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本③読み聞かせ

我が家の子供達が小学校に上がって間もなく、学校の教育方針の変革で朝の読書時間が設けられる事になった。15分程度だった思うが、何らかの本を読む時間。

本好きな子供にとっては天国。苦手な子供にとっては苦痛でしかない。短時間も座れなかった子供が、次第に変わっていく。毎日の積み重ねにより、15分集中して座席に座り本が読めるようになってくる子供が増えてくる。

ある保護者から読み聞かせをやりたいと提案がありボランティアの募集のプリントが全校の保護者に配られた。

当時私は訪問ヘルパーとして働いていたが比較的活動時間はまだ多くなかったので思いきって参加する事にしてみた。

読み聞かせは今までやったことがなく不安もあったが、私が好きな本を紹介するつもりでやってみようと参加した。

読み聞かせは週1回。ボランティアとして参加希望した保護者は1年生から6年生の各クラスに割り当てられ15分以内で1冊の読み聞かせをする。毎回違うクラスに割り当てられていたので、自分で選んだ1冊をどのクラスでも読み聞かせする事が多かった。子供達は学年が違っても楽しんでくれたような気がする。

我が子のクラスに行くほうが親も子供も緊張していた。ヒソヒソと「○○のお母さんよね~」と聞こえてくるからだ。本当は失敗や成功とか気にしなくて良かったかもしれない。しかしやはり他の保護者からも同じ声が上がった様で我が子のクラスの読み聞かせは1学期に1度だけになった。

他のかたの読み聞かせを聞く機会は無かったので、どのような読み方をされていたのかは全く知らない。


取り組みが始まって学校全体が色々な意味で落ち着いてきたのかもしれない。

その時に読み聞かせをした記憶に残っている本には『三びきのやぎのがらがらどん』『あらしのよるに』『ちいさいおうち』『ぐりとぐら』『てぶくろ』などがある。我が家の子供達も手に取り読んでいた。私自身も大好きな絵本だ。いくつになっても楽しめる本だと思っている。

学年、クラスの雰囲気でも反応が違っていて楽しかった。しかしどのクラスの子供達も、どんな話でも…私の様な下手な読み聞かせでも…目をキラキラさせて聞いてくれた。

低学年の子供達は口々に「すごかった」「おもしろかった」「楽しかった」など自分の気持ちを素直に言ってくれる。高学年の子供達は少し照れもあるのか反応が少なかったが静かに、しっかりと聞いてくれて読み終わると「ありがとうございました」と丁寧にお礼を言ってくれていた。

大きな失敗も無く私の訪問ヘルパーの仕事が忙しくなるまでの約2年間。とても貴重な時間だったように思う。

読書時間を作ってくれた学校に感謝。そのお陰で我が子も本の楽しみかたを知ったのではないだろうか。

私もずっと本に助けて貰った。今でも本屋に行くと何時間でも飽きずに過ごせる。

気に入った本に出会うとワクワクする。

これからも素敵な本に出会えるようになりたい。その為にも自分磨きをする。

読んで頂きありがとうございます。

今日も明日も良い事がありますように