なる共有領域としてのコモングラウンド」アップデートの提案

プラットフォームの実現例/計画からダイアグラムを分析/読解した第1回を踏まえて、第2回では、ダイアグラム中の矢印の向き、〇でエリア分けしてあるところ、キーワードの関係性やキーワード自体を見直し、アップデートできそうな点を探る。
「Diagram for Expanded Dimension of Architecture」の読解(1)
ダイアグラムを読み解きながら疑問点をまとめ次回に繋げる。

第2回アーカイブ

第3回(5/7)  具体的なプロジェクト/建築から「Diagram for Expanded Dimension of Architecture」の黄色い矢印を分析する

「Diagram for Expanded Dimension of Architecture」には赤い矢印と黄色い矢印があり、おそらく赤い矢印は従来の建築を作るプロセスの在り方、黄色い矢印はこれから目指していくべき建築を作るプロセスの在り方であると読解した。第3回では黄色い矢印の示すようなプロセスをもとに進められている具体的なプロジェクトや建築のプロセスから該当する点を分析し読解をしていく。

第3回アーカイブ

第4回(5/14) テーマ5/8以降公開予定

第4回アーカイブ

第5回(5/22) オープンディスカッション

*詳細は5月半ば公開

読書会スケジュール

第0回(4/16)

Diagram for Expanded Dimension of Architecture」「物質と情報が重なる共有領域としてのコモングラウンド」の2つのダイアグラムの中の「矢印」「キーワード」に着目し、関連した話題の書籍やWEB記事からの発見を共有。テーマを絞らず、幅広くメンバーの興味関心を拾い上げ、第1回からのミーティングに繋げる。
*アーカイブ公開予定 :  4/30以降

第1回(4/23) 社会的な背景、歴史的な背景を知る


時代ごとの経済状況や戦争、疫病など社会的/歴史的背景から技術史や美術史の変遷をたどる。
*課題図書候補*
ホモデウス、サピエンス全史、銃・病原菌・鉄、暗号解読(サイモンシン)
口紅から機関車まで、美術の物語、日本美術の歴史,レトロハッカーズ入門

第2回(4/30) 建築における背景を知る

時代ごとの経済状況や戦争、疫病など社会的/歴史的背景から、なぜその技術が発達したか、第1回の内容をさらに「建築」分野に特化して知る
*課題図書候補*
アルファベットそしてアルゴリズム,建築十書(ウィトルウィウス),MA 近代建築の歴史,批判的工学主義の建築,都市をたたむ,建築から都市を、都市から建築を考える,建築の解体,ビルディングタイプの解剖学,輝く都市,
漂うモダニズム,都市は人類最高の発明である(エドワード・グレイザー)日本建築思想史,構造デザイン講義,日本建築史序説,建築家なしの建築

第3回(5/7) アルゴリズムを知る

今日に至るまでデザイン学、建築学の中で、形を生成する理論やアルゴリズムや手法論が提唱されてきた。なぜこの理論が必要になったのか、理論の先にある建築とはについて理解する。
*課題図書*(著者が同じもので別の作品でもよい)
パターンランゲージ(クリストファーアレグザンダー)
錯乱するニューヨーク(レムコールハース)
造形思考(パウルクレー)
空間-機能から様相へ(原広司)
アフォーダンス―新しい認知の理論
カウフマン、アイゼンマン、ソシュール、記号論etc…

第4回(5/14) 未定

さらに深化させる
*課題図書*
アルゴリズミックアーキテクチャ
(動的平衡、パラメトリックデザイン、量子理論、BIMCIM、芸術:個人の分野にとがらせる)




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