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【史】今飛んでいる飛行機の情報を見る/地図も読み物だから(16)

聴いてみよう

この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年2月11日配信の書き起こしです。

読んでみよう

にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは、

【史】航空図を見てみる/地図も読み物だから(15)

です。

土曜日は地図を読む話をしています。

話題にしている地図を見たい方に

あ、最初にご案内しておきますね。

地図の話は実際の地図を見てみたいという方もいると思いますので、話しながら見ている地図をnoteの書き起こしの方に載せておきますので、興味がある方は概要欄をチェックしてみてくださいね。

飛行機を調べる

前回航空図の話をしたので、今回はその関連で今飛んでいる飛行機の情報がリアルタイムで見られるサイトの話をします。

少し前に、世界中の航行中の船の情報が見られるサイトの話をしましたが、それの飛行機版ということになりますね。

サイトの名前はflightrader24といいます。概要欄にリンクを張りますので、ぜひ開いてみてください。

まず、サイトを開くとびっくりすると思います。何かというと、飛んでいる飛行機の数です。もう本当にうじゃうじゃ飛んでいます。

じっと見ていると、それらがそれぞれじわじわ動いていると思います。飛行速度が速いですから、見ているうちに結構動くんです。拡大するともっとよくわかるでしょう。

飛行機の形をクリックすると、飛行機の形式、出発地と到着地、飛行高度、 対地速度などが表示されます。飛行機の写真も出ますので、ペインティングを見るのも楽しいです。

航跡を見る

さらに、クリックした飛行機が飛んできた航跡を見ることもできます。

洋上を飛んでいる時は、ほぼ真っすぐ飛んでいるのでさほどでもありませんが、 空港が近くなると速度を落として着陸する滑走路に向かって旋回するので、空港に向かって行く飛行機を見るのは結構楽しいです。

混雑する空港では滑走路に向かって飛行機の行列ができます。行列の最後尾に色々な方向から飛んでいく飛行機を見るのも面白いです。

着陸する滑走路の反対方向には、離陸する飛行機が折り重なって表示されます。それが徐々に離陸して、航空路に乗っていくのもなかなか楽しいです。

自分が乗ったことのある路線を思い出して、そういえばこんなふうに飛んでいて、この辺りだと地上にこんな景色が見えているはず、なんて考えるのも楽しいものなんです。

日本だと、関東の辺りを見るとかなり楽しめます。

軍用機を見つける

注意深く見ていくと軍用機も見つかります。このシステムは、飛行機が自ら発している位置情報を使っています。通常の飛行機は、飛行計画の提出と位置の通知が義務なので、基本的に飛行中のものは見ることができますが、軍用機の位置情報は場合によって機密情報となりますので、一部のものしか見られません。

秘密だから全く見られないかというと、そんなことはありません。ヨーロッパのあたりを見てみると、興味深いことがわかります。

現在起きている戦争に関係すると思われる飛行機の情報が結構あります。例えば空中給油機です。

戦争当事国の周辺国の上空で何機か旋回していることがあります。どの基地から飛んできたか、どこに所属するものかがわかります。

情報収集を行う電子戦機と言われるタイプの飛行機も飛んでいることがありますし、稀に戦闘機も見えることがあります。

戦争が始まった当初には、情報収集を行っていると思われる無人航空機が、黒海上空を飛んでいるのを見ることができたこともあります。

国際関係を考える

軍用機があえて情報を出しているということは、それをアピールする狙いがあるということでしょうから、これも軍事的な牽制になっているのでしょう。
空中給油機が飛んでいるということは、その周辺に戦闘機が飛んでいるということが想像できますし、無人機が飛んでいたら、そこからある程度の距離の範囲は見えていると想像できますから、その範囲での軍事行動はやりにくくなるでしょうからね。

逆に、ロシアの側を見るとこれまたわかることが結構あります。

西側の軍用機の一部は飛行情報を開示していることがあるのに対して、ロシア側ではそのようなことはないようです。考え方が明確に違うわけですね。

また、ロシア全土を見ると極端に飛んでいる飛行機が少なくなっています。戦争以前は、ロシアの上空を飛んでアジアからヨーロッパを結ぶ飛行機がかなり飛んでいました。今は有事ですから、ほとんどがロシアの航空会社の飛行機になっています。そこを飛ぶ他国の飛行機を見ると、友好関係にある国というのもある程度わかるんですね。

こんな感じで飛んでいる飛行機を眺めていると、国際関係のことを考えることもできるというわけです。

天気を考える

そんな複雑な問題だけではなく、 飛行機の航跡を見て「あ、ここに台風があるんだな」なんてことも想像できたりして、それはそれで興味深いです。

フライトレーダーを眺めて面白いものを見つけたらぜひコメントで教えてください。

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よろしくお願いします。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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