🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/12/6～12］

正木伸繁 @nbmasaki　🍣デリバリー事業会社マーケ担当

2021年12月13日 08:31

リュウジさんの料理本にある一コマのようです。

ぼくの新刊の一番好きなとこです pic.twitter.com/rpnSms3VMl
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) December 5, 2021

非常に納得感のある形で言語化してくれていますし、何よりも料理初心者にありがちな分量の正確性やマニュアル遵守といった思考ではなく、「主体性を持って楽しく」といったメッセージが伝わってきます。

📰プレスリリース

📰スイーツデリバリーNo.１を目指して「出前館×もりもと」のコラボレーションによる初のサービスが、今冬スタートいたしました。

株式会社出前館と大地の恵みと生産者様とお客様をおいしさでつなぐ株式会社もりもとはお客様に喜ばれるスイーツデリバリーのNo.1を目指し、ケーキデリバリーを本格始動。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000067710.html

先日EC配送の発表がされましたが、その取り組みの延長といったイメージでしょうか。

本格的なケーキがラインナップされていて、基本的には翌日以降の予約限定ですが、一部即時配達を受け付けている商品もあります。

いままでケーキのような繊細な生菓子はタクシーでの配達が主流でしたが、出前館の配送技術であれば配達できる、ということなんですね。

📰業界初！フードデリバリー×アパレル！ゴーストレストラン事業者とD2Cアパレル事業者がコラボし新たな世界観を創出！

合同会社Wiaasは合同会社yuhiloと提携し、Wiaasが運営するクラウドキッチン「DELI STATION X 田町」にて、yuhiloの運営・展開するD2Cアパレルブランド「OneDrop（ワンドロップ）」とコラボレーションし、新たな体験型のデリバリーサービスの提供をUber Eatsにて販売開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000066749.html

早い話がフードと共にTシャツ届けますってことですね。

商品はこちらでLサイズのみの販売とのこと。

スタバのようなカフェではよく食品雑貨を併売していますが、もはや飲食店という枠にとらわれず、一連の世界観の中で様々な商品を販売する店舗、といった感じで今後は運営の考え方を変えていく必要がありそうです。

📰日本初、複数の店舗から予約購入ができる「パンマルシェカー」稼働開始。Mellow×sacriの連携で、街の名店パンがマンション下に一挙集結！

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellowと、パン屋さんの取り置きサービス「sacri（サクリ）」を運営する株式会社sacriは、各街の名店のパンを一堂に集めた移動型のパン屋「Marché Bakery（マルシェベーカリー）」の共同プロジェクトを開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000031879.html

リリース内のこちらの画像がわかりやすいです。

陳列されたパンを買う以外にも、sacriのアプリから複数店舗の同時注文も可能ということで、このマンションの住民にとってはめちゃくちゃありがたいサービスですね。

📰東急電鉄池上線沿線のフードロス商品を長原駅で販売する実証実験「きになるフードロス」が2021年12月13日（月）からスタート

フードシェアリングサービス「TABETE（タベテ）」を運営する株式会社コークッキングは、東急電鉄株式会社、CBcloud株式会社と連携し、2021年12月13日（月）〜12月23日（木）までの10日間、「きになるフードロス」の実証実験を実施。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000017141.html

具体的な取り組みは「池上線沿線の各店舗で閉店後、消費期限内にもかかわらず廃棄となってしまう商品を集荷し、長原駅構内で販売する。」とのこと。

売れ残り商品は電車で運ぶのかと思いきや、PickGoを使って長原駅に集約させるということで、三社間での利益と販売価格のバランスが気になるところです。

📰フードテックベンチャー「グリーンカルチャー」日本初「植物性ゆで卵」の開発に成功

植物肉の研究開発を事業としているグリーンカルチャー株式会社は、植物性ゆで卵「植物卵（しょくぶつたまご）」プロトタイプの開発に成功。プラントベース食品開発において卵カテゴリも各社商品開発が急進していますが、ゆで卵の形状の植物性卵の開発成功の発表は今回日本国内初となりる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000038334.html

ついに玉子まで植物性で再現できる時代に…！

さすがに生卵の再現は難易度高そうですが、この「ゆで卵」状態でもかなり用途はありそうですね。

🗾国内のニュース

🗾Uber、フードデリバリーやタクシーで使えるギフトカードを日本でも提供開始

Uber Japanはフードデリバリーサービス「Uber Eats」やアプリ配車によるタクシーサービス「Uber Taxi」などで利用できるギフトカードの販売を開始した。ミニストップ、ローソンなどのコンビニエンスストアや薬局、オンラインで発売する。

https://japan.cnet.com/article/35180481/

いわゆるPOSAカードですね。

こちらのサイトで詳しい使い方が解説されています。

🗾1時間で200杯の本格コーヒーを淹れるロボバリスタ「Ella」がJR東京駅で稼働開始

JR東日本はCrown Technologiesと連携し、ロボバリスタ「Ella（エラ）」を活用したコーヒーサービスのテストマーケティングを開始。東京駅銀の鈴広場には完全自動でスタンドアローン型のElla X、横浜駅JRE MALL Cafeにはインテグレーション型のElla Yを導入してカフェオペレーションの効率化に関する効果を検証。

https://japanese.engadget.com/ella-coffee-050718046.html

ロボットアームでのコーヒーサービスはパフォーマンスの要素も多分に含まれていると思いますが、なんだか未来感はありますね。

商品自体はシンプルですが、思ったよりも価格はお手頃な感じ。

どうやら最後に手を振ってくれるのが見どころみたいです。

東京駅のElla
マシンでポチッとしたコーヒーをロボットアームが運んでくれる

デロンギのマシンで味はよくあるマシンの苦めの感じ
手前の画面とロボットが最後に手を振ってくれるのが見どころ pic.twitter.com/lhlvbDyOjA
— 浅煎り豆 (@asairimame) December 11, 2021

🗾【世界一映える寿司屋⁉】くら寿司、原宿にZ世代向け店舗をオープン - スイーツ屋台などを併設

回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司は、2021年12月9日に、グローバル旗艦店の第3号店として、大手外食チェーン初の「Z世代向け店舗」となる「くら寿司原宿店」をオープンする。

https://news.mynavi.jp/article/20211208-2220857/

ターゲットをZ世代に設定し、新たな店舗作りをしているのが印象的です。

プロモーション動画がこちら⇓

あくまでもコンセプト作りのためのターゲットなので、結果的には多くの世代にも喜ばれるような仕掛けがあると思います。

そしてこちらが公式の行ってみた動画⇓

原宿と言えばクレープですが、クレープマシンで作られる様子もなんだかイケてる感じがします。

🌎海外のニュース

🌎ドアダッシュ、配達員を正社員雇用　NYで超速宅配参入

米料理・食料品宅配大手ドアダッシュは、ニューヨーク市内で配達員の一部をフルタイムの正社員として雇用すると発表した。インターネットを介して単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」が配達を担う仕組みを一部見直し、注文から15分以内の配達を掲げる「超速宅配」に参入する。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN06C600W1A201C2000000/

ついにきましたね。

とはいえ、自治体による法令的なネガティブなものではなく、Qコマースに対応するための正社員化ということで、やはり安定した配達クオリティを出すには必要な対応なのかもしれません。

具体的な契約内容がこちら⇓

フルタイムの従業員はドアダッシュが新たに設立した子会社「DashCorps（ダッシュ・コー）」が直接雇用し、時給15ドル以上の給与と一定の福利厚生を保証する。
従業員は約2000点の品ぞろえがある商品の配達に加えて、棚入れや顧客サポート、管理業務なども担う。
ニューヨーク市で働くダッシュ・コーのフルタイム従業員は計60人で、ドアダッシュのギグワーカーとしての勤務は禁じられる。

🌎Uberからスピンアウトした歩道走行ロボットServe Roboticsが約15億円獲得

Uber傘下のPostmatesから3月にスピンアウトした自動運転によるサイドウォークデリバリー会社のServe Roboticsが、拡張シードラウンドを1300万ドル（約15億円）で完了した。得た資金で、成長に向け歩道走行ロボットを増産し、新たな顧客層や地域への拡大計画を加速する。

https://jp.techcrunch.com/2021/12/08/2021-12-06-uber-spinout-serve-robotics-gets-13m-seed-round-to-expand-sidewalk-robot-deliveries/

「今後2～3年のうちに、米国の主要都市すべてにロボットを配備すること。」と、目標は大きいですが、取り急ぎは「出資したセブン-イレブンとDelivery Heroとのコラボレーションについて今後ご紹介できると思う。」とあるように、まずは大手から順次拡大していくことと思います。

こちらはエストニアの歩道でStarshipの配達ロボットが雪に阻まれ立ち往生している様子。

何とも言えないかわいらしさがありますが、3～5cmほどの雪でもアウトだと冬の稼働は厳しそう…。

🌎ウォルマートＤＸ立役者が新ビジネス！ゴーストキッチン・カー？

ウォルマートeコマース部門の元ＣＥＯ、マーク・ローリー氏は、オンデマンド・フード・デリバリー・トラック事業などを統括する「ワンダーグループ（Wonder Group）」の会長兼ＣＥＯに正式に就任したことを発表。

https://blogos.com/article/573394/

マーク・ロアという表記の方が耳なじみがあるかと思いますが、元ジェットのCEOの方ですね。

で、その方が新しく「自宅訪問型の移動式ゴーストキッチン」のトップに立ったということで、同社は2018年からローンチしていたとのことですが、ここにきて色々と機が熟したということでしょうか。

どのくらいのポテンシャルがあるかはわかりませんが、訪問型となるとそれなりに”単価”を取っていく必要があるので、件数とのバランスが難しそうです。

🌎［ホールフーズ2022］食のトレンド予測トップ10

自然食品小売大手のホールフーズマーケットは、グローバルバイヤーと食の専門家による「2022年食トレンド予測トップ10」を発表。第7回目の迎える今回は、ノンアルスピリッツや柚子、削減・減量主義、機能性飲料などが食トレンドの中で大きな影響力をもつと予想されている。

https://foodclip.cookpad.com/12304/

植物性食品やノンアルは順当感がありますが、柚子がフォーカスされるとは日本人としては興味深いですね。

他にもひまわりの種やターメリック等面白そうなものがある中で、『モリンガ』というのは初めて聞きました。
「近年、米国では抹茶の新しい代替品として注目の的」とありますが、検索してみると日本では青汁的な感覚で飲用することが多いみたいです。

以上。

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