🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/11/30～12/6］

2020年12月7日 07:18

TOP写真は11/30にオープンしたIKEA 渋谷店のベジドッグ（プラントベースのホットドッグ）です。

シンプルなベジドッグなら単品価格80円（しかも税込）という破格の安さ！

IKEA渋谷ベジドッグ所感
・シンプルに美味しく安い
・コロッケやさつま揚げに近い食感と味
・付け合せは＋60円でチップスからマッシュポテトに変更可→これがメッチャ美味しい
・ドッグ自体はそこまで大きくないがマッシュはそこそこの量がある
・喫食スペースが欲しい pic.twitter.com/HXtRrujFh1
— マサキノブシゲ　🍣デリバリー事業会社マーケ担当 (@nbmasaki) December 2, 2020

なによりもおすすめなのは、サイドメニューのマッシュポテト（＋60円）。ホカホカの状態＆食べ応えのある量で、このマッシュポテトだけ別で買いたいくらい！

こちらの記事を見ると、イケアは「2025年までに全レストランメニューの半分をプラントベースにする」と発表しました。

こういった大手企業から採用が進んでいくことが、一般化する一番の近道ですね。

📰プレスリリース

📰ゴーストレストランの名店「あわくろ」がシェアレストランを卒業して実店舗をオープン！

阿波黒牛を中心に飲食業界にさまざまなチャネル構築を目指す「あわくろ」が、製造能力の向上や営業時間の延長を踏まえて白山のゴーストレストラン本店を間借り契約から賃貸借契約に切り替えて実店舗としてオープン。

ブランドとしての実証実験を終え、本格的に店舗としてスタートということですが、あくまでもデリバリー（＆テイクアウト）のみというスタンスは変わらない、ということですね。

コロナ禍の今ではなかなか難しい判断ですが、今後イートインまで広がっていくことになると、飲食店の新たな成長戦略の一つとなりそうです。

📰国内No.1のレシピ動画「クラシル」がネットスーパー機能を搭載　イオンリテールと連携し、レシピ検索から買い物までをシームレスに実現

国内No.1のレシピ動画サービス「kurashiru」を運営するdely株式会社は、イオンリテール株式会社と連携し、より「クラシル」内でネットスーパーのサービスを開始する。

私のアプリではまだ表示がされていませんが、貼付のGIFを見るとシームレスに商品選択まで行けて便利そうですね。

恐らくカートから先はイオン側に遷移すると思われますが、実際に食材がどのタイミングで届くのか（今日の夕飯に間に合うのか）気になります。
ある程度の制約はありそうですが、クックパッドが自社で食材配達を展開しているように、レシピサービスの新たな生存戦略として、利用が増えていきそうです。

また、このタイミングでサービス規模・人員の拡大に伴い、3倍の面積のオフィスへ移転とのこと。

📰LINE公式アカウントでデリバリー注文を受け付ける事が可能に！飲食店のあらゆる予約がLINE上で完結する「Lテイクアウト&オーダー」

合同会社Oblivionは、飲食店のあらゆる予約をLINE上で受け付ける事の出来る予約システム「Lテイクアウト&オーダー」にてデリバリー機能をアップデートした。

本サービスが提供できるサービスはこちら↓

テイクアウト受け取り
カウンター受け取り（店内飲食）
テーブル受け取り（店内飲食）
デリバリー（自宅にお届け）

ということで、配達の仕組みがあって販促が自社でできるのであれば、もはやこれで全ての仕組みが簡潔に導入できそうですね。

📰クックパッド、「食トレンド大賞2020」と「食トレンド予測2021」を発表〜クックパッドの検索データや世の中の話題から選出、大賞は「ホットプレートごはん」〜

クックパッド株式会社は、クックパッドの検索データ分析ツール「たべみる」や「クックパッドニュース」のアクセス数などのデータ、世の中で話題になった現象などをもとに、今年を代表する家庭料理のトレンドを選出する「食トレンド大賞2020」と「食トレンド予測2021」を発表。

2020年は新たなブームが起こりながらもコロナによる巣ごもりの影響が大きく反映されています。

また、2021年のトレンドとして個人的には「台湾茶」と「大豆ミート」に注目しています。
台湾茶はすでに2020年からブームになっていますが、元マクドナルドCEOの原田さんがCEOを務める「ゴンチャ」が店舗数を伸ばしつつデリバリーにも注力。そしてスシローも台湾茶専門店「Sharetea（シェアティー）」を展開しており、さらに裾野は広がっていくと思います。

また、大豆ミートについては、本noteで何度も取り上げているように、2020年は海外はおろか、日本でも浸透の兆しが見えており、まさに2021年は爆発的に増えていくと思われます。

個人的にはファミマの肉まんにも登場しているのが一番驚きました。（都内限定）

ちなみにスナップディッシュ調べでは「ヴィーガン食」がおうち料理のトレンドとのこと。

📰2020年【初調査】満足度の高い『フードデリバリーサービス』ランキング発表　総合1位はdデリバリー／評価項目別「注文のしやすさ」などの全5項目でも1位に-オリコン顧客満足度®調査

“見えない満足を可視化する”をコンセプトに、第三者の立場で顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは、『フードデリバリーサービス』についての満足度調査を実施し、結果を「オリコン顧客満足度」公式サイト内にて発表。

ｄデリバリーが１位ということで、やはりdocomo経済圏の強み（ポイントやキャリア決済等）が一番大きいということだと思います。
（配達の丁寧さとありますが、基本的にｄデリバリーは配達網を持っていないので、このジャッジは難しいですね。）

また、年代別でいくと10～30代は楽天デリバリーが１位ということで、こちらもその経済圏にいることが大きいと思います。

🗾国内のニュース

🗾スターバックス、レジに並ばずに商品を受け取れるモバイルオーダー＆ペイを全国展開

スターバックスコーヒージャパンは、事前に注文決済してレジに並ばずに商品を受け取ることができる「Mobile Order＆Pay」を全国の直営店で開始すると発表。2020年は新型コロナウイルス流行拡大を受けた非接触サービスの需要が加速度的に高まったこともあり導入計画を早めて全国展開する。

まだ、全店での導入では無かったんですね。
事前注文はもちろん、店頭支払いもできるので、もはや必須にアプリになりつつあります。（特にニックネームの仕組みがユニークで好きです。）

🗾モバイルピックアップボックスを全店設置（レモネード・レモニカ）

レモネード・レモニカは、オリジナルレシピのレモネード専門店「LEMONADE by Lemonica」を全国に展開しているが、レモニカではアプリ注文者の受け取り時の店舗スタッフとの対人接触をなくすため、モバイルピックアップボックスの全店舗への設置を始めると発表した。

「利用者に事前に受け取り番号を知らせることで、受け取り時にその番号のボックスから商品を受け取ってもらうことができる。」ということで、モバイルオーダーが対象ということでしょうか。

こちらはブルースターバーガーの店内ですが、今後の受け取り方法としては一般的になっていきそうですね。

🗾スシロー／テイクアウト専門店の出店強化、自社デリバリー実験開始

あきんどスシローは、コロナ禍により拡大するテイクアウト需要に対応するため、テイクアウト専門店を出店し、自社デリバリーサービスを強化する方針を、同日開催したスシロー37期新プロジェクト発表会で、堀江陽社長が明らかにした。

「イートインの減少分をテイクアウトで補うまでには至っていないが、テイクアウトのニーズが増えテイクアウトは2倍、3倍の売上となっている。」ということで、芦屋でのテイクアウト専門店は期間限定だったものの、これからは本格的に店舗が増えていくことになりそうで、ちよだ鮨などのテイクアウト専門店とバチバチになりますね。

また、イートイン主体のチェーン店としては喫緊の課題として、鳥貴族もデリバリー等を中心とした新業態を考えているとのこと。

また、スシローはイートインにおけるDXも進めているようで、AIによる自動会計システムを導入していくとのこと。

「各席に設置されたカメラを搭載したエッジAI が、お客様がレーンから取った皿をカメラでとらえ、画像認識技術を活用して価格と皿の数を計測」ということで、カメラを全席に設置する必要があるものの、くら寿司のように皿投入口を作るよりかはコストは抑えられそうです。

🗾置き配の「OKIPPA」がサブスクモデルにピボット、荷物の不在受取バッグから〝玄関前プラットフォーム〟へ

OKIPPAを展開するYper（イーパー）は、これまで置き配バッグを買取形式で販売してきたが、かねてから提供している東京海上日動と共同開発した置き配バッグ専用の盗難保険を付帯することで、月額270円（税込）のサブスクリプションモデルでサービスを始める。

「荷物の不在受取にのみ利用されてきた OKIPPA を"玄関前プラットフォーム"と再定義してさまざまなサービスを載せていく。」ということで、大きな戦略を打ち出してきました。

具体的には「ご飯やパンを白米や小麦粉から作ることができる調理家電と食材配送のミールキット"OKIPPA BOX"の提供を始める。」とのことで、玄関前にOKIPPAがアクセスできる入り口を各家庭に設置することで、そこに様々なサービスをもってアクセスできるようになる、ということですね。

🗾ソーシャルデリバリー「JOY弁」のOffisis、企業向け食事補助パッケージなど提供

Offisisは、社員が福利厚生により割安で購入できるお弁当注文プラットフォーム「JOY弁企業向け食事補助パッケージ」を企業向けに提供開始すると発表した。

前回のnoteでも取り上げましたが、社食サービスへの進出が増えてきています。
今回のJOY弁も、まとめ買いサービスとしての機能に、さらに会社が補助できる機能を追加ということで、どう広まっていくのか。

🗾生産者と消費者を本当にライブで繋いでしまう超簡単リモート接客のリアリティ

東京秋葉原の高架下にある「日本百貨店しょくひんかん」の店内を歩いていたら、突然、モニター越しに声をかけられた。店内に設けられた有本農園の梅酒の陳列コーナーに置かれたモニターは、和歌山県にいる梅酒の生産者、有本さんとFacetimeでつながっており、和歌山県から声をかけられたのだった。この店舗では生産者と店頭をビデオ通話でつないだそうだ。

これは面白いですね～。
特に最新技術というわけではありませんが、生産者の声をダイレクトに届けつつ、リアルタイムでの双方向コミュニケーションは、体験価値としてはとても大きく、今後増えていきそうな予感がします。

🗾Uber Eats 配達員になり「ハイタツ広告社」をはじめました。

Uberで働く知り合いからお誘いを受け、Uber Eats 配達員になりました。ふつうに運ぶだけでも稼げるのですが、もっと移動時間をお金を生む時間にできないかと思って、出前リュックに広告を貼ればいいのではないかと思いました。

これは面白い取り組みですが、そもそもUberEatsのロゴを隠してもいいものか…？（そもそもこのバッグを使うことが規定できまっているのか）

確かにバッグが一番目立ちますが、バッグ以外にも自転車のカゴ等、どうせ街中を走るのであれば存分に利用するのはアリですね。

そもそもUber（配車の方）がUber OOHというサービスを実施していましたね。

（そういえば以前に絶対領域広告というのがありましたが、まだあるんだろうか…）

🗾ミニストップ、なぜソフトクリーム専門店「ミニソフ」を展開？他のコンビニとは違う戦略

ミニストップが新業態のソフトクリーム専門店「MINI SOF」をオープンした。同店は横浜と京都への出店を皮切りに店舗数を増やしている。そもそも、なぜミニストップはソフトクリームの専門店を出店したのか。ミニストップの総務・コミュニケーション部コミュニケーションチームの篠原淳一氏は、こう説明する。

ミニストップが新業態を出していたとは知らなかったです。
しかも主力商品のソフトクリーム専門店とはすごいですね。

商品も「のむソフトクリーム」とは興味でてきます。「数年で100店舗出店」という目標を掲げているとのこと。

🗾ロボットが自動でパスタ調理　ゆでる・混ぜる・鍋も洗う　プロントなどが開発中

カフェチェーン「プロント」などを運営するプロントコーポレーションとロボットベンチャーのTechMagicは、自動でパスタを調理するロボットを共同開発していると発表。鍋に入ったパスタをゆでる、麺をソースや具材と一緒にかき混ぜる、使い終わった鍋を洗うといった作業を自動化できるという。

現時点では、「一度に調理できるパスタの量、調理のスピード、カメラやセンサーの台数、想定される人件費の削減効果、といった詳細は非公開」とのことですが、全貌を見るとなかなか大きく、既存店での導入はなかなかハードルが高そうです。

昨今飲食店でのロボット活用事例が増えてきており、特に配膳ロボットが今後さらに広がっていきますね。

🌎海外のニュース

🌎グラブＣＥＯ、ゴジェックと合併交渉報道で「買う立場にある」

シンガポールの配車サービス大手グラブのアンソニー・タン最高経営責任者は、インドネシアのライバル、ゴジェックとの合併交渉が進展したとの報道を受け、グラブが十分買収できる状態にあると社員に説明した。

「合併交渉がかなり進展した」ということで、2021年はいよいよその時がくるかも？しれません。

🌎ザ・ボディショップはUber Eatsと提携し、当日配達を実現

Uber EatsはThe Body Shopとの新たなパートナーシップを通じて、美容に進出。Uber Eatsのレストランピックアップと同様に、ドライバーがBody Shopの実店舗からの注文をピックアップし、90分以内に配達する。

記事にもあるようにこれからクリスマスシーズン中の配達においては、この即時配達は特にプレゼント需要に効果を発揮しそうですね。

🌎ピザハット、南米ベネズエラの全店舗で仮想通貨決済の受け入れ開始

世界的にピザチェーンを展開するピザハットが南米ベネズエラの全店舗で仮想通貨による支払いを受け付け始めた。パナマを拠点とする仮想通貨ATMを手がけるクリプトバイヤーが、ベネズエラの支払い処理企業メガ・ソフトと提携し、「Merchant Server」と呼ばれるプラットフォームを介して仮想通貨支払いを提供した。

ピザハット以外にもバーガーキングやホテルの決済もサポートしているとのこと。
以前のnoteでJust eat×ビットコイン決済を取り上げましたが、仮想通貨での支払い需要ってどこまであるのか気になります。

🌎ウォルマート、少額でも無料宅配　最低購入額の条件撤廃

米小売り最大手ウォルマートは、即日宅配サービス「ウォルマート＋」の会員向けに、購入額35ドル以上からとしていた無料配送の利用条件を撤廃すると発表した。少額でも注文できるようにし、競合するアマゾン・ドット・コムに対抗する。

顧客としては非常にありがたい施策ですが、収益性に大きく影響を及ぼしそうで、対アマゾンとはいえどこまで続けることができるのか。（「当日配達は対象外」という部分がうまく効くのかもしれません。）

🌎ウェンディーズが宅配に注力、地場と提携

米ファストフード大手のウェンディーズは、インド国内の約250カ所に宅配専用の調理施設「クラウドキッチン」を設置することで、地場レベル・フーズと合意した。

本国以外でもこれだけ本格的に投資をするくらい、インドは魅力的ということなのか。

🌎7歳の少女が宅配でお昼ご飯を注文　注文エラーで42人分が届き泣いてしまう　隣人男性が驚きの機転

少女はお昼ご飯を食べようと思い、宅配アプリ『フードパンダ』でお昼のマクドナルドを注文した。数分後、家の前には42台もの宅配バイクが集結しとんでもない騒動となった。少女が頼んだのは1人前189ペソ（約409円）だったが、実際に届いた42人分の7938ペソ（約1万7210円）を支払わなければならなかった。

近所のおじさんグッジョブですが、そもそもアプリの仕組みがイケてない気がします…。

🌎「培養鶏肉」のチキンナゲットが世界初の当局承認を得て市販化へ

アメリカの食品メーカーEat Justが、実験室内で細胞を培養して生産された「培養鶏肉」がシンガポール食品庁の審査を通過し、一般のレストランで提供開始されると発表。植物性原料で肉のような味を再現した人工肉はこれまでも登場していたが、「培養された本物の肉」が安全な食品として当局から承認されたのはこれが世界初だと報じられている。

ついに培養肉が一般のレストランで食べられるということで、これは食べてみたいですね。

以上。

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