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詩 ︙ 沈み 沈む 夜


音のない窓から漂う日々が

昼間の雑踏より余計に寂しく

煙の奥に見える日常に恋をして

中央線をひとり歩く

永遠に続く平日が

私の思考を鈍らせて

絶対値を見失う

正解のない問題は

誰もが答えを知っていて

私だけが先生を持たない

それが思考を生み

苦悩を生み

夜に沈む



私の血となり肉となります